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【6つのポイント】アウディQ3新型/Q3スポーツバック(日本仕様) 8月発売前に、内装/荷室をチェック

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【6つのポイント】アウディQ3新型/Q3スポーツバック(日本仕様) 8月発売前に、内装/荷室をチェック

1. 2代目Q3のスタイリング

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

【画像】Q3新型、Q3スポーツバック(日本仕様)【細部まで撮影】 全63枚

日本導入が待ち望まれていた「新型アウディQ3」が、いよいよ8月中旬に販売される。

世界的に激戦区といえるコンパクトSUVクラスにあって、アウディらしい先進的なメカニズム、スタイリングが大きなセールスポインとなろう。

ここでは、日本初披露された新型アウディQ3シリーズを特写し、注目すべき6つのポイントを写真とともに紹介したい。まずはデザインだ。

新型Q3は現在のアウディSUVデザインのトレンドとなる「Q8」や「eトロン」の流れを汲むアグレッシブな造形を備える。先代は、どちらかというとA3のクロスオーバー版というSUVらしさが弱いスタイリングだったが、存在感を大きく高めた。

八角形のシングルフレーム・グリルには8本の垂直バーが配され、スリムでシャープなLEDヘッドランプ、フロント左右の大きなインテーク、アンダーガードによって精悍さを強調。

SUVらしい力強さを表現した前後のブリスター・フェンダーや、彫りの深いサイドのロア・ラインなどにより、ワイルドなアピアランスが新型であることを主張する。

リアデザインも、アウディSUVファミリーのテイストを受け継ぎ、バンパー下部のアンダーガードを思わせるテールパイプ一体式のパネルが後姿を引き締める。アウディ定番のシーケンシャルに点灯するダイナミック・ターンインジケーターも備わった。

また、通常のSUVボディに加え、リアウインドウを寝かせたクーペスタイルの「スポーツバック」が追加されたのもニュースだ。

2. クーペSUV Q3スポーツバック登場

ヨーロッパのSUVの新た流れとなっているクーペタイプが、新型Q3に用意された。アウディとしてはQ8に続く2作目となる。

そのスタイリングは、クーペのような低いルーフとキャビン、フラットなルーフライン、大きく傾斜したDピラーが特徴。ワイルドさの中にエレガンスを併せ持つ、いまのSUVには欠かせない流れは大きな武器となろう。

全長も10mm延長された。これよりスポーティで上品なプロフィールとなり、ひと回り大きく見える。

ルーフラインは低められると共に後端が大きく傾斜し、長いルーフエッジ・スポイラーが備わるため、ノーマルのQ3よりも長く見えるがその差は前述のように10mmだけ。

全高は通常のQ3より45mm低い1565mmとなる。

ルーフが低められたことにより、ヘッドスペースが気になろうが、前席の座面から天井までの高さは通常のQ3に比べて23mm低い1031mm。後席は48mm低い928mmとなる。

乗り込んでみれば、よほどの長身でなければ、実用性を損なうことはなく、心配はいらない。

3. 最新インストゥルメント・パネル

3番目のポイントは新型Q3の内装について。

全く新しいインターフェイスを持つインテリアを再構築、ドライバーに新たなデジタル体験を提供する、デジタル・ディスプレイが導入された。

水平基調で多角的にデザインされたインストゥルメント・パネルは、室内の広さを演出する造形に。A7スポーツバックで初めて採用された、上段にベンチレーター、中段にディスプレイ、下段に操作系スイッチを配したレイアウトは、視覚的な広がりを与える。

ドライバー正面の10.25インチのフル液晶ディスプレイ式デジタル・インストゥルメント・クラスターには、運転に必要な車両情報を表示し、好みで様々な内容が選べる。

センターに配される10.1インチMMIタッチ・ディスプレイにはナビゲーションやインフォテインメントを集約し、その操作はスマホのように指先で行うことができ、直感的に操作できる。

タッチ・ディスプレイとセンター・コンソールは視認性を高めるためにドライバー側に10°向けられているのも特徴。

なおスクリーンはイグニッションをOFFにすると、漆黒のフラットなパネルとなり、周囲のインテリアに溶け込む。

4. 前・後席/荷室 内装の実用性

今回のフルモデルチェンジで、先代に比べ全長が90/95mm、全幅で10mm拡大され、ホイールベースは75mm延長された。

一方で全高は5mm低められている。ダッシュボード、ドアトリムは、先代と一線を画す高い質感を放つ。

全長とホイールベースの延長分は、キャビンとトランクの拡大に当てられた。なかでも後席の座面高は、旧型比で7mm拡大された976mmを確保。

座面は60:40分割で130mmの前後スライドができる。バックレストは40:20:40分割で、7段階のリクライニングが可能となる。

また後席にも、スマホに欠かせないUSBポートがコンソール後端に設置された。

ラゲッジスペースは、後席を前後することにより530Lから675Lの容量を確保、先代に比べて215L拡大。後席を畳めば1525Lの大きな空間が得られる。

大きな荷物を積んだ時に置き場に困るパーセルシェルフだが、使わない時は床下に格納できる構造とされたのは便利。

5. ディーゼル四駆、ガソリンを選べる

続いては、パワートレインの話。ドイツ本国では「35」「40」「45」の3グレードが設定されるが、日本にまず導入されるのは「35」グレードのみ。

エンジンは、新開発の1.5Lガソリン・ユニットを積む「TFSI」と、新たにクリーン・ディーゼルの「2.0 TDI」が追加されたのがニュースだ。

1.5Lガソリン・ユニットは、従来の1.4 TFSIの進化型となる新開発の1.5L版を搭載。高圧の直噴システムを採用し、最高出力150ps、最大トルク25.5kg-mを発揮する。

あわせて気筒休止システムや低フリクション・シリンダーライナーなどの採用により、WLTCモードで14.2km/Lの省燃費を実現。

クリーン・ディーゼルの「2.0 TDI」エンジンは、150psの最高出力と34.7kg-mもの強力なトルクを発揮。WLTCモードで15.4km/Lの低燃費性を両立する。

両エンジンとも、最も厳しい排出ガス規制であるEuro 6d-TEMP排出ガス規制に適合した。

いずれもトランスミッションは、7速Sトロニックを採用。駆動方式はガソリン・モデルが前輪駆動となり、ディーゼル・モデルはすべて電子制御式油圧多板クラッチを用いたフルタイム四輪駆動システムの「クワトロ」となる。

なお高性能版となるRS Q3は、2021年第1四半期に導入したいと述べられた。

6. 価格 輸入車ライバル勢と比較

新型Q3と直接的な輸入車のライバルたちの価格を比べてみると、ほぼ同じゾーンに存在することが分かる。

パッケージの違いで価格が前後するものの、実質的には同水準と言っていい。

ベースグレードで比べると、ボルボに次いで、今回紹介したアウディQ3の「35 TFSI」は2番目に安いという結果になった。

Q3 35 TFSI: 438万円
Q3 35 TFSI アドバンスト:464万円
Q3 35 TFSI Sライン:494万円
Q3 35 TDIクワトロ・アドバンスト:513万円
Q3 35 TDIクワトロSライン:543万円

Q3スポーツバック35 TFSI:452万円
Q3スポーツバック35 TFSI Sライン:516万円
Q3スポーツバック35 TDIクワトロSライン:563万円

メルセデス・ベンツGLA 200d 4マティック:502万円
BMW X2 sドライブ18i:451万円
BMW X2 xドライブ20i MスポーツX:531万円
BMW X2 xドライブ18d MスポーツX:552万円
ボルボXC40 T4:396万2037円
ボルボXC40 T4 AWDモメンタム:477万6852円
ボルボXC40 T5 AWDインスクリプション:569万3519円

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