アストンマーティンのランス・ストロールは、右手の手術によりホームレースのF1カナダGP出場が危ぶまれていたが、なんとか復帰が間に合った。しかしそんな状況にしては、記者会見に出席したストロールの態度は不可解だった。
それは異例の記者会見だった。経験の浅い記者でさえ、目撃した光景に首を傾げざるを得ないようなものだった。ストロールのカナダGP事前記者会見での”パフォーマンス”は、説得力に欠けるだけでなく、不可解なものだったのだ。
■ランス・ストロール、F1カナダGP出場へ。右手の痛み再発で手術も、旧型F1テストで状態チェック済み
ホームレースへの出場が許可されたというおそらく前向きなニュースについて話す際、彼は愛犬が安楽死させられたことを知った時と同じような表情だったのだ。
ストロールはプレスルームへの階段を、歯科医に行くような気分で重々しく登り、メディアの前に腰を下ろした。レースに出場できるほどコンディションが回復したことを喜び、満面の笑みを浮かべるどころか、彼の回答は信じられないほど不機嫌だった。
彼はスペインGPを欠場した理由として挙げられた手首の怪我の詳細について、ぶっきらぼうな態度で答えた。
アストンマーティンチームのアンディ・コーウェル代表も、ストロールが受けた医療処置について口を閉ざしたままであった(もちろん、それは彼の権利でもあるが……)。そのため、我々が知ることができたのは、2023年のプレシーズン中に彼が自転車事故に遭ったことが原因であるということだけだった。
「それは数年前に負った古傷だ。痛みが出始めたので、治療を受けただけ」と、ストロールは手術について尋ねられた際に答えた。
今回治療を受けたことで、問題の再発がないとどれほど確信しているかという質問には、「かなり自信がある。大丈夫だろう」と答えただけだった。
プライベートな医療問題を公の場で扱うのは決して簡単なことではないが、ドライバーがこれほどぶっきらぼうに話すのは珍しい。彼は他の質問に対しても、そうした態度を貫いた。
司会者が「単なる興味本位ですが、初めてジル・ビルヌーヴ・サーキットに来たのはいつですか?」という、よくあるジャブ的な質問をした際、彼は食いついて母国レースへの情熱を示すかと思いきや、「随分前だ」と単調に答えただけだった。
見るに耐えない状況だったが、最も重要な点は、彼が予選での失望から癇癪を起こしたことを否定しなかったことだ。報道では、彼がチームのガレージで物を壊し、チームメンバーに暴言を吐いたと伝えられていた。
この件について質問され、彼は「ああ、イライラしていたよ」と答えた。少なくとも、この件に関してはいくらかパッションが残っていたようだ。
「直近の3レースで手首の痛みが運転に支障をきたしていたからね。日曜日はトリッキーになる、おそらく不可能だと思っていたし、その時点でかなりフラストレーションを感じていた」
会見を通して、ストロールからは母国レースに出場できた喜びは感じられなかったが、アストンマーティンはエミリア・ロマーニャGPで投入したアップデートで競争力を上げている。右手のコンディションが回復し、マシンが持つパフォーマンスを十全に引き出せれば、ストロールにも笑顔が戻るかもしれない。
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