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EVが〝ラグジュアリーなクルマ〟の重要な選択肢となった理由

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EVが〝ラグジュアリーなクルマ〟の重要な選択肢となった理由

リッチな乗り味の4ドアスポーツカー「PORSCHE Taycan turbo」。
ブランド初のEVは、4ドアのセダンボディをまとうスポーツカー。高出力モデルにはあえて「ターボ」の名を冠する。伝統の圧倒的パワーと頼もしい足回りに静かで滑らかなEVの洗練が加わり、気持ち良さは格別だ。

EVが〝ラグジュアリーなクルマ〟の重要な選択肢へ

1978年の登場から40年超”バイクらしいバイク”を貫き続ける超ロングセラー。シンプルを極めたヤマハ「SR400」

高性能で快適装備が満載のクルマなら、なんでもかんでも「ラグジュアリー・カー」と呼ぶ発想は、もうやめよう。

ラグジュアリー・カーとは概念であって、スペックや価格だけで語るべきものではないのだ。

「何を着て、何を求めに、どこへ行こうか」

そんなイメージが、乗り手や同乗者の頭に浮かんでくるクルマこそ将来の名車候補であり、豊かなライフスタイルの創造は、我々が永遠に追求するべきテーマだ。そんな夢を叶えてくれる存在を、「AQ」は本当の意味でのラグジュアリー・カーと位置付けている。

選択肢は多い。人によっては選ぶ基準を絞れないということもあるだろう。そんなときにひとつの指針となるのが、モーターを動力源とする「EV(電気自動車)だ。

有害物質を含む排出ガスのないEVは、限りある資源を保全し、永続的な社会を形成する上で大きな役割を担う。

「製造過程での資源消費は、既存のエンジン動力車と変わらない」という指摘があるのも事実だが、道を走るEVの数が増えるほど、大気汚染は抑えられ、騒音も低減される。

何よりも、クルマという目立つ存在は、サステナブルな生き方を目指すべき我々にとって、言外に思想を匂わせることができるというメリットもある。いい意味でのファッションアイテムとしても、EVは大きな力を秘めているのだ。

クーペスタイルの電動SUV「audi e-tron Sportback」。
車内からの見晴らしが良く、荷物もたくさん積める大型SUVを、“アウディ”はモダンなEVとして設計。空気抵抗を減らす工夫のひとつとして、小型サイドカメラを設置。クリアな周辺映像がモニターに現れる。新しさと機能の高さに気持ちが躍る。

イタリアの傑作小型車もEVに!「FIAT 500 Passion」。
レトロモダンなデザインで幅広い層に人気のある小型車『500』が、EVに生まれ変わった。ポップな内外装は洗練を増し、シフト操作もボタン式でスマートに。屋根が開く「カブリオ」も用意される。日本では2021年中に販売される予定だ。

自由が広がる楽しさをEVで味わう

EVの大きな特徴のひとつが、前項でも述べた静粛性と滑らかで出足から力強い乗り味だ。モーター駆動の静けさは、クルマの個性を際立たせる。遮音性や風切り音にも十分な配慮をしたクルマなら、EVのメリットを最大限享受できるし、サウンドシステムの選択肢があるならば、ハイエンドモデルを装着することで、美しい音色を最大限楽しむことができる。

ちなみに自動車ブランドによっては、人工音でEV走行の雰囲気を高めているところも。あまりにも静かだと落ち着かないという心理もあるし、運転感覚を高める演出としての役割もある。

アクセルペダルの踏み加減に応じて、スムーズに加速するパワー感も気持ちいい。アクセルペダルを戻すときに生じる抵抗(回生ブレーキ)を活用して、よりスマートな運転を身につけることもできる。運転技術に自信がないという人は、ぜひ一度EVを試してほしい。慣れてしまえばエンジン動力車よりもずっと楽で、同乗者にも賞賛されること確実だ。

こうしたEVの特性は、乗り手の意識にゆとりをもたらす。だから、楽しい。運転そのものが目的ではない、新たなライフスタイルの創造が可能になるのだ。

最後に、航続距離の問題に触れておこう。製造コストが高く、大容量になるほど重量もかさむ駆動用バッテリーは、EVの価格や行動範囲に大きな影響を及ぼす。

充電をしなくても走れる距離が長いことに越したことはない。ただし、実際のところは運転の仕方によってバッテリーの減り具合は大きく変わる。メリハリをつけて無駄のない運転を心がけていれば物理的な余裕を保てる上、心にも余裕が生まれる。

「充電時間を楽しむ」という考え方も大切だ。あらかじめ目星をつけた充電ポイントと、その周辺で楽しめることを考えておけばいいのだ。

サステナブルな暮らしを支えるEVで、自由な精神を解放する。ラグジュアリー・カーの本質はそこにある。

小さくてもラグジュアリー!「LEXUS UX300e“version L”2WD」。
街中でも走りやすいサイズのボディで、走行フィールも使い心地も気持ちいい。外出先での充電中にもエアコンやオーディオを使用できる機能が付き、“マークレビンソン” のサウンドシステムを標準装備。人に、環境に優しいEVだ。

EVの特性を最大限発揮する4WD搭載「NISSAN Ariya Ariya e-4orce(AWD/90kWh)」。
新時代の到来を予感させる、都会的なSUVが2021年中に発売。「e-4ORCE」と呼ばれる新開発の4輪制御技術を搭載し、緻密な制御でEVらしいスムーズで力強い走りを実現。ラグジュアリーな内装も魅力だ。

【各車主要諸元】
■PORSCHE Taycan turbo
最高出力 460kW(625PS)
最大トルク 850Nm
全長/全幅/全高 4,963×1,966×1,381mm
車両重量 2,380kg
航続距離 450km
車両本体価格 ¥20,231,000~
問い合わせ先:ポルシェ0120-846-911

■audi e-tron Sportback
主要諸元
最高出力 300kW(408PS)
最大トルク 664Nm
全長/全幅/全高 4,900×1,935×1,615mm
車両重量 2,560kg
航続距離 407km
車両本体価格 ¥11,430,000~
問い合わせ先:アウディ0120-598106

■FIAT 500 Passion
最高出力 87kW(約117PS)
最大トルク 220Nm
全長/全幅/全高 3,630×1,685×1,515mm
車両重量 未定
航続距離 320km
車両本体価格 未定
問い合わせ先:フィアット0120-404-053

■LEXUS UX300e“version L”2WD
最高出力 150kW(203PS)
最大トルク 300Nm
全長/全幅/全高 4,495×1,840×1,540mm
車両重量 1,800kg
航続距離 367km
車両本体価格 ¥6,350,000~
問い合わせ先:レクサス0800-500-5577

■NISSAN Ariya Ariya e-4orce(AWD/90kWh)
最高出力 290kW(394PS)
最大トルク 600Nm
全長/全幅/全高 4,595×1,850×1,655mm
車両重量 1,900~2,200kg
航続距離 580km
車両本体価格 詳細未定(2WD/65kWhで約500万円~)
問い合わせ先:日産自動車0120-315-232

取材・文/櫻井香(AQ編集部)

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みんなのコメント

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  • 電気自動車が高級なんじゃなくて、今現在こういうクルマに手を出せるのが、お金に余裕のある人が多いからだけじゃないの。
    そういう人たち向けに売るとなると、質感やデザイン・性能・付加価値を重視する結果、高額になる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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