ラウル・フェルナンデスは現在アプリリア陣営のトラックハウスからMotoGPに参戦しているが、2025年シーズン序盤は非常に苦しい状況に置かれた。将来を危ぶむ向きもあるが、再び楽しんでレースで競えることを彼は期待している。
フェルナンデスはトラックハウスとの間で2026年までの契約を結んでいるが、2025年は開幕から苦戦し開幕5戦でわずか6ポイントの獲得。その契約が妥当なモノなのかという声があがるようになり、その中にはチームからパフォーマンス向上のために、何らかの期限が設定されたのではないかというウワサも含まれていた。
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チーム側はフェルナンデスとの契約を尊重していると述べているが、フェルナンデスに改善は必須だという認識を示した。
「ラウルには契約があるし、我々も間違いなくそれを尊重する」
そう語るのはチームマネージャーのダビデ・ブリビオだ。
「期限や最終通告は存在していないが、ラウルが挽回する必要があることは明らかだ。彼は自分自身のために行動する必要がある」
そして第6戦フランスGPでフェルナンデスはパフォーマンスを向上させ、一時的ではあるが批判を黙らせることに成功した。
雨が波乱を呼んだフランスGPでフェルナンデスはスプリント10位、決勝7位で9ポイントを獲得と、今シーズン最高の週末となったからだ。ただ今回はコンディションによって“宝くじ”のような状況だったことも確かだ。
そんなフランスGPの走行開始前の木曜日、motorsport.comのインタビューに応えたフェルナンデスは昨今の苦戦や、猶予とウワサされる3ヵ月の期間といったことについて答えた。
「チームとは話し合ったことだと思う」
「期限については考えていないよ。そういった状況に陥りたくはない」
「とてもいいチームとファクトリーに支えてもらっている。でも僕は楽しむための方法を見つけて、ハッピーでいる必要があるんだ……笑顔でバイクから下りてくるためにね」
フェルナンデスは契約やお金のことは考えておらず、ただ競争力を発揮して、かつてのMoto2時代のように印象的なライダーのひとりでありたいのだと語る。
なおフェルナンデスは唯一のMoto2参戦シーズンとなった2021年に全18戦のうち7回のポールポジション、8勝を含む12回の表彰台と他のシーズンならチャンピオンになっていたであろう成績を記録した。ちなみにこの年の王者となったのは4ポイント上回ったレミー・ガードナーだが、彼は既にMotoGPのシートを失った。
「失礼かもしれないけど、僕はお金のためにレースをしているんじゃないんだ。僕は自分を幸せにするために走っている。5歳のころからそうやってきて、MotoGPにたどり着いたんだ」
「ブリビオにも同じことを伝えている。お金のために走っているんじゃないとね。それ(お金)は結果の話であって、僕はここに楽しむために来ているし、何よりも自分が幸せであることが必要だ」
「競争力を発揮できるものが何も見つかっていないんだ。チームやアプリリアが助けてくれていないとか、そういうんじゃないんだけど、状況は良くなかった」
しかし4月末に行なわれたヘレス公式テストで、いい変化があったのだとフェルナンデスは語った。
「僕としては白紙に戻したかったんだ。そしてヘレステストでは、いい変化があった。それを確認していきたい」
「僕達は速く走るためにここにいる。2年連続でプレシーズン中に怪我をして、ベースセットを作れなかったのは残念だよ」
「2024年は(2023年の)11月にテストをできたから少しはマシだったけど、今年は何も築けていなかった。今ようやくテストを行なっているから、ここから成長していけるか様子を見てみよう」
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みんなのコメント
トラックハウスとしては、データを共有するなどの相乗効果で、更に上を目指して欲しいし、アプリリアには本気のサポートをお願いしたいですね。
記事から離れてしまいますが、Moto2チャンピオンのレミーには、キチンとMotoGPクラスのシートを確保して欲しかったなぁ。
ワイン世代なので片寄った意見ですかね(笑)