■ノア・ヴォクシーが受注停止を繰り返す理由
トヨタの人気車種を「買いたくても買えない」状況が続いています。昨今の深刻な供給不足により、多くのモデルで受注停止が相次いでいるのです。
【画像】超カッコいい! これが最新版の「ノア・ヴォクシー」です!
その代表格ともいえるのが、ミドルサイズミニバンの「ノア・ヴォクシー」です。
実際、2026年3月上旬に販売店へ最新の状況を問い合わせたところ、以下のような返答が返ってきました。
「ノアとヴォクシーの受注は2025年11月頃から停止しています。現時点で受注している車両の納車が完了するのは、2026年5月末頃です。受注の再開は、その少し前、つまり4月中旬頃でしょう」
ノア・ヴォクシーは、トヨタ車の中でも特に人気が高いモデルで、2025年には、ノアが1か月平均で6672台、ヴォクシーは6563台を登録しました。この2車種は、基本部分を共通化した姉妹車なので、合計台数を算出すると1か月平均で1万3235台です。
「シエンタ」の1か月平均8880台、複数のボディタイプを合計した「カローラシリーズ」の1万1569台を上回り、さらには、小型/普通車で販売1位の「ヤリスシリーズ」の1万3878台に迫る勢いです。
ノア・ヴォクシーがここまで好調に売れると、販売促進に力を入れて大幅値引きを実践しているのかと思われがちですが、実際はそうではありません。むしろ逆で、大量に販売しながらも、冒頭で述べた通り受注が時々止まるのです。
受注がストップする最大の理由は、ノア・ヴォクシーの生産規模が需要に追いついていないためです。
近年のトヨタでは、納期が「約半年」に達した段階で、一度受注を停止する傾向にあります。
ノア・ヴォクシーを例に挙げると、直近では2025年11月頃に受注が停止されましたが、この時に引き受けた車両の納期が(前述の通り)2026年5月末頃となっています。
つまり、やはり納期が半年ほどに延びたタイミングでブレーキをかけていることが分かります。
仮にそのまま受注を続けると、納期は無制限に延びかねません。
また、その間にマイナーチェンジや改良で価格が変更される可能性もあるため、混乱を避けるべく「半年待ち」を一つの目安として受注を制限しているのです。
一旦停止した後は、すでに受けている分の納車を優先的に進めます。そして5か月ほどが経過し、受注分の納車完了が見えてきた段階で、再び受注を開始します。
現在のノア・ヴォクシーは、こうした「停止と再開」を繰り返しながら販売が継続されているのが実情です。
ノア・ヴォクシーを買う時は、この受注停止と再開の周期を踏まえて行動すると良いでしょう。
販売店に出かけて「今は受注が止まっています」と言われても、諦める必要はありません。多少のズレは生じますが、5か月から7か月後には、受注を再開するからです。
そのため、まずは販売店のスタッフに「購入を希望するので、受注が再開されたらすぐに連絡がほしい」と依頼しておくことが重要です。というのも、販売店の内部ですでに「購入希望者の順番待ち」が発生しており、あらかじめその列に並んでおく必要があるからです。
さらに、販売店のスタッフによれば「不意に3台から5台程度のわずかな受注枠が発生することもある」といいます。これは正式な受注再開ではないため、選べるパワーユニットや仕様があらかじめ決まっているケースも少なくありません。
それでもこの数台の受注枠に滑り込めれば納期を一気に短縮できることから、自分の希望に固執しすぎず、購入するパワーユニットやグレードを状況に応じて変更する柔軟性も求められます。
■店舗選びで差がつく? 販売店ごとの「割り当て台数」に注目!
今のトヨタの売り方として、各販売会社に一定の台数を割り当てていることも特徴となっており、車種の人気度にも地域性があるため、割り当て台数は販売会社の規模や地域によって異なります。
メーカーが販売会社に台数を割り当てると、次は販売会社が各販売店の台数枠を決めます。
そうなると同じ地域の販売店でも、受注状況が異なる場合があります。特に同じ地域に複数の経営元が異なる販売会社などが存在する場合、自宅から一番近い店舗では受注を終えたのに、1km離れた販売系列の異なる店舗では、まだ受注していることもあるのです。
さらに都道府県が異なると、過去には予約受注の開始時期まで異なる場合があるなど、川を1本隔てただけで状況が大きく変わることも多いです。
そのため、一つの店舗で「受注を停止しました」と言われても、ほかの店舗に問い合わせてみるといいでしょう。
どの店舗も受注を停止している状況下では、あえて「購入希望者は多いですか?やはり購入しにくいでしょうか?」と尋ねてみるのが有効です。
その際、「かなり多く、率直にいって納車まで相当お待たせすると思います」という返答なのか、それとも「それほど多くはないので、受注が再開したらこちらから連絡しましょうか?」という反応なのかを確認します。
もし後者のような回答が得られる店舗であれば、再開後にスムーズに購入できる可能性も高まります。
販売会社や販売店に割り当てられた台数が順調に契約され、受注停止が近付くと「カウントダウン」が始まります。
販売店では「カウントダウンの開始から何週間か受注を続けたり、逆にすぐに売り切って終了することもあります」といいますが、一応の目安にはなるでしょう。
販売店から「ノア・ヴォクシーもカウントダウンが始まりました」と言われたら、早めに契約すべきです。
このほか定額制カーリース(サブスクリプション)の「KINTO」のホームページも確認しましょう。2026年3月上旬時点では、ノア・ヴォクシーはKINTOでも取り扱っていませんが、状況によっては、販売店で購入できなくてもKINTOで借りられる場合があります。
KINTOはあくまでリースのため、契約満了時には車両を返却する必要がありますが、「7年間使えれば十分」と考えるなら有効な選択肢です。
最大の特徴は、車両保険を含む手厚い任意保険が標準付帯されることです。ユーザーを限定しないため、例えば18歳の子どもが友人に運転を代わった際の事故までカバーされます。
この保険料はノア・ヴォクシーなら月額約2万5000円に相当しますが、以前のヴォクシーの例では、税金や諸費用を含めたKINTOの月額は約6万円でした。保険料の負担を考えれば割安といえます。
20等級に達して保険料が安い人にはメリットが薄い面もありますが、新車の受注が止まっている今、KINTOの活用は検討に値する方法でしょう。
※ ※ ※
トヨタの人気車で、納期遅延や受注停止が目立つ現状を考えると、メーカーの責任に基づいて増産をすべきです。
しかし、残念ながらその対応が追いついていない以上、購入を検討する我々ユーザーの側も、今の状況に合わせた「賢い立ち回り」が求められています。(渡辺陽一郎)
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みんなのコメント
故意に生産台数を絞っているからでしょ。
そうすれば売り手市場で値引きしなくてもいいから。
半導体不足も理由にならない。他のメーカーは納期2ヶ月程度が普通にある。
過去には70系のマークⅡ、チェイサー、クレスタは月に40,000台売れていた。
以前に買った初代ハリアーも発表2ヶ月を待たずに契約して1ヶ月で納車になった。
その月の販売台数は10,000台を超えていた。
わざと生産台数絞って人気煽って値引きせずに販売する汚いやり方は章夫が社長、会長になって顕著になった。
町一番の車屋を目指すなどと章夫は言っているが大嘘つきもいい加減にしろと言いたい。