JB74はまだまだ希少車、これからのチューンが楽しみ
実は、フロント重量差20キロ、1500ccエンジン超軽量
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JB43という先代のジムニーシエラのフロント軸重はかなり重かった。
その為、新型ジムニーシエラになってから、排気量が1300ccから1500ccにアップしたことにより、更にフロントヘビーになったという印象が先入観としてある。
しかし、実際に車検証のフロント軸重とリア軸重を比較すると、MT車で、フロント20キロ、リア10キロしか違わない。
この差は、スチール系のフロントバンパーを装着して、ライト系のチューニングを行えば、帳消しになる範囲と言える。
リアに関しては、荷物のレベルだ。
更に、一時期アクスルのコイル装着部の取り付け径のサイズが違うという話があった。
これもメーカーのサスペンション開発の方に、図面で確認してもらったところ、同一という事がわかった。このことから、装着は可能。
しかし、走りを優先した場合。フロントの20キロというのは、充分フィーリングが変わる重量だ。
このことから、JB74用の専用サスペンションが存在する。
そして、JB74のアドバンテージが一つ。
それはトレッドだ。
基本的にJB64とJB74は、フレームレイアウト自体は共通。
ホーシングの長さが異なり、トレッドが長いのだ。
JB64のページで、正面から見たときの三角形という話があるが、JB64は四角形になったが為に特殊な車両となってしまったと書いたと思う。
それが、このJB74の場合はかなり軽減される。本来の基本設計はJB74なのでは? と思うほどだ。
元々、スズキは過去にアメリカで、コンシューマリポートという媒体にJターンで転倒するという難癖をつけられて、裁判をした経緯がある。
最終的には勝訴しているが、輸出車両の走行性能については敏感なのだ。
JB64には軽枠という日本独自の税制対応の法規が存在する為、現状の状況と言える。
必ず、試乗すべき! 用途に応じて味付けが異なる
JB74の専用サスペンションというのは、確かに存在し、良いものもある。
しかし、実はJB64用のサスペンションも装着可能。
最も大事なのは、きちんと性能の違いが確認されているものを選ぶことだ。
名前だけの専用品ではなく、JB74での実走テストを行い、専用品としての性能を持ったものを選ぶ事が大事だ。
JB64用でも、きちんと適合確認を行い、実走テストをしているものもある。
今回の新型ジムニーは、パーツ購入時に失敗したくなければ試乗を必ず行うことを勧める。
JB23と同じ感覚で購入すると、歴代ジムニーの中では、特殊な車両なので失敗する可能性が高い。
入手困難なJB74であれば尚更だ。
若干の前傾スタイルがノーズの入りを良くし、走行性能に繋がる。JB64との比較で総重量30キロしか違わない。この重量差は、ドレスアップ過程で帳消しになる範囲とも言える。
全てのパーツがJB64と共通化できる。しかし、ダンパーの味付けやコイルのセッティングにこだわって、より専用のセッティングを行なっているメーカーも少なくない。
減衰力調整式ダンパーを使用する事で、共通化が可能になる。長さなどのロケーションは、ブレーキホース以外は、全て共通と言っていい。
ハイパーレブ Vol.241 スズキ ・ ジムニー & ジムニーシエラ No.6(2019/12/26)より
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