現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > BMWブランニュー「R12G/S」登場!! 東京MCショーではコンセプトモデル「F450GS」を本邦初公開

ここから本文です

BMWブランニュー「R12G/S」登場!! 東京MCショーではコンセプトモデル「F450GS」を本邦初公開

掲載 更新 3
BMWブランニュー「R12G/S」登場!! 東京MCショーではコンセプトモデル「F450GS」を本邦初公開

BMWのGS系がラインナップ拡大へ!!

BMWモトラッドは3月27日、1170cc空油冷水平対向2気筒エンジンを搭載するR12シリーズをベースとした『R12G/S(アール トゥエルブ ジー スラッシュ エス)』を発表した。現在のところ日本への導入時期や車両価格は未定だ。

→37枚【画像】BMWの屋台骨『GSシリーズ』に新型×2機種!

●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:BMWモトラッド

往年の名車をオマージュしたヘリテイジにアドベンチャーバイクの原点が登場!

BMWは、1170cc空油冷水平対向2気筒エンジンを搭載するヘリテイジシリーズに、『R 12 G/S』を投入する。BMWのホームページではヘリテイジシリーズに分類されているが、車名やスペックを見てわかるとおり、R1300GSを筆頭とするGSシリーズにも入るであろうデュアルパーパスに仕上がっており、BMWも「本格的なエンデューロバイク」としている。

ではさっそく、R12G/Sの特徴をみていこう。

クラシカルエンデューロに基づいたデザイン
エンジンとフレームはR12と共通
ストローク量を増加したサスペンションを装備
ホイール径はフロント21インチ、リヤ17インチ


 ※オプションでリヤ18インチを選択可

外装デザインのモデルは1980年発売の『R80G/S』で、世界中から不動の支持を誇るGSシリーズの初代モデルというだけでなく、デュアルパーパスバイク(アドベンチャーバイク)の源流ともいわれる名車だ。BMWはR80G/Sをベースとしたラリーマシンで、80年代のパリ=ダカールラリーにおいて4度の優勝を果たしている。

R12G/Sの車体色のうち、ライトホワイト(白×赤×青)はとくにR80G/Sを忠実に再現したカラーリングとなっている。

エンジンとフレームはR12シリーズに共通する、1170cc空油冷水平対向2気筒と、エンジンを強度メンバーとするスチール製チューブラーフレームだ。伝統のボクサーエンジンの最高出力は109psで、オンロードでもオフロードでも十分以上のパフォーマンスを持つ。

フレームは本格的なオフロード走行を可能とするため改良され、とくにヘッドパイプの再設計によってキャスター角は26.9度、ハンドル切れ角は左右42度を確保した。

―― 低重心ぶりがよくわかるデザインスケッチ。

ライディングモードは『レイン』、『ロード』、『エンデューロ』の3種があり、コーナリング対応ABSとダイナミックトラクションコントロール(DTC)に加えて、急激なシフトダウンなどの際にリヤタイヤのスピンを防ぐエンジンドラッグトルクコントロール(MSR)も備える。DTCは完全なオフにすることも可能だ。

このほかの電子制御デバイスも多岐にわたっており、オプションのプレミアムパッケージには、クルーズコントロール、クイックシフター、アダプティブヘッドライト、ヒルスタートコントロール、グリップヒーターなどが装備される(※日本仕様のパッケージ内容は未定)。

オフロード性能の確保に欠かせない足まわりとして、前後サスペンションは大幅に強化されている。フロントフォークはマルゾッキ製45mm倒立フルアジャスタブル、リヤのモノショックもフルアジャスタブルを装着する。ストローク量はフロント200mm、リヤ210mmとハードなオフロード走行にも十分な性能を持っている。

ホイール径はフロント21インチ、リヤ17インチで、チューブタイヤの装着も可能なクロススポークを採用する。これらにより最低地上高は240mmを確保し、凹凸の激しい不整地でも底づきすることなく走破できる足まわりを作り上げている。

―― 往年のパリ・ダカールラリーに思いを馳せずにはいられない!

R12G/Sにはオプションとして『エンデューロパッケージプロ』が用意される。18インチ径リヤホイール、ワイドステップ、20mmアップとなるハンドルライザー、ライディングモード『エンデューロプロ』の追加など、オフロード走破性を高める内容だ。リヤホイールの大径化によってシート高は15mmアップの875mmとなるものの、エンデューロプロモードはオフロードをさらにアグレッシブかつダイナミックに走れる電子制御セッティングとなる。

車体色は往年のR80G/Sをイメージしたライトホワイト(白×赤×青)、ナイトブラックマット(つや消し黒)、オプション719アラゴナイト(茶×赤×黒)の3色で、ベースグレードはナイトブラックマットとなる。

オフロード走破性を高めたR12シリーズがどのような性能、そしてGSシリーズにおけるポジショニングなのか、少しでもわかりやすくするため、R1300GSとF900GSと主要諸元を比較してみよう。

―― R 12 G/SR 1300 GSF 900 GSエンジン型式空油冷水平対向2気筒水冷水平対向2気筒水冷並列2気筒排気量1170cc1300cc894cc最高出力109ps/7000rpm145ps/7750rpm105ps/8500rpm最大トルク11.7kg-m/6500rpm15.2kg-m/6500rpm9.5kg-m/6750rpmホイール径F21:R17(R18)F19:R17F21:R17全長/全幅(mm)2200/8302210/10002270/945ホイールベース1580(1585)mm1520mm1600mmホイールトラベルF210mm:R200mmF190mm:R200mmF230mm:R215mmシート高860(875)mm850mm870mm車重(※)229kg237kg219kg※車重は欧州仕様 ※カッコ内はR 12 G/Sエンデューロパッケージプロ仕様

R12G/Sの日本仕様が未定のため、車重は欧州仕様に揃えた。F900GSのエンジン型式は異なるものの、R12G/SはR1300GSとF900GSの中間に位置する性能を有するといえそうだ。

空油冷ボクサーエンジンを搭載する本格的なオフロードモデルは、’05年発売の『HP2 Enduro』以来となるが、R12G/Sはそれよりも間口が広く、ツーリングをしっかりと視野に入れたバイクだ。テレスコピック式フロントフォークの採用や電子制御デバイスはシンプルながら、R1300GSよりも軽いオフロードボクサーは魅力的で、強い存在感を放つ。

BMW Motorrad R 12 G/S

主要諸元■全長2200 全幅830 全高─ 軸距1580[1585] シート高860[875](各mm) 車重229kg■空油冷4ストローク水平対向2気筒DOHC4バルブ 1170cc 109ps/7000rpm 11.7kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15.5L■タイヤサイズF=90/90-21 R=150/70R17[150/70R18] ●色:つや消し黒、白、茶×赤×黒 ●価格:未定 ●国内発売日:未定 ※主要諸元は欧州仕様 ※[ ]内はエンデューロパッケージプロ

―― BMW Motorrad R 12 G/S[Light white]

―― BMW Motorrad R 12 G/S[Light white]

―― BMW Motorrad R 12 G/S[Light white]エンデューロパッケージプロ

―― BMW Motorrad R 12 G/S[Option 719 Aragonite]エンデューロパッケージプロ

―― BMW Motorrad R 12 G/S[Option 719 Aragonite]エンデューロパッケージプロ

―― BMW Motorrad R 12 G/S[Option 719 Aragonite]

―― BMW Motorrad R 12 G/S[Night Black matt]

―― BMW Motorrad R 12 G/S[Night Black matt]

―― BMW Motorrad R 12 G/S[Night Black matt]

本気モードのスモールGSが東京MCショーに!

もうひとつ、3月28日~30日に開催された東京モーターサイクルショーでは、昨年のミラノショーで初公開されたコンセプトモデル『F450GS』が展示された。F450GSはヨーロッパのA2ライセンスに適合するもので、G310GSとF800/900GSの中間を埋めるブランニューGSだ。

搭載するエンジンは新開発の水冷並列2気筒で、最高出力は47.6psを発生。低回転域から優れたトルクを発生するこのエンジンは、回転上昇の速さを特徴としている。エンジンの軽量化も徹底して追求し、マグネシウムなどの軽い素材を採用することで小型化も同時に図っている。

A2ライセンスモデルらしい軽快感を実現するべく、およそ175kgの車重を目標としており、「このセグメントで最高のハンドリングと強力なパフォーマンス、アクセシビリティを組み合わせることが、開発の重要目標だ。そのための軽量化も妥協しない」と開発陣はコメントしている。

装着されるホイール(フロント19インチ、リヤ17インチ)はクロススポークではなく、より軽量なアルミキャストになる可能性もあるというが、フルアジャスタブルの倒立フォーク、R1300GSと同じデザインのX字状ヘッドライト、コーナリング対応ABS、6.5インチフルカラー液晶メーター(スマートフォン接続可能)なども備え、BMWならではのクラスを超越した走行性能と装備群を有すると予測される。

どちらのGSも、GSシリーズの死角をなくすニューキャラクターだけに、GSファンのみならず多くの注目が集まることだろう。R12G/Sの国内導入時期や車両価格、F450GSの市販版の情報を期待して待とう!

―― Concept F 450 GS

―― Concept F 450 GS

―― Concept F 450 GS

―― Concept F 450 GS

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【メキシコ】日産「新スポーティ“セダン”」発表! 迫力顔דSR”バッチ採用の「セントラ」! 黒感極めた“ミッドナイト”な「サニー後継機」登場
【メキシコ】日産「新スポーティ“セダン”」発表! 迫力顔דSR”バッチ採用の「セントラ」! 黒感極めた“ミッドナイト”な「サニー後継機」登場
くるまのニュース
アウディ『Q5』新型、2つのボディと「S」モデルの合計4仕様を米国展開
アウディ『Q5』新型、2つのボディと「S」モデルの合計4仕様を米国展開
レスポンス
わずか0.022秒差。シンドリックが今季初優勝も、惜敗プリースは失意の失格処分に/NASCAR第10戦
わずか0.022秒差。シンドリックが今季初優勝も、惜敗プリースは失意の失格処分に/NASCAR第10戦
AUTOSPORT web
最近見かける料金所の「サポートレーン」ってなに? ETCでも一般でもないけど「誰」が使うのか
最近見かける料金所の「サポートレーン」ってなに? ETCでも一般でもないけど「誰」が使うのか
WEB CARTOP
大迷惑な“不正改造”バイクを「徹底排除」へ! 「暴走族」「旧車會」の“危険集団”を一斉摘発! 検問で「すぐにバイクを直しなさい!」命令も!? GW期間に取締り強化へ 茨城
大迷惑な“不正改造”バイクを「徹底排除」へ! 「暴走族」「旧車會」の“危険集団”を一斉摘発! 検問で「すぐにバイクを直しなさい!」命令も!? GW期間に取締り強化へ 茨城
くるまのニュース
「EVまじかよ!」ポルシェ『ケイマン』ついにEV化、予想デザインに「丸目じゃなきゃヤダ」などSNS激震
「EVまじかよ!」ポルシェ『ケイマン』ついにEV化、予想デザインに「丸目じゃなきゃヤダ」などSNS激震
レスポンス
まだ表彰台1回のフェラーリ、エミリア・ロマーニャGPでのアップデート&フレキシブルウイング規制強化で復活なるか?
まだ表彰台1回のフェラーリ、エミリア・ロマーニャGPでのアップデート&フレキシブルウイング規制強化で復活なるか?
motorsport.com 日本版
【MotoGP】ペドロ・アコスタ、右腕の腕上がり治療のため手術受ける。次戦フランスGPへは参戦見込み
【MotoGP】ペドロ・アコスタ、右腕の腕上がり治療のため手術受ける。次戦フランスGPへは参戦見込み
motorsport.com 日本版
メットガラ2025のライブ配信は日本時間5月6日朝! 『GQ JAPAN』のサイトから視聴しよう
メットガラ2025のライブ配信は日本時間5月6日朝! 『GQ JAPAN』のサイトから視聴しよう
GQ JAPAN
“初めてF1に出場したアラブ人”のハジャー。父の教えに沿って知的アプローチで戦う『プチ・プロスト』にマルコも期待
“初めてF1に出場したアラブ人”のハジャー。父の教えに沿って知的アプローチで戦う『プチ・プロスト』にマルコも期待
AUTOSPORT web
【中国】トヨタ最新「“3列7人乗り”クラウンSUV」がスゴイ! 「約70万円」値下げでオトク! 「エステート」じゃない“全長5m超え”ボディ&豪華内装の「クラウンクルーガー」に注目!
【中国】トヨタ最新「“3列7人乗り”クラウンSUV」がスゴイ! 「約70万円」値下げでオトク! 「エステート」じゃない“全長5m超え”ボディ&豪華内装の「クラウンクルーガー」に注目!
くるまのニュース
BMW、5シリーズにロングホイールベース版を導入。“エクスクルーシブMスポーツ”の名称を採用
BMW、5シリーズにロングホイールベース版を導入。“エクスクルーシブMスポーツ”の名称を採用
AUTOSPORT web
昔のFF乗りは使いこなせて一人前! いまじゃほぼ消滅したテク「タックイン」ってなに?
昔のFF乗りは使いこなせて一人前! いまじゃほぼ消滅したテク「タックイン」ってなに?
WEB CARTOP
BMW新型「2シリーズグランクーペ」日本上陸から2か月 “美しすぎる4ドアクーペ”に対するネットでの反響は?
BMW新型「2シリーズグランクーペ」日本上陸から2か月 “美しすぎる4ドアクーペ”に対するネットでの反響は?
VAGUE
【トライアンフ】バイカーズパラダイス南箱根にて新型車両の期間限定レンタルを6/30まで実施中!
【トライアンフ】バイカーズパラダイス南箱根にて新型車両の期間限定レンタルを6/30まで実施中!
バイクブロス
車の「スマホホルダー」違反の可能性も? ナビ代わりで「フロントガラス」「メーター上」取り付けはNG!? うっかり違反にならない「正しい設置場所」とは
車の「スマホホルダー」違反の可能性も? ナビ代わりで「フロントガラス」「メーター上」取り付けはNG!? うっかり違反にならない「正しい設置場所」とは
くるまのニュース
ブン回し派も大満足! 復活してほしい「超速ステーションワゴン」4選
ブン回し派も大満足! 復活してほしい「超速ステーションワゴン」4選
ベストカーWeb
350台のみのメルセデス・ベンツ「SL65 AMG ブラックシリーズ」が流札…800馬力にチューニングされたことがマイナス評価になった!?
350台のみのメルセデス・ベンツ「SL65 AMG ブラックシリーズ」が流札…800馬力にチューニングされたことがマイナス評価になった!?
Auto Messe Web

みんなのコメント

3件
  • シナモントースト
    "スラッシュ"のヨミガナは違うだろ…
  • ble********
    F450GSは良さそうだ。
    排気量的に日本では売れないだろうが。

    35kW以下は400cc超でも中免で乗れるようにすればいいのに。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村