「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ Mクラスだ。
メルセデス・ベンツ Mクラス(2012年:3代目フルモデルチェンジ)
GLKやGクラスのマイナーチェンジなど、メルセデス・ベンツのSUV系が続々と新しくなっている(編集部註:2012年)。中核モデルであるMクラスも3代目にフルモデルチェンジした。注目のディーゼルエンジン搭載車の導入はまだだが、まずはガソリンエンジン3.5LのML350に試乗してみた。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
現在(編集部註:2012年)メルセデス・ベンツには、Gクラス、GLクラス、GLKクラス、Mクラス、そしてRクラスと、5種類のSUVやクロスオーバーモデルがラインナップしている。いつの間にやらずいぶんと増えた気がするが、このMクラスはGクラスに次いで1997年に初代が登場したモデルで、今回7年ぶりに第3世代へとフルモデルチェンジが行われた。
軍用車から派生したGクラスとは違い、日常の親しみやすさを増したシティ派クロスオーバーSUVという性格付けが与えられているMクラスだが、今回もそのコンセプトを踏襲している。
加えて、最近のメルセデス顔に共通のLEDがアクセントとなったライトや、スポーティかつアグレッシブなエクステリア、またコマンドシステムを備えたラグジュアリーなインテリア、そして時代に合わせたエコ性能を盛り込み、なおかつオフロード性能も向上させるといった、欲張りな内容となっている。
人気の北米市場に合わせた走りのフィール
とはいえ、今回のフルモデルチェンジは正常進化といったところだが、Mクラスは初代から北米で大人気のモデルなので、こういった方向になったのだろう。実際乗ってみると、何となくアメリカンなフィーリングが伝わってくる。
特にステアリングホイールをスッと切るとパッとクルマの鼻先の向きが変わり、その後ジワリとボディの向きが変化するといったハンドリングは、大きなクルマをラクに取りまわせるという、いわゆるアメ車に近い感覚だ。残念ながら、ちょっと気になったのはブレーキフィールだ。少々センシティブで、踏み始めの制動力の立ち上がりが大きく、慣れるまでコントロールが難しかった。
それでもアクセルペダルのフィーリングはバッチリだ。V6エンジンは先代からパワーが34ps、トルクが20Nmも向上したが、むやみに速いという印象よりも、トルクで走るような大らかさが、Mクラスにはピッタリだった。燃費もアイドリングストップ機構などが加わり、JC08モードで10.4km/Lと二ケタ台に乗ってきたのは、ロングドライブなども多いSUVとしては助かるポイントだ。
右ハンドルが設定されたディーゼルモデルや、V8の5.5Lエンジンを搭載したAMGモデルのデリバリーは少し先からになる予定だが、特にディーゼルモデルは気になるところ。より使いやすくなったというオフロード性能と合わせて、近いうちにぜひパフォーマンスを味わってみたい。
メルセデス・ベンツ ML350 4マティック ブルーエフィシェンシー 主要諸元
●全長×全幅×全高:4810×1925×1795mm
●ホイールベース:2915mm
●車両重量:2120kg
●エンジン:V6 DOHC
●総排気量:3497cc
●最高出力:225kW(306ps)/6500rpm
●最大トルク:370Nm(37.7kgm)/3500-5250rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・93L
●JC08モード燃費:10.4km/L
●タイヤサイズ:255/55R18
●当時の車両価格(税込):750万円
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