ハースのドライバーであるケビン・マグヌッセンは、今季のレギュレーション変更が功を奏し、オーバーテイクがしやすいマシンになっているのではないかと考えている。
ここ数年のF1マシンは、オーバーテイクが極端に難しいマシンになっていると言われ続けてきた。これは、非常に進化した空力デバイスによってマシンの後方に乱気流が生じ、その領域に後続のマシンが入り込むとダウンフォースが乱れてしまい、最大パフォーマンスを発揮できない状態に陥った……つまりオーバーテイクまで至らなかったということを意味していた。
今季のF1には、その状況を打破するために新たなレギュレーションが投入。フロントウイングは幅広になり、カスケードウイングの採用が禁止されるなどシンプルな形状になった。またコクピット横のバージボードも高さが制限され、さらにリヤウイングも大型化している。
ただ、実際に登場した2019年用の各チームのF1マシンは、当然レギュレーションに沿ってはいるものの非常に複雑な空力デバイスを装着していた。そのため、レギュレーションの変更がどの程度の違いをもたらすのか……ということについては、懐疑的な見方も強かった。
しかしマグヌッセンは、テストでライバル車の直後を走った時の感触に、非常に励まされているという。
「今日、僕は他のマシンの後ろに接近して走ってみた。それは昨年に比べて、ものすごく良い感触だったんだ」
マグヌッセンはそう語った。
「マシンがまだ風洞に入っていた時やマシンが実際にコースを走る前の段階では、ほとんどの人が『何の違いもないだろう』と言っていた」
「でも今日、他のクルマを追走した時、僕は大きな違いを感じた。全然違う感じだったんだ。実際にマシンを追うことができ、そして追っていたマシンよりもずっと速く走ることができた。そして、僕は彼を追い抜くことができたんだ」
「他のマシンの後ろを走る感触は、全く違う感じだった。去年よりもずっと良いと思う」
マグヌッセン曰く、彼は1周半にわたって他のマシンの後ろをついて走ったという。そして、予測できないことが少なくなっているように感じたようだ。
「他のコースでも同じかどうか、それを確認するのを楽しみにしている」
「見逃している要因が他にもあるかもしれない。だから他のサーキットに行けば、その傾向は異なるかもしれない。でも最初の兆候は良いと思う」
「オーバーテイクは多すぎるかもしれない。大きなリヤウイングを持ったことで、追い抜きが簡単すぎるかもしれないんだ」
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