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レッドブルでの最後のレースに挑むリカルド、過去を振り返り「F1のオーバーテイクを変えたのは自分」と自負

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レッドブルでの最後のレースに挑むリカルド、過去を振り返り「F1のオーバーテイクを変えたのは自分」と自負

 レッドブルの一員としては最後となる今週末のレースを前に、ダニエル・リカルドは2014年のレッドブルでの自身のパフォーマンスが、F1で可能とされることの予想を覆したと主張した。

 リカルドはレッドブルでの初年度の間に、オーバーテイクの達人であるとの評判を打ち立てた。彼は他の誰も試そうともしない圧巻の動きをライバルたちに仕掛けて成功させ3勝を記録し、当時世界チャンピオンだったチームメイトのセバスチャン・ベッテルをも凌駕した。

2018年F1第21戦アブダビGPまとめ

「振り返って見るとあの年が僕にとって一番楽しく、それからの僕のキャリアにとって最も大切な年だった。あの勝利は大きかった」と彼は最新の、そしておそらく最後のチームの日記の中で語った。

 リカルドのエキサイティングなスタイルは、先行車が予測もせず、反応する間もないほどのタイミングで、遅めのブレーキングを使って接近するというものだった。

「かなり後方からやってきて、大きく追い越す動きを仕掛けるなんていうことをするドライバーは少なかった」と彼は当時フェラーリのドライバーだったフェルナンド・アロンソとの、特に劇的な一騎打ちを思い出しながら語った。

「僕はドイツで、フェルナンドと凄まじいバトルを演じた。本当に激しいレースをしたけれど、公明正大なものだった。彼は後で僕を称賛してくれて、それは当時すごいことだったんだ」と彼は振り返った。

 この追い越しのスタイルが、現在コース上ではより一般的になっているという事実が、リカルドがF1で長く語り継がれる影響を残したことを証明している。また現在のチームメイトであるマックス・フェルスタッペンが、彼のお株を奪ってF1最高のオーバーテイカーとなっていることはほぼ間違いない。
「2014年は僕自身とそれからの僕のアプローチを方向づけただけじゃなく、F1における他のドライバーのオーバーテイクのレベルも変えたんだ」と彼は考えを述べた。

「彼らはもしかしたら僕と僕がレースをしていた方法から学んだのかもね。多分僕が新しくレベルを上げて、彼らに何が可能なのかを見せたんだろう。それで挑戦したいドライバーが試してみるようになった」

「ちょっとうぬぼれに聞こえることは分かっているけど、僕はそうなんだと本当に信じているよ。彼ら全員ができるとは言わないけれど、少なくとも何人かは挑戦している」

 レッドブルで5シーズンを過ごしたリカルドは、今週末チームに別れを告げる。彼はルノー・ワークスチームの2019年ラインアップとしてニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトとなり、エンストンに向かう。

「今週末はチームとともに、好調のうちに最後を向かえられるよう力を尽くすよ。今のこのマシンが、来年のメルボルンで僕がドライブする予定のルノーマシンよりも優れていることは分かっている。だから僕はただパフォーマンスを引き出すことに努めるつもりだ」

 リカルドは今週末に向け、ひげを短く剃った新たな姿も披露している。男性の健康意識向上キャンペーンであるモーベンバーを支援するために、口ひげは残してあごひげをそり落としたのだ。

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