■70年近い歴史のあるフラッグシップスポーツがフルモデルチェンジ
独メルセデスAMGは2021年10月28日、新型「SL」を世界初公開しました。
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SLクラスはメルセデス・ベンツのフラッグシップスポーツモデルです。モータースポーツでの成功を通じてメルセデスブランドの可能性を広げるというビジョンのもと、ロードゴーイングレーシングスポーツカーとして初代SLは誕生。1952年に発表された「300SL(W194型)」はその年のル・マン24時間耐久レースでワンツーフィニッシュを果たすなど輝かしい成績を収めました。
その後1954年には300SLの市販型、初代SL(W198型)が登場。ガルウイングと呼ばれるドアを持つ初代SLは、1999年にモータージャーナリストによる投票で「世紀のスポーツカー」に選ばれています。
以来、1963年に登場した2代目SL(通称パゴダ。W113型)、1971年に登場し18年間製造された不朽の名作の3代目SL(R107型)、その後継モデルで、印象的なウエッジシェイプから「走る彫刻」と称された19891年登場の4代目SL(R129型)など、SLはメルセデスを代表するスポーツモデルとして世界中で愛されました。
今回登場した新型SLは7代目モデルとなります。初代のスポーティさと、現代のメルセデスの特徴でもある高級感と卓越した技術を兼ね備えています。
新型SLは全長4705mm×全幅1915mm×全高1353mm、ホイールベースは2700mmというボディサイズで、電動ソフトトップを持つオープン2+2モデルです。
ロングホイールベースやショートオーバーハング、ロングボンネットで、典型的なSLのプロポーションを実現しています。またAMG専用のラジエターグリルはフロントのワイド感を強調、14本のパーティカルスラットはSLの起源ともいえる1952年登場のレーシングカー、300SLを彷彿させます。
インテリアは、スポーツとラグジュアリーを融合させる初代300SLロードスターの伝統を現代に蘇らせています。コックピットはドライバー中心となり、センターディスプレイなどもドライバー側に向けられています。またアナログとデジタルが融合する「ハイパーアナログ」と呼ばれるデザインコンセプトを採用、立体的なバイザーに組み込まれたフルデジタルのインストルメントクラスターが目を引きます。
室内は、これまで以上に広いスペースと機能性を有しています。リアシートは日常的な実用性を高め、身長150cmまでの人が座れるスペースを確保しています。
■SLの歴史上はじめて4WDを設定
ボディはメルセデスAMGが開発した新設計の2+2シーターアーキテクチャーをベースにしています。シャシは複合アルミニウム構造で設計されており、軽量化とボディ剛性の両立を実現。ねじり剛性は従来よりも18%向上し、横方向の剛性は「AMG GTロードスター」よりも50%高く、縦方向の剛性は40%向上しているといいます。
ボディシェル自体の重量はおよそ270kg。低重心を実現するために軽量化を図り、優れたドライビングダイナミクスを実現しています。
また従来のメタルバリオルーフに代えて、電動ソフトトップを採用することで21kgの軽量化を実現。さらに低重心化することでドライビングダイナミクスとハンドリングに良い影響を与えています。さらに省スペース・軽量のZフォールドにより、従来のソフトトップのカバーが不要になっています。
搭載エンジンは2種類の4リッターV型8気筒ツインターボです。「メルセデスAMG SL63 4MATIC+」は585馬力・800Nmを発生、「メルセデスAMG SL55 4MATIC+」は476馬力・700Nmとなります。組み合わせるトランスミッションは9Gトロニック(9速AT)です。
また新型SLは、その歴史上初めて4輪駆動を搭載しました。AMGパフォーマンス4MATIC+はフロントとリアのアクスルに可変トルク配分をおこなうことで、物理的な限界域まで最適なトラクションを確保します。これによりあらゆる状況下で高い操縦安定性と安全性を実現します。
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今後AMG E Performanceのドライブ戦略に基づいて、新型SLにはパワフルなパフォーマンスハイブリッドドライブを搭載したモデルが登場する予定です。
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