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大きな期待を背負う電動SUV 新型 ホンダe:Ny1へ試乗 価格と航続距離がネック

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大きな期待を背負う電動SUV 新型 ホンダe:Ny1へ試乗 価格と航続距離がネック

バッテリーEVへのシフトを容易にするモデル

ホンダ初となる、ファミリー・クロスオーバーのバッテリーEVが登場した。同社は2020年にコンパクト・ハッチバックの「e」で電気自動車市場へ参入しているが、2台目となるこちらの重要性は、遥かに高いに違いない。

【画像】大きな期待を背負う電動SUV 新型 ホンダe:Ny1 競合クラスの電動SUVと比較 全150枚

e:Ny1は、近未来に向けたホンダのゼロ・エミッション化への目標達成に欠かせない。
2024年末までに、英国における販売数の22%がこの新しいバッテリーEVになると予想されている。つまり、約7500台が売れると踏んでいるようだ。

このe:Ny1が属するセグメントは、ライバルが多い。同社の調査によれば、トヨタbZ4XやフォルクスワーゲンID.4だけでなく、ひと回り小さいルノー・メガーヌ Eテック・エレクトリックや、ひと回り大きいテスラ・モデルYなども競合になるとしている。

基礎骨格をなすのは、新開発のe:Nアーキテクチャと呼ばれるプラットフォーム。既存のホンダ・ユーザーだけでなく、新規顧客にとっても、バッテリーEVへのシフトを容易にするモデルとして設計されたという。

英国ホンダで自動車部門の責任者を務めるレベッカ・アダムソン氏は、ハッチバックのeには、後継モデルが予定されていないと話す。この1台が背負うものは大きい。

ホンダの新しいイメージリーダーとなる存在

e:Ny1のボディサイズは、全長が4387mm、全幅が1790mm、全高が1584mm。新しいHR-V(ヴェゼル)と比較し、約50mm長いものの、それ以外の寸法はほぼ同値だ。

ホンダのバッテリーEVの次期イメージリーダー的な存在でもあり、Hのマークがホワイトに塗られているのが新鮮。テールゲートには、HONDAとアルファベットが並ぶ。試乗車のアクアトパーズ・ブルー塗装と相まって、市街地では人目を引く雰囲気を持つ。

スリムなヘッドライトやテールライト、放射状のデザインのアルミホイールなど、随所がスタイリッシュ。ブラックとクロームが適度に散りばめられているが、それらも調和している。

駆動用バッテリーの容量は、68.8kWh。航続距離はWLTP値で412kmがうたわれる。

急速充電能力はDCで78kWと数字としては控えめだが、平均として高いレートが保たれるため、効率的に充電可能だとか。駆動用バッテリーの劣化も防げると主張する。最短45分で、残量10%から80%まで回復できる。

駆動用モーターは、フロント側に1基。203psと31.6kg-mを発揮するユニットで、0-100km/h加速を7.6秒でこなす。実際の加速感は新しいホンダ・シビックと同等といえ、ID.4の勢いにも並ぶ。

ドライブモードには、エコ、ノーマル、スポーツの3種類を設定。スポーツ・モードを選ぶとパワートレインの実力を発揮でき、ステアリングホイールの重み付けも変わる。だが、エコ・モードとノーマル・モードでも充分活発に感じられた。

走行時の快適さではモデルYを凌駕

市街地では、不足ないパワーデリバリーと軽快なステアリングで、気持ち良く運転できる。サスペンションはしなやかで、路面の凹凸を巧みに吸収。乗り心地は全般的に優れるといっていい。走行時の快適さでは、テスラ・モデルYを凌駕する。

今回の試乗はノルウェー・オスロとその周辺となったが、入り組んだ路地も、路面電車の線路も、未舗装の裏道も、まったく意に介することはなかった。

そのまま、フィヨルドを巡るカーブが続くルートへ足を伸ばしたが、ホンダが意図したという「楽しく自信を想起させるような運転体験」へは、完全には迫れていない様子。特に軽くない車重を、タイトコーナーで実感させる。

全体的にアンダーステア傾向で、キアEV6のような身のこなしまでは得ていない。むしろインテリアと同様に、快適性を重視したように思える。

e:Ny1のシートはクッションが肉厚で座り心地は良好。リアシート側には、身長の高い大人も長時間過ごせる空間がある。ステアリングホイールは、人間工学的に望ましい位置へ伸びる。内装の素材は上質で、ボタンのタッチも好ましく、高い品質が伝わる。

ダッシュボードの中央には、縦に長いタッチモニターが据えられる。インフォテインメント・システムは、数分も触ればメニュー構造を理解できる。反応には若干の遅れがあり、走行中の操作は難しい。

装備は充実 航続距離は短め 価格はお高め

英国市場に導入されるe:Ny1には、2段階のトリムグレードが設定される。お安い方が、4万4995ポンド(約809万円)のエレガンスで、その上に4万7195ポンド(約849万円)のアドバンスが位置する。

今回の試乗車は、アドバンスだった。ホンダは60%の割合でエレガンスが売れるだろうと予想するが、いずれを選んでも装備は充実している。

スマートフォンのミラーリング機能に対応した、15.0インチ・タッチモニターのインフォテインメント・システムは英国仕様の標準装備。キーレスエントリーにシートヒーター、パーキングセンサー、オートワイパー、デュアルゾーン・エアコンも備わる。

アルミホイールは18インチが標準。スマホのワイヤレス充電パッドも付いてくる。

アドバンス・グレードを選ぶと、パノラミック・サンルーフにパーキングパイロット支援システム、プレミアムオーディオ、パワーテールゲート、熱線入りステアリングホイールなどが追加される。

ホンダの大きな期待を背負ったe:Ny1ながら、英国価格はお高めといえるだろう。412kmという航続距離も、ライバルに水を開けられていることは事実だ。実用的なファミリー・クロスオーバーとして、それ以外は不満のない内容ではあるのだが。

ホンダe:Ny1 アドバンス (欧州仕様)のスペック

英国価格:4万7195ポンド(約849万円)
全長:4387mm
全幅:1790mm
全高:1584mm
最高速度:159km/h
0-100km/h加速:−秒
航続距離:412km
電費:5.4km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:1730kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:68.8kWh
急速充電能力:78kW
最高出力:203ps
最大トルク:31.6kg-m
ギアボックス:シングルスピード・リダクション(前輪駆動)

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みんなのコメント

7件
  • 価格と航続距離がネック?
    取り柄は?プッ(笑)

  • ヴェゼルのEV版!?

    こんな性能低い、しかも劣化マツダ(フロント) 劣化ハリアー(リア)デザインのEV買うくらいなら、
    中国メーカーの方がまだ魅力的に思う
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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