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【20世紀名車】名匠G・ジウジアーロの流麗な造形。’72いすゞ117クーペの華麗なる世界

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【20世紀名車】名匠G・ジウジアーロの流麗な造形。’72いすゞ117クーペの華麗なる世界

「ハンドメイド」の初期型は格別の味わいが魅力

 いすゞ117クーペは「最も美しい国産スペシャルティモデル」といわれている。スタイリングは名匠G・ジウジアーロの作。カロッツェリア・ギア社にチーフデザイナーとして在籍していた1965年に担当。1966年春のジュネーブ・ショーにギア-いすゞ117スポルトの車名で出品された。ギア-いすゞ117スポルトは、このショーで最も魅力的なクルマに与えられるコンクール・デレガンスを獲得。さらにイタリアで開催された国際自動車ビエンナーレで、名誉大賞を受賞する。

【20世紀名車ギャラリー】名匠G・ジウジアーロ作の華麗な造形、1972年式いすゞ117クーペの肖像

 当時、総合自動車メーカーとして飛躍を目指していたいすゞ自動車は、イメージリーダーとして117スポーツの市販化を決定。1966年6月に市販モデルの開発に着手した。スタイリングはショーモデルの原型を生かして、室内高を30mm拡大。主に実用面のリファインを行ったという。プロトタイプ(2号車)は、同年10月の第13回東京モーターショーに117スポーツの名称で公開された。

 117スポーツは、ピラーが細く、ボディパネルを複雑な曲面で構成するなど、量産には相応の設備投資が必要だった。いすゞは2年かけて生産工程を検討。大まかなボディラインはプレス機械で成型し、各パネルの正確なトリミングと穴開けなどは職人がハンドメイドで行った。そして満を持して1968年12月に「117クーペ」として発売した。

 117クーペは、すべてが魅力的だった。パワーユニットは新開発の1.6リッター直列4気筒DOHCを搭載。ソレックス製キャブレターを2連装し120ps/14.5kgmのハイパワーを発生。トップスピード190km/hを誇った(オプションのギア比を選択すると200km/hに達した)。

 室内は豪華。インパネは台湾製の楠材、ステアリングホイールには国産くるみ材を使用。シートはレザー調のフル4シーターである。車両価格は172万円。月間生産能力50台という生産体制が、高価につながった。

 117クーペは、1973年3月のマイナーチェンジを機に生産体制を合理化し、価格を引き下げた。1977年末には角型4灯式ヘッドランプに変更。1981年まで生産され、総生産台数は8万6192台。デビューから1973年初頭までの初期型(登録台数2525台)は「ハンドメイド」と呼ばれ、とくに人気がある。取材車は1972年モデルのハンドメイド。内外装ともに状態は良好。ホイールは社外製アルミ、インパネとステアリングホイールはマホガニー製に変更されていた。走りはスムーズな味わい、まさに大人の高級ツアラーだった。

1972年いすゞ117クーペ主要諸元

モデル=1972年式/117クーペ
全長×全幅×全高=4280×1600×1320mm
ホイールベース=2500mm
車重=1050kg
エンジン=1584cc直4DOHC
エンジン最高出力=120ps/6400rpm
エンジン最大トルク=14.5kgm/5000rpm
トランスミッション=4速MT
サスペンション=フロント:ダブルウィッシュボーン/リア:リーフリジッド
タイヤ&ホイール=6.45H-14-4PR+スチール
駆動方式=FR
乗車定員=4名

文:カー・アンド・ドライバー 横田宏近

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みんなのコメント

2件
  • malco
    ハンドメイドに8スポークでぶっといタイヤってのは無いな。
  • dar********
    「117クーペ」は販売期間が長くて台数もかなり出ていて当時はよく目にした車だった。後継の「ピアッツァ」が出る時には「117クーペは値上がりするだろう」と言う人もいたが、同じ時代の他社のスポーツカーに比べるとたいして値上がりしていない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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