日本各地で高速バスを運行するWILLER EXPRESSでは、高速バス運転士をハイウェイパイロットとよぶ。全国約300名のハイウェイパイロットの中から、トップを競う「トップガンコンテスト2025 予選」が、11月14日に東京営業所(江東区)で開催された。
●12人が3つのテーマで競う
予選は、「点検」、「お客様対応」、「運転」の3項目で審査が行なわれ、その内の「お客様対応」「運転」の模様が報道に公開された。コンテストは2024年に続き2回目の開催で、予選審査の様子を報道関係者に公開するのは今回がが初めだ。また今回のコンテストの模様は、WILLER EXPRESS社内にインターネット経由でライブ配信された。
予選に参加したハイウェイパイロットは12人。WILLER EXPRESSの各営業所やWILLER EXPRESSのバスを運行する提携会社からの代表選手だ。選考方法は各事業所に任せられている。12人から3人が選抜され、2026年1月の決勝に進出する。
●お客様が同時にあれこれ、わあわあ
「お客様対応」は、実際の営業であるケースから再構成した、始発停留所での乗車時のシミュレーションだ。シナリオはハイウェイパイロットには事前に知らされていない。そのため、ハイウェイパイロットは他者のシミュレーションが見えないように、控え室から一人ずつ出てきて試技に臨む。乗客役の演者はWILLER EXPRESSの社員だ。制限時間の2分30秒でシナリオをクリアしなければならない。
シミュレーションは4人組グループが乗り場に駆けつけるところから始まる。乗車券のチェックをすすめるが、グループの1人そろっていない。先に乗っていいか、来ない同行者が来るまで発車を待ってくれるか、矢継ぎ早に質問される。質問だけでなく「足が痛い」、「こっちこっち」と騒ぐ。さらに乗車券を持たずに来た人のために、空席の確認、乗車券の発行、床下バッゲージ預かりという作業も加わる。足元やステップのゴミといったチェックポイントもあった。
「お客様対応」は7項目を5点満点で採点される。ハイウェイパイロットの表情、乗客の質問に答えられているか、会社のビジョンを体現しているか、といった点が審査される。時間内に全ての乗客対応が終わったのは例は少なかった。乗客役の演技もノリノリだったが、後で聞いたところでは、乗り場であそこまで騒ぐ乗客はいないそうだ。混雑すると、バスターミナルの職員もヘルプに入って整理するという。
●車内モニターはOFFで運転
「運転」は素人目にも難しそうだった。こちらも他者の運転を見ないように、控え室から一人ずつ出てきての参加。通常より幅を狭められたバース(駐車枠)から出庫、車両フロントに付いた1mの棒で、左前方の三脚の上のボールを落とす。次にふたつ隣のバースにバック駐車。左を向いている車体を左端のバースに、限られたスペースで前後させて止める。その際、車両最後部を通常の停車位置の1m手前で止める。再び前進、右前方のカースロープに右前タイヤを乗せ、乗せきったらバックで降りる。
ここまでが規定のコースで、制限時間は5分。モニター映像はOFF! 肉眼での直視とミラーで見当をつけなければならない。車内ダッシュボードのトレイにはピンポン玉が乗せられ、落とすような揺れがあると減点対象だ。
●ひとつの運転操作が次の操作に影響
最初の“出庫”の際に、車体右後方が側面のバリアに接触しないよう、充分前進してから左折を始めると、今度はボール落としまで切り返しが必要になる。三脚のボール落としそのものはそれほど難しくないが、ボール落としまでとボール落としの後の切り返しが難しかったようだ。大半のハイウェイパイロットがバック駐車の途中でタイムアップしていた。
カースロープ乗り上げは雪道スタックからの脱出を想定したもの。バスはたいてい2速で発進できるので、出題者は1速を使えるかを見ようとした。しかし、これも参加者に後で聞いたところによると、2速で充分登れたとのこと。振動で車内のピンポン玉が落ちるのを嫌ったのも2速を使った理由だ。バスがスロープ試技に近づくと、周囲のギャラリーも盛り上がる。
●事故の原因は…
審査委員長を務めた柳原昭仁運輸本部長は、閉会式の挨拶で「この場にいることが勇気のいること。みなさん、素晴らしい技量を発揮した」とハイウェイパイロットを労う。
ついで審査内容について、「『点検』は基本。これができないと、お客様に様々な迷惑がかかる。『お客様対応』では、説明できたか、イレギュラーが重なった時どうするか、ゴミに気づいたか、どんな表情かを見た。『運転』ではオーバーハングに焦点を当ててあえて難しいコースにした。オーバーハングに気をつけて発進した後の取り回し。ボール落としの後、いちど止まって冷静に考えればわかったはず。焦るとわからなくなる。これが事故の原因」と説明した。
そして3人の予選通過者が発表された。決勝に進むのは大阪営業所の要正仁さん、西三交通の原田尚樹さん、東京営業所の山本巧(さとし)さんの3人だ。要さんはただひとり、時間内に右前輪をスロープの上に乗せた。降ろすのは残念ながらタイムアップ。原田さんと山本さんはスロープを上り切る前に時間切れだったが、そのまま続けてスロープ昇降にトライした。
●体験を共有してほしい
山本さんは「『点検』では、警報が最初からなっていることはないので、原因見つけるのが大変だった。いちばん難しかったのは『運転』。けっこう死角が多い。最初にスタートするとき、正直どうしようかと思ったが、やるしかないと」とコメント。
要さんは『お客様対応』がいちばん難しかったという。「限られた時間で安心かつていねいな接客は難しい。こちらに気を取られると、あちらがわからなくなる。『運転』では、最初にコースを見た時の印象より、乗ってからの運転のほうがずっと難しかった」。
原田さんも、乗客が同時に押し寄せてきた『お客様対応』がいちばん難しかったという。『運転』については「貸切バスも担当するので、狭い駐車スペースはまれにある。オーバーハングを気にしていると、こんどは他のいろいろなことがわからなくなる」と言う。
WILLER EXPRESSの平山幸司代表取締役は、なぜコンテストをするのかについて「『点検』、『お客様対応』、『運転』、それぞれでいろいろな狙いがある。今日の体験を各自の職場に持ち帰ってほしい。できたこと、できなかったことを共有してほしい」と説明する。そして「人に感動与えるパフォーマンスだった」とコンテストを総括する。
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