車高調と18インチホイールを駆使してエアサスに負けない極限のローフォルムを構築する
「とにかく下げたかった」と語る23歳のあむさんが作り込んだ、極低仕様のトヨタ「プリウスPHV」を紹介する。エアサスではなく車高調でのローダウンにこだわり、アーム類の刷新でフロント16度、リア17度という驚異のキャンバー角を実現した。5セット目でたどり着いた18インチのワーク「VS XX」を収め、打倒エアサスを掲げるハードコアなカスタムの実像に迫る。
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車高調でいかに下げ切るかにこだわってプリウスPHVを作り込む
もともとはここまでカスタムするつもりではなかったという。しかし、以前からクルマやバイクが好きだったことに加え、TikTokなどでさまざまなカスタム車を見ているうちに、自分でも作ってみようという気持ちが芽生えた。そこから少しずつ手を加え、現在のスタイルへと進化させた。いまではイベントに出展するための一台として、徹底的に低さを追求している。
カスタムのなかでも、あむさんがとくにこだわっているのが車高だ。現在は326POWERの車高調を装着しているが、そこに至るまでにも複数の車高調を試してきた。
「いろいろ試した結果これに行き着いたのですが、以前のものはあまり下がらなかったので今のものに変えました」とあむさんは説明する。
求めていたのは、とにかく低い車高である。「車高調でいかに下げ切るか」という点に強くこだわった。以前は通勤にも使用していたプリウスPHVだが、イベントに出すクルマを作ろうと決めたことで普段使いのクルマを別に用意した。現在はイベントへの参加や、たまに乗るためのクルマとしてこのプリウスPHVを楽しんでいる。だからこそ、日常の使い勝手よりも限界まで攻める姿勢を貫くことができる。
5セット目でたどり着いた18インチホイールで理想のバランスを導き出す
足元にセットされるのはワークの3ピースホイール、VS XXだ。サイズはフロント18×9.0J(インセット+20)、リア18×9.0J(インセット+7)で、タイヤにはハイフライの215/35R18を組み合わせる。
じつは、ここにたどり着くまでに履き替えたホイールは今回で5セット目になる。以前はUSテイストに仕上げたいという思いから、WORKの別ホイールや海外製ホイールを選び、19インチを履いていた時期もあった。しかし、車高を追求していくなかで現在の18インチに行き着いた。
「車高を下げた時の兼ね合いもありますし、自分が作ろうとしている車のバランス的にも18インチが一番しっくりくるかなと思いました」(あむさん)
大径ホイールで迫力を出すのではなく、低い車高とのバランスを考えて18インチを選択した。結果として、ボディとホイールの距離感も含め、現在のスタイルに最適にマッチした足まわりとなっている。
白いディスクにゴールドのピアスボルトを組み合わせたVS XXを装着する
さらに目を引くのが、ホワイトのディスクにゴールドのピアスボルトを組み合わせたカラーリングだ。このホイールは新品でオーダーしたものではなく、ユーズドで販売されていたものを見つけて購入した。
「黒い車体に白いホイールという組み合わせがかっこいいなと思っていました。探していた時に、ちょうど欲しいサイズがメルカリやヤフオクに出ていて即決で購入しました」
しかも、ゴールドのピアスボルト仕様も狙っていたという。ブラックのボディにホワイトのホイール。そしてそこにゴールドを差し込むことで、足元に華やかなアクセントを加えている。
フロント16度とリア17度のキャンバー角で極限の低さを支える
ここまで車高を落とすため、足まわりには徹底的に手を入れている。アーム類にはスキッドレーシング、ロールセンターアダプターにはTディメンドを採用した。キャンバー角はフロント16度、リア17度という大胆なセッティングだ。そして、あむさんがこのクルマで強くこだわっているのが、エアサスではなく車高調でこの低さを実現していることである。
「やはりこの低い形のまま自走しているというところに魅力があると思っています」
イベント会場でエアサスを使えば、車体を地面に着地させるほど低くすることもできる。しかしあむさんが魅力を感じるのは、イベント会場だけでなく街中を走るときもこのスタイルを維持できることだ。
「普段の街中でどこかを走っている時に、このままの状態で走っている方が僕はかっこいいなと思うんです」(あむさん)
その思いを象徴するように、車体には「打倒エアサス」のステッカーも貼られている。もちろん車高調である以上、限界はある。それでもその限界に挑みながら低さを追求すること自体が、あむさんにとってこのクルマを作る楽しさである。
完成はまだ先だと語り終わりのないカスタムへの挑戦を続ける
現在の仕様については「ある程度は形になった」と感じているものの、カスタムに終わりはないと語る。
「煮詰めるところは探せば探すほど出てきます。終わりがないと言えば終わりがないですね」(あむさん)
5セット目となるホイール選び、18インチというサイズへの変更、前後16度・17度というキャンバー、そして326POWERの車高調による極限のローダウン。ひとつひとつの選択を積み重ねたことで、現在のプリウスPHVが形作られた。
それでも、あむさんは「これで完成」とは考えていない。車高調でどこまで低くできるのか。エアサスとは違う方法で、どこまで理想のスタイルに近づけられるのか。終わりのない挑戦こそが、このプリウスPHVの最大の個性である。
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