イモラ・サーキットで開催されたF1エミリア・ロマーニャGP。アストンマーティンは予選5番手、8番手と上位グリッドにつけながらも、戦略とバーチャル・セーフティーカーのタイミングが噛み合わなかったこともあり、ポイント獲得を逃した。
しかしチームにとっては暗いニュースだけではない。アップデートを通じ全速度域で2025年マシンAMR25を改善することができたのだ。
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エミリア・ロマーニャGPはヨーロッパ3連戦の初戦であり、各チームの本拠地からも近く、その多くがアップデートを投入した。
アストンマーティンがイモラに持ち込んだのは、マシン下面やエンジンカバー、ヘイロー、ビームウイングなど7点。これらはイギリス・シルバーストンのファクトリーに新設された風洞施設でテストされた。
そして初日のフリー走行でアストンマーティンは、セットアップやコースコンディション、燃料搭載量などを同条件に整えた上で、旧パッケージと新パッケージのマシンを1台ずつ走らせた結果、全てのコーナーで新パッケージが優れているというデータが得られたようだ。
「昨年、我々が苦労していたのは、高速サーキットでは良くても低速区間では悪化するというようなアップデートを開発してしまったということだ。今回我々が行なったのは、低速域、中速域、高速域に対応できるアップデートを提供すること。ポジティブな前進を果たすことができた」
決勝レース後、アストンマーティンのアンディ・コーウェル代表はそう語った。
「どれくらい速くなったのか? それを明言するつもりはない。(最終戦)アブダビで伝えるよ」
イモラ同様のパフォーマンスを今後のサーキットでも繰り返すことができると思うか? と尋ねられたコーウェル代表は次のように答えた。
「そうだと良いね。ここは非常にバンピーなサーキットで、地面からの入力が多く、これまでのサーキットでのセットアップと比べると、特性が違うんだ」
「モナコは特別かつユニークだし、それからバルセロナに行く。バルセロナではFIAのフロントウイングの柔軟性(のテスト基準)が変更されるから、我々は前に進み続けなければならない」
またコーウェル代表はこう続けた。
「今、レース後の報告会から帰ってきたところだが、みんなポイントを取ることができなくて落ち込んでいた。しかし細部を見てみると、マシンのあらゆる領域で前進するために何ができるのか、戦略やピットストップのマネジメント、アップデートの準備やF1チームとしての全領域において、マシンをどうオペレーションするかということに、すぐに取り掛かることができると思う」
特殊なモナコGPを経て、アストンマーティンはスペインGPで再びアップデートをマシンに投入予定。さらなるパフォーマンス向上を狙う。
既にチームは次世代レギュレーションが導入される2026年シーズンに向けて開発リソースの多くを注ぎ込んでおり、AMR25の開発は次第に終了する。しかし、今回イモラで見られたアップデートによる改善は、まだ見ぬ2026年マシンの開発においても吉兆と言える。
コーウェル代表は、新設された風洞の「方向性は正しい」と言う。そしてコース上のパフォーマンスとの相関関係を築くため、ツールを微調整していくと説明した。
「今回のコース上のデータと風洞のデータ、そしてドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレータのデータを手にしており、それを見てみると、正確には一致していないと言える」とコーウェル代表は言う。
「しかしそういうモノだ。なぜそうなっているのか? 改善するにはどうしたらいいのか? 非常にバンピーなサーキットでのマシンの動きを理解するにはどうしたらいいのか? サーキットを走り抜けるマシンのスローモーション映像を見ると、風洞の中の平穏なマシンと比べて何が起こっているのかがよく分かる」
「かなり違う環境だから、これから学んでいくよ」
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