この記事をまとめると
■日産GT-Rの2022モデルが登場
5世代すべてが絶対王者のスカイラインGT-Rに挑み続けたライバル車たち
■4つのグレードと特別仕様車を用意
■主役となるであろう特別仕様車「T-spec」を中心に解説する
高価になっても発表と同時に完売!
日本を代表するスーパースポーツが日産GT-R。それまでスカイラインの派生モデルとしてのGT-Rだったが、2007年に完全に独立した2+2の4WDスポーツクーペとして誕生、フルモデルチェンジをすることなく熟成を重ねて、14年の月日が経っている。
その間、パワーアップを行ない、シャシーも煮詰めることで走りの質を深化させてきている。当然ながら価格もアップ、デビュー当初は777万円だった価格は2022年モデルのGT-R NISMOでは2464万円まで引き上げられた。
それほど高価になったGT-R NISMOだが、2022年モデルは2021年8月5日に正式発表されると同時に完売を宣言するほど人気を集めた。それはカーボンパーツを多用したボディの進化が評価されたこともあるだろうが、巷に「GT-Rは最後になる」と噂されたことも影響しているだろう。
なぜならGT-R NISMOの予約受注を開始した2021年4月時点で、標準のカタログモデルは受注停止となっていたからだ。しかし、日産はGT-Rがファイナルになると発表したわけではなかった。匂わせていたわけでもなく、ファンが勝手にGT-Rはもう終わりだと思い込んでいただけだった。
そう、通常のGT-Rにも2022年モデルは存在していた。2021年10月下旬から発売されるというGT-Rの詳細が9月14日に発表されている。
カタログモデルについては以下の4グレードが設定された。 ピュアエディション:1082万8400円 ブラックエディション:1277万2100円 プレミアムエディション:1232万9900円 トラックエディション・エンジニアード・バイ・NISMO:1463万6600円 しかし2022年モデルの主役は「T-spec」と名付けられた特別仕様車だ。
BNR34のファイナルモデルを思わせる新色を設定
T-specの「T」が示すものは、GT-Rの開発責任者として知られる田村宏志氏のイニシャルを想像させるが、さにあらず。「時代を導くという哲学」を示す「Trend Maker」、またGT-Rらしい走りを示す「Traction Master」に由来するという。
設定されるのは「Premium edition T-spec」と「Track edition engineered by NISMO T-spec」の2グレードとなり、メーカー希望小売価格は「Premium edition T-specが1590万4900円」、「Track edition engineered by NISMO T-spec」が1788万1600円と発表されている。
いずれも専用カーボンセラミックブレーキ、カーボン製リヤスポイラー、専用エンジンカバー、専用バッヂ(フロント・リヤ)、専用プレート)センターコンソール)などで差別化されている。
さらに注目したのはT-spec専用ボディカラーで、スカイラインGT-Rで印象的だった「ミッドナイトパープル」と「ミレニアムジェイド」が復活したのがニュースだ。
とくに注目したいのはBNR34スカイラインGT-Rの実質的なファイナルモデルに与えられた深みのある独特のグリーン「ミレニアムジェイド」が採用されたこと。さらにGT-R専用のVR38エンジンのカバーがゴールドになっている。
思えば、BNR34・GT-Rのファイナルモデル「Nur」でもRB26エンジンのカムカバーはゴールドに塗られていた。はたして、歴史は繰り返すのだろうか……。
とはいえ、日産はT-specのことをファイナルエディションだとは明言していない。ただし、ミレニアムジェイドのボディカラーを完全再現したというこだわりには、公言できない思いが秘められていると感じてしまう。
なお、T-specは100台限定(予定)の抽選販売とアナウンスされている。抽選の申込期間は、9月15日~9月29日、発表会では100台といわず可能な限り作りたいという発言もあったが、特別な塗装の関係からいくらでも生産台数を増やすことはできないともいう。
はたして、T-specは最後のR35・GT-Rになってしまうのだろうか。
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みんなのコメント
値上がりを見越して投資目的で買ってる方がほとんど
でも、GTRって本来スーパースポーツの半額以下の値段で買えて、世界中のスポーツカーを蹴散らす性能を持っているところが魅力だと思うのだが。
特に美しいデザインを纏うわけでも無いし、ポルシェ911カレラよりちょい安いくらいの値段が妥当と思える。