2019年の全日本F3選手権も開幕を前に、3月5日、6日の2日間にわたって鈴鹿サーキットで合同テストが開催された。1日目に続いて2日目のセッションでも宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S)がトップタイムを記録したが、注目の海外ドライバーたちも好タイムを記録し、激戦のシーズンを予感させるテストとなった。
2日目は午前と午後に2時間ずつのテストが行われ、1日目に続いて11台が出走した。セッション開始早々に速さをみせたのが、今季B-Max Racing with motoparkから参戦するサッシャ・フェネストラズ。いきなり1分50秒815をマークしトップに浮上した。昨年12月のテストから速さをみせ、ライバルも警戒しているフィネストラズ。前日に宮田が記録したトップタイム(1分51秒285)を上回り、徐々に宮田との差を詰めつつあるように感じた。
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これに対し、宮田サイドは粛々とテストメニューをこなしていき、セッション終盤に新品タイヤを装着して1分50秒773を記録。セッション2もトップで終えたが、フィネストラズとの差はわずか0.042秒差だった。
午後のセッション3では、早い段階で宮田が1分51秒661をマークしたものの、2番手にカーリンがメンテナンスを担当するOIRC team YTBのシャルル・ミレシが食い込んだ。彼は昨年スーパーフォーミュラのルーキーテストに参加した他、今回の合同テストでもセッション2で3番手タイムをマーク。周回を重ねるごとに安定した速さを引き出してきているのが印象的だった。
一方のフィネストラズはセッション後半にスピンを喫してしまったことが影響したのか4番手タイムとなった。
また昨年のヨーロピアンF3で2勝を飾る活躍を見せたエナム・アーメドも不気味な存在。彼自身、鈴鹿を走るのが初めてだったということと、2日目はトラブルもあり思うようにテストを進めることができなかったようだが、セッションを重ねるたびにトップとのタイム差を縮めていた。この後、富士スピードウェイで2回目の合同テストが開幕前に予定されており、そこでさらに経験を積めば開幕戦での上位争いに加わる可能性は十分にありそうだ。
全セッションでトップタイムを記録し、今季チャンピオン候補大本命と目されている宮田も、今回の結果で楽観視することなく、ライバルへの警戒を怠っていなかった。
「(彼らが)本当に速いのか? という部分は、全然分からないです。テストなので新品タイヤを使っているタイミングも違います。特に使うタイミングによって路面コンディションも違うので、(タイムだけで判断するのは)難しいところです。多分、本当の勢力図が分かるのは、開幕戦の鈴鹿での最後の練習走行ぐらいになると思います。だから、今はあまり気にしないようにしています」
「スリーボンドのアーメド選手も今はタイムが出ていないのが少し気になります。ダークホースというか、少し恐い存在ですね。絶対に(レベルが)近いところにはいるはずです。あと4月のシリーズ本番ではコンディションも大きく違うので、しっかり先のことも見据えてテストを進めていきたいです」
今シーズンは4月20日、21日の開幕戦鈴鹿を皮切りに全8大会20戦が行われる全日本F3。例年以上に見逃せないバトルが繰り広げられそうだ。
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