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売れないセダンの中でもさらにマイナー! 稀少さが逆に渋い現行セダン6選

掲載 更新 9
売れないセダンの中でもさらにマイナー! 稀少さが逆に渋い現行セダン6選

 レアでありながら実力は想定外に高い1台も!

 時代はスーパーハイト系やハイト系ワゴンの軽自動車、SUV、クロスオーバーSUV、コンパクトカー全盛だ。2020年3月の乗用車販売台数では、1-2月の1位トヨタ・ライズに代わり、やっとトヨタ・カローラ(カローラススポーツ、ツーリング、教習車含む)が1位に返り咲いたものの、ハッチバックモデルのホンダ・フィットやトヨタ・ヤリス、日産ノート、そしてライズ、トヨタ・シエンタ、トヨタ・プリウスなどが依然強く、気が付けば国産セダンの影は極めて薄くなっている。

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 なにしろ乗用車販売台数のベスト30のなかで、セダン専用車は30位のトヨタ・クラウンのみ(次にトヨタ・カムリ41位)というのが現状なのである。

 そんな今、もはやレアと言っていい希少セダンも存在する。そこで、オヤジ臭いか否かはともかく、むしろ新鮮にさえ感じられる超渋い!? 生き残りセダンたちをリストアップしてみた。

 1)トヨタ・プレミオ&アリオン

 まずは、トヨタ・プレミオ&アリオンだ。カローラが3ナンバー化した今、希少なトヨタの5ナンバーセダンで、コンサバなプレミオとちょっぴりスポーティなアリオンをラインアップ。しかも、FFゆえに下手なFR上級セダンよりも室内に余裕があり、なんといっても純粋なセダンにして後席が格納でき、トランクスルー、それこそ車中泊も可能な実用性の高さが自慢だ。

 とはいえ、走りや装備、先進安全運転支援機能の充実度などで驚かされる新世代カローラと比較すれば、もはや地味すぎる存在だ。でも、上記の実用性や5ナンバーサイズにこだわり、あえて選ぶとしたら、その勇気に拍手を送りたい。

 2)ホンダ・グレイス

 フィットが4代目の新型となったが、3代目フィットをベースにしたワゴン版のシャトルとコンパクトセダンのグレイスは現時点でそのまま継続販売されている。そのグレイス、ホンダセダンのエントリーモデルを受け持つが、国民車的位置づけの大人気車のフィットと比べると存在感(月販販売台数500~600台)はかなり薄い。多くの人は、車名さえ思い浮かべられないのではないか。だが、内容はかなりいい。

 フィット3をベースにしていながら、独立したトランクを持つのはセダンとして当然だが、なんとインパネ、シート位置などフィットとは別もの。さらにHVモデルの走行性能はむしろフィット3 HVより上と言えるほどで、レアでありながら、実力は想定外に高い1台と言えるのだ。

 3)スバル・インプレッサG4

 スバルのインプレッサはそのスポーツが人気で、車高を高め、Xモードを用意した本格クロスオーバーモデルの派生車、XVもまたアウトドア派などに支持されている。だが、そのセダン版のG4となると、いきなり地味なレアモデルとなる。

 もちろん、水平対向エンジン、シンメトリカルAWD、アイサイト&アイサイトツーリングアシストといった最新のスバルの技術が凝縮されているから、オールマイティなコンパクトセダンとしての価値は極めて高い。月販330台程度と、かなりレアな存在ゆえ、むしろ新鮮な1台と言えるかもしれない。

 メーカーが異なると地味な存在になってしまうレア車も

 4)ダイハツ・アルティス

 レアじゃなさそうで、じつはレアなミッドサイズセダンが、ダイハツ・アルティス。北米でもっとも売れているセダンであり、日本仕様はハイブリッド専用車となったトヨタ・カムリのダイハツへのOEM供給車である。

 販売台数の少なさはそれとして、カムリより地味に感じられるのはグレード。カムリにある北米仕様のスポーティグレードと同じ内外装デザイン(とくに顔つきが異なり、よりスポーティかつ洗練されたアピアランスになる)が採用されるWSグレードが用意されないのが、その理由。もちろん、バッジ以外はカムリそのもの。内容にまったく不満なし。

 5)マツダ・マツダ6セダン

 勢いあるマツダ車のなかで、フラッグシップセダンでありながら、月販300台前後のレアな存在となるのが、アテンザセダンから改名したマツダ6セダン。ガソリンとクリーンディーゼルエンジンを用意し、最新モデルのインテリアは欧州の高級車さながらの洗練度と高級感を持つ。

 もちろん、走行性能も大柄なセダンにして、マツダならではの人馬一体感ある心地よく快適で、走りの楽しさを目いっぱい味わせてくれるから文句なし。ワゴンよりも存在感が薄いかもしれないが、300万円前後から手に入るリーズナブルな価格を含め、手に入れれば満足感の高い国産上級レアセダンと言えるだろう。

 6)ホンダ・クラリティPHEV

 ここで紹介するレアセダンのなかでも、とびっきりレアなのが、ホンダのクラリティPHEVだ。なにしろ販売台数は2020年1月~2月で一桁台と、生産台数の少なさもあって相当なレア度である。価格は約600万円で、EV走行距離はJC08モードで114.6キロ、WLTCモードで101キロという実力だ。

 PHEVらしく外部充電はもちろん、外部給電にも対応。乗っていると、かなり目立つこと請け合いの超レアセダンである。

 このほかにも、かつて一世風靡した日産シーマ、フーガも今ではレアセダンの仲間入り。そもそも鳴り物入りのハンズオフ運転を実現したスカイラインでさえ、乗用車販売台数はベスト50に入らない、セダン離れの時代なのである……。輸入車では、メルセデスベンツCクラスセダンやBMW3シリーズセダンが街に溢れているというのに、不思議である。国産車の場合、コンパクトカーやSUV、ミニバンなどに魅力溢れるクルマが揃いすぎているのもその一因だろう。

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みんなのコメント

9件
  • 一昔前に安い中古セダンを改造して乗ってた方々がセダンのイメージを悪くしたと思う
    普通に乗るぶんには良い車
  • いつかはクラウンの世の中でないのでしょうがない。
    ヤンキーの好みが、VIPセダンカスタマーからミニバンやSUVに移行しているのが証である。

    セダン派のご老人もそろそろ居なくなる
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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