初代(NA)ロードスターの特別仕様、限定モデル、追加モデルなどを紹介するこの連載企画の第6弾は、1994年9月に限定車500台で発売された「RSリミテッド」だ。
ロードスター初の「モンテゴブルーマイカ(深い青緑色)」を採用
「人馬一体」のコンセプトを実現するロードスターは、商品改良を経てさらにファンを増やしていった。そんな中、次々に投入された限定モデルは、お得な特別パッケージが受けて、ファンの間で待ち遠しい存在となっていった。
【くるま問答】トヨタ2000GTのサイドにある四角い部分には、いったい何が入っているのか?
ユーノスロードスターは、1989年の発売からわずか5年足らずで、生産累計30万台を記録した。これはマツダのスポーツカーとしてサバンナRX-7に次ぐ記録だが、ロードスターは大幅な商品改良を加え、さらに販売台数を伸ばし続けた。
愛嬌のあるスタイリング、ダブルウイッシュボーンというサスペンション形式、そしてマニュアル、オートマチックの変速機が選べるとあって、老若男女問わず幅広い層から支持されていた。
1991年のJリミテッドを皮切りに限定モデルが次々に登場した。そして今回紹介する「RSリミテッド」は、1994年9月に限定500台、5速MTのみで発売されたスポーツ志向の高いモデルで、これまでの限定車や追加モデルと同様に、充実装備の「Sスペシャル」をベースにしている。さらにボディカラーはロードスターでは初採用となる「モンテゴブルーマイカ(深い青緑色)」を設定した。
ド迫力のレカロ製フルバケットシートを標準装備
ビルシュタイン製ダンバーなどの豪華装備を採用するSスペシャルは、走りにこだわるユーザーから高評価を得ていた。そして、そのパッケージを後押しするかのような、さらに豪華な装備で注目を集めたRSリミテッドは、市場の動向を先行調査するといった意味合いも持っていたのだ。
「RSリミテッド」では、レカロ社製フルバケットシートやBBS社製の15インチホイールといった装備のほか、軽量フライホイール、ファイナルドライブギア比の変更など、限定車としては突出したメニューが含まれていた。
さらにタイヤを15インチとすることで、路面接地力や操縦安定性を高めた。BBSホイールとブリヂストン・ポテンザRE070の組み合わせは、これまでにないほどの力強い走行性能を生み出した。さらに最終減速比をこれまでの4.100から4.300に変更したことで、加速性能を向上させている。
実は1993年の商品改良の際、ファイナルギアレシオを4.100に変更した。これはBP型1.8Lエンジンとなり、パワーアップしたこともあっての変更だったが、従来のB6型1.6Lエンジンと比較して「加速が重い」、「動きがもっさりしている」といった声も一部にあったのは事実だ。
そこでRSリミテッドはファイナルギアレシオを改良前の4.300に戻したのだ。15インチタイヤの変更も含めて、こうした技術的な変更は、この後「シリーズ2」と呼ばれる商品改良へとつながっていくことになる重要な役目を果たしていたのだ。
新車価格(当時)
●221.5万円(5速MT)
RSパッケージ装備リスト
●モンテゴブルーマイカ外板色
●レカロ社製フルバケットシート
●最終減速比の変更(4.100→4.300)
●15インチBBS社製ホイール
●ブリヂストン・ポテンザRE010
●RSリミテッド専用ロゴプレート
マツダ ユーノスロードスター(NA型) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:990kg
●エンジン型式・種類:BP-ZE・直4 DOHC
●排気量:1839cc
●最高出力:130ps/6500rpm
●最大トルク:16.0kgm/4500rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:195/50R15
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みんなのコメント
品が無くコメントに根拠がない アンチマツダ。
ばかまる出し。。。。
お願いだから消えて。
でも 今なお ND型で基本コンセプトを継承しているマツダには頑張ってほしい。
いい意味で こんな車 他にないよね。。。
もう少し歳 取ったらまた購入予定。