現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アウトランダーPHEVはRAV4 NX450h+ CX-8 レネゲード4xe 3008ハイブリッドに比べて「買い」なのか? ライバル5台と比較する

ここから本文です

アウトランダーPHEVはRAV4 NX450h+ CX-8 レネゲード4xe 3008ハイブリッドに比べて「買い」なのか? ライバル5台と比較する

掲載 16
アウトランダーPHEVはRAV4 NX450h+ CX-8 レネゲード4xe 3008ハイブリッドに比べて「買い」なのか? ライバル5台と比較する

 2021年12月に登場したアウトランダーPHEV。

 アウトランダーPHEVは3代目となるアウトランダーで、先代からバッテリー容量を増やしEVのみで87km走行可能。熟成されたS-AWC、そして日産と共通化された運転支援を搭載するなど、大きな進化を遂げた。

アウトランダーPHEVはRAV4 NX450h+ CX-8 レネゲード4xe 3008ハイブリッドに比べて「買い」なのか? ライバル5台と比較する

 販売も好調なこのアウトランダーPHEV、世界のPHEV/PHV4台+3列シートSUV「CX-8」の5台と比べたら果たして「買い」なのか? 自動車評論家 片岡英明が徹底比較!

●三菱 アウトランダーPHEV 対決ラインナップ
・VS トヨタ RAV4 PHV(ブラックトーン)
・VS レクサス NX450h+
・VS マツダ CX-8
・VS ジープ レネゲード4xe
・VS プジョー 3008 GTハイブリッド4

※本稿は2022年5月のものです
文/片岡英明、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年6月10日号

■3代目アウトランダーはどう進化した?

 2021年12月に3代目となるアウトランダーPHEVが誕生。

 新型は、三菱の共通デザインアイデンティティであるダイナミックシールドを新世代化した存在感のあるフロントマスクを採用した。

 パワーユニットは2.4L直列4気筒エンジンを使うのは先代同様だが、駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量を20‌kWhと、旧型の45%増しとしたことでEV航続距離が87kmに向上している。

 車両重量が2トンを超えるが、ランサーエボリューションなどを生んだ三菱らしく、熟成のS-AWCにより高い安定感を維持しながらも、機敏なフットワークを見せる。

 ADAS(先進運転支援システム)は日産と共通化され、プロパイロットの三菱版であるマイパイロット(MI-PILOT)を装備する。

2021年12月、3代目となるアウトランダーPHEVが誕生し、力強いモーターによって滑らかな走りを実現した。EV航続距離87kmや熟成されたS-AWC、マイパイロットを装備。7人乗りを選べるのもメリットだ

 エンジンとモーター、2つの動力を上手に使い分けし、モーターだけでも走行できるし、エンジンを使って充電することも可能だ。

 長年にわたって培ってきたEV技術を用いたPHEVシステムを大きく進化させ、駆動用バッテリーの出力も40%高めたから1回の充電で最大87kmも滑らかで力強いEV走行を楽しめる。

 CO2を出さない地球にやさしい走りに加え、走行性能も非凡だ。ツインモーター4WDを主役にした三菱独自のS-AWCは先代からの技術に磨きをかけ、新たに後輪にもブレーキAYC機能を追加した。

 路面にかかわらず、意のままに走れる気持ちよさと安心感を高いレベルで実現している。また、待望の3列シート、7人乗りモデルを加え、ファミリーが楽しめるクルマに成長した。

●三菱 アウトランダー PHEV主要諸元
・全長×全幅×全高:4710×1860×1745mm
・ホイールベース:2705mm
・車両重量:2110kg
・エンジン:直4 DOHC
・排気量:2359cc
・最高出力:98ps/5000rpm
・最大トルク:19.9kgm/4300rpm
・モーター最高出力(前):115.6ps/25.0kgm
・モーター最高出力(後):136ps/19.9kgm
・WLTCモード燃費:16.2km/L
・価格:532万700円

■約530万円台と価格もほぼ同じガチ対決! VS トヨタ RAV4 PHV(ブラックトーン)

アウトランダーPHEVとガチンコライバルのRAV4 PHV。出力とトルク、EV走行距離はRAV4の勝ち。だがアウトランダーはS-AWCの走破性と7人乗りが選べるため、この勝負引き分け!

●トヨタ RAV4 PHV 主要諸元
・ボディサイズ:全長4600×全幅1855×全高1695mm
・車重:1920kg
・エンジン:直4DOHC+モーター 2487cc
・最高出力/最大トルク:177ps/22.3kgm(ブラックトーン)
・価格:469万~539万円

 エンジン、モーターともに出力とトルクはRAV4のPHVが一歩リードしている。EV走行距離も約95kmと、少し優位に立つ。

 それでいて車重も軽いからRAV4は冴えた走りを見せる。だが、フルモデルチェンジしたアウトランダーPHEVは自慢のS-AWCを熟成させ、痛快な走破性能を手に入れた。操る楽しさと安心感はRAV4の一歩上を行く。

 また、3列シートの7人乗りを設定しているのも強みと言えるだろう。この勝負、引き分けとするが、RAV4のPHVは存在感が希薄だ。

【勝敗】両車引き分け!

■人気ミドルサイズSUVの最新PHEV対決! VS レクサス NX450h+

●レクサス NX450h+ 主要諸元
・ボディサイズ:全長4660×全幅1865×全高1660mm
・車重:2010kg
・エンジン:直4DOHC+モーター 2487cc
・最高出力/最大トルク:185ps/23.2kgm(version L)
・価格:714万~738万円(450h+)

 レクサスNXはモデルチェンジを機にバリエーションを増やし、ターボからレクサス初のPHEV、450h+まで用意している。

 新たに加わった450h+は、先に登場したRAV4 PHVよりパワーアップしているが、車両重量も増えているので全体的な走りのイメージは大きくは変わっていない。

 さらに450hは最小回転半径が大きいなど扱いやすさでも差を付けられている。キャビンもそれほど広くない。トータル性能に加え、販売価格もアウトランダーPHEVより割高な印象を受け、負けだ。

【勝敗】アウトランダーPHEVの勝ち!

■2.2Lターボ・3列シートに同じく3列シートのアウトランダーが挑む! VS マツダ CX-8

CX-8はアウトランダーPHEVよりもボディサイズが大きいため室内が広い。しかし力強さと静止粛清が負けている。それに登場から6年目とモデルも古いためアウトランダーPHEVの勝ち!

●マツダ CX-8主要諸元
・ボディサイズ:全長4900×全幅1840×全高1730mm
・車重:1920kg
・エンジン:直4DOHCディーゼル+ターボ 2188cc
・最高出力/最大トルク:200ps/45.9kgm(XD Exclusive Mode、7人乗り)
・価格:459万8000~483万4500円(XD、7人乗り)

 ボディサイズはCX-8のほうが大きく、ホイールベースも長い。

 2列目には快適なキャプテンシートを設定し、3列目もアウトランダーPHEVより実用になる広さを確保している。

 3タイプのエンジンを揃え、2.2Lのディーゼルターボは4Lクラスのぶ厚いトルクが自慢だ。力強さは一歩リードだが、モーターならではの滑らかさと静粛性はアウトランダーPHEVに遠く及ばない。

 年末には登場から6年目に突入と、モデルも古い。4WDの性能もアウトランダーPHEVに一歩譲るなど、惜敗だ。

【勝敗】アウトランダーPHEVの勝ち!

■価格は近いがだいぶ小さい相手。これは楽勝か? VS ジープ レネゲード4xe

●ジープ レネゲード4xe主要諸元
・ボディサイズ:全長4255×全幅1805×全高1725mm
・車重:1860kg
・エンジン:直4DOHCターボ+モーター 1331cc
・最高出力/最大トルク:179ps/27.5kgm(Trailhawk 4xe)
・価格:550万~555万円(4xe)

 ジープの末っ子モデルで、メカニズムはフィアット500Xから譲り受けている。だが、ジープらしさは失われておらず、オフロードに踏み込んでも不安はない。

 2020年に軽やかな1.3Lのターボエンジンに2つのモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド4WDの4xeを追加。

 キレのいい走りを見せるが、EV走行は約48kmと、航続距離はアウトランダーPHEVに敵わない。

 また、車格はアウトランダーPHEVより下で、キャビンもそれなりの広さだから価格を見ると割高だと感じる。

【勝敗】アウトランダーPHEVの勝ち!

■約627万円と価格差はあるが対決だ! VS プジョー 3008 GTハイブリッド4

プジョー 3008 GTハイブリッド4は1.6Lターボエンジンにプラグインハイブリッドを搭載した4輪駆動モデル。7人乗りはなく、価格も高いためアウトランダーPHEVの勝ち!

●プジョー 3008 GTハイブリッド4主要諸元
・ボディサイズ:全長4450×全幅1840×全高1630mm
・車重:1880kg
・エンジン:直4DOHCターボ+モーター 1598cc
・最高出力/最大トルク:200ps/30.6kgm(GT HYBRID4)
・価格:627万1000円(GTハイブリッド4)

 プジョー5008を小ぶりにした弟分が3008だ。個性的なルックスのエクステリアとインテリアは、2021年に化粧直しを行っている。

 この時に1.6Lのターボエンジンに、前後2つのモーターを加えたプラグインハイブリッドを投入。駆動方式も4WDになったから、路面を選ばぬ走りが可能になっている。

 パワフルでダイナミックな走りを見せ、キャビンも5人には不満のない広さだ。しかし、アウトランダーPHEVのように7人乗りはないし、価格もちょっと高いのが負けの理由となった。

【勝敗】アウトランダーPHEVの勝ち!

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
AUTOSPORT web
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
ベストカーWeb
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
AUTOSPORT web
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
AUTOSPORT web
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ベストカーWeb
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
AUTOSPORT web
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
ベストカーWeb
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
Auto Messe Web
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
AUTOSPORT web
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
AUTOSPORT web
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
AUTOSPORT web
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
AUTOCAR JAPAN
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
Auto Messe Web
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
AUTOSPORT web
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

16件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村