電動化の開発に集中
text:AUTOCAR UK編集部
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メルセデスの研究開発のトップ、マーカス・シェーファーは、合成燃料の自動車への使用は中期的には現実的ではなく、同社は電動化に投資を集中していると述べている。
ベントレー、マツダ、マクラーレン、フォルクスワーゲンなどの一部のメーカーは、ガソリンやディーゼルに代わる信頼できる代替品として、またより新しく、クリーンなエネルギーとして合成燃料を研究している。
しかし、シェーファーはメルセデスは、異なる道を進んでいると述べている。
「わたし達が目指すのは、電気であると明確しています」
「新しいプラットフォームを開発するとき、わたし達はまず電気を考えます」
「法規とカスタマーの需要に注意する必要がありますが、これが、わたし達の柱となるでしょう」と述べている。
合成燃料は効率が良いとは言えない
また、合成燃料について「余剰エネルギーがあるならば、それをバッテリーに直接入れるのが最も良い使用方法でしょう」
「グリーンエネルギーの電子燃料への変換は、効率が良いとは言えません」と述べている。
「もしさらにクリーンなエネルギーが利用可能となれば、おそらく最初に航空業界で採用されるでしょう」
「そして、そのまた10年以上後に、やっと自動車産業で採用されるようになるでしょう」
マツダは、微細藻類から作られたリサイクル可能な液体燃料を中心に研究しており、マクラーレンはV8に動力を供給するCO2中性合成燃料を検討している。
アウディは、2018年に独自の合成ガソリンとディーゼルを、テスト用に製造するまでに至っている。
しかし、VWのテクニカルチーフは、最近、VWグループが電動化へ莫大な投資を行っているにもかかわらず、合成燃料は燃焼エンジンの寿命を延ばすと述べている。
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みんなのコメント
水素は自然界に単体の分子としてはほとんど存在しないので、わざわざエネルギーを使って水を電気分解して作る。そこで使ったエネルギーは、作った水素から取り出せるエネルギーよりも多い。つまりエネルギー損失がある。
だから単純に言えば、その電気を直接電池に入れる方が効率はいい。その効率を犠牲にするだけの付加価値があるかどうか。充電よりも水素充填の方が時間がかからないことは間違いなくその一つ。
メルセデスとしてはない、ということかな。
確かに量が限られるから、飛行機と大型トラックを優先したら、乗用車なんかに回ってくる訳がない。
マクラーレンやベントレーは趣味のサーキット走行用でいいかも知れないけど、マツダは何をしている?