2025年5月25日(日)の午後3時、F1第8戦モナコGPのフォーメーションラップが開始し、角田裕毅(レッドブル)が12番グリッドからスタートした瞬間、片山右京の日本人のF1最多決勝出走記録の95回に並んだ。
しかし、この日のレースは角田にとって、「いままでのF1で一番長く感じた」(角田)レースとなった。
角田裕毅、DRSトレインに妨げられ17位「予選で上位を確保できなかった自分の責任」ガスリーとの接触は「大きな謎」
スタート直後の1周目のポルティエ(ターン8)でガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が接触し、ボルトレートがバリアに突っ込んでクラッシュ。このアクシデントでバーチャル・セーフティカー(VSC)が出ると、チームは角田をピットインさせ、ソフトからハードにタイヤを交換して、コースに復帰させた。
今年のモナコGPはレース中に2回のピットストップを義務付けていた。昨年まで1回ストップが主流だったことを考えると、2回ストップする必要はなく、ピットストップロスが少なくなるVSCの間に1回のピットストップを消化しておくという作戦だ。
17番手スタートのピエール・ガスリー(アルピーヌ)と最後尾からスタートしていたオリバー・ベアマン(ハース)も同時にピットインした。5周目にレースは再開されたが、8周目に角田は直後を走行していたガスリーにヌーベルシケインで追突される。この事故でガスリーは左フロントタイヤとノーズを破損してリタイア。一方、「リヤに大きなインパクトを受けた」(角田)にも関わらず、幸い角田の車体に大きな損傷はなく、レースを続行することができた。
しかし、その後のレースは角田にとって、厳しい展開となった。角田の前を走るチームのドライバーが、チームメイトに有利になるようペースを極端に落とすという戦法を実行したからだ。最初に行ったのは角田が今年の第2戦中国GPまで所属していたレーシングブルズ。さらにウイリアムズとメルセデスも同様の作戦を採った。
1周で3~4秒遅いペースで走る集団のなかから抜け出すことができなかった角田は、トップから2周遅れの17位でフィニッシュした。
それでも、角田はこういう戦法を採ってくるチームが出てくるは予想していたという。
「やってくることは予想していました。チームメイトのひとりが、もうひとりのために犠牲になることは、ルール上できるし、モナコでは可能なので、仕方ないと思います」
問題は、そのなかでレースをスタートさせてしまったことだったと自らを戒めた。
「フリー走行1回目からチームメイトに近いペースで走ることができました。ペース的にはレッドブルに来てから一番よかったことが今回の収穫です。そのペースを予選で活かすことができなかったのが残念です」
6年目で日本人最多出走記録を作った右京は、95戦を最後にF1を引退。しかし、5年目の角田にはまだ続きがある。
「気持ちを切り替えて、次のスペインGPの予選ではQ3に進出することを前提にして、絶対にポイントを獲りたい」
単独日本人最多出走回数となる次戦スペインGPで、記録にも記憶にも残る走りを披露してほしい。
[オートスポーツweb 2025年05月26日]
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みんなのコメント
通せんぼ されて
出来る事は 何も 無かったね。