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チーム三菱ラリーアート、2500kmと過酷なコースで争うアジアクロスカントリーラリー2025に「トライトン」の3台体制で参戦!

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チーム三菱ラリーアート、2500kmと過酷なコースで争うアジアクロスカントリーラリー2025に「トライトン」の3台体制で参戦!

 三菱自動車工業が技術支援するチーム三菱ラリーアートは、8月8日(金)~16日(土)にタイで開催されるアジアクロスカントリーラリー2025(AXCR2025)に、ピックアップトラック「トライトン」を駆り、3台体制で参戦すると発表した。

 アジアクロスカントリーラリーは、FIA公認のアセアン最大規模のクロスカントリーラリーだ。1996年に初開催され、開催30回目の節目を迎える今年は、アジア特有の荒れた路面と気候の中、山岳部やジャングル、海岸、プランテーションなどを主に舞台とし、8日間で約2500kmと過酷なコース設定として競い合う。

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 近年のアジアクロスカントリーラリーは、タイを出発点として、マレーシア、シンガポール、中華人民共和国(雲南省)、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマーなどをコースにして6日間で約2000kmの設定で競われてきたが、今年はタイとカンボジアの国境閉鎖の関係で、タイ1カ国での開催となる。新しいコース概要などは近日中に発表される予定だ。

 チーム三菱ラリーアートは2024年、排気量の大きなライバルに対抗するために動力性能を強化して悪路走破性にも磨きをかけたトライトンの4台体制でアジアクロスカントリーラリーに臨んだ。エースドライバーのチャヤポン・ヨーター選手(国籍:タイ)が後半戦で総合首位に浮上するも、エンジントラブルにより無念のリタイヤを喫した。

 2025年は、トライトンのエンジンの耐久性向上や足回りなどの熟成を図り、また、3台体制とすることでチームの総合力を集中し、3年ぶりとなる総合優勝を目指す。

 6月前半には、タイの中央、カオヤイ国立公園周辺のオフロードコースで4日間にもおよぶ本番を想定して走り込む高負荷耐久テストを実施。エンジンやクラッチなどの駆動系、車体の信頼性・耐久性を確認しながら、サスペンションなど足回りのセッティングを行い、本番に向けた調整をし準備に余念がない。

 チーム三菱ラリーアートは、タイのタントスポーツが運営し、三菱自動車から増岡浩氏が総監督として参画、開発部門のエンジニアが参戦車の開発を行うとともに、競技期間中はチームに帯同してテクニカルサポートを行う。

 ドライバー/コドライバーは、2022年大会で総合優勝を果たしたチャヤポン・ヨーター選手(国籍:タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン選手(国籍:タイ)を筆頭に、2024年大会で5位入賞した田口 勝彦選手/保井 隆宏選手、2024年大会に初出場して完走を果たした小出 一登選手/千葉 栄二選手を引き続き起用する。

 チャヤポン・ヨーター選手と田口 勝彦選手の乗るトライトンは、昨年の仕様をベースに各所に改良が施された車両で参戦し、総合優勝を目指す。トランスミッションは、6速シーケンシャルトランスミッション仕様だ。

 また、三菱自動車の社員であり、開発部門のテストドライバーである小出 一登選手は、競技用に最適化されたオートマチックトランスミッション車で参戦し、市販車の高性能化の技術検証を行うとともにチームメイトのサポートを行う。

■チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩氏 コメント
「今回のアジアクロスカントリーラリーは、新型となった『トライトン』で臨む3度目のラリーになります。ハイスピードコースでの加速性能やテクニカルコースでのハンドリング、泥濘路や川渡りなど極悪路での走破性など、これまでにもあらゆる場面で高いポテンシャルを発揮してきました。今回はエンジンの高トルク化と耐久性向上のほか、足回りを中心に熟成を図り、総合優勝を狙えるクルマに仕上げています。メンバーは経験を積み、チームワークも高まり、チームとしての総合力が向上しています。3年ぶりの総合優勝に向けて最高の状態に仕上げていきますので、ご期待ください」

■出場ドライバー 田口勝彦選手 コメント
「昨年のAXCRは5位という結果でしたが、僕らにとっては非常に悔しいレースでした。というのも、1時間以上のミスコースがあり、それがなければもっと上位を狙えたと感じています。レース直後は原因がわからず、納得できなかったので、後日タイに渡って実際にコースを検証しました。同じ地図を使い、同じルートをゆっくりと走って確かめたところ、GPS距離計のズレや、地図上にあるはずの池が現地には存在しないといった問題が明らかになりました。池が干上がっていたり、草が生い茂って道が見えなかったりと、日本では考えられない環境の変化が起こっていたんです。今年はその経験を踏まえて、GPSや距離計の精度確認、地図読みの精度向上など、あらゆる面で対策を重ねてきました。今年こそ優勝を目指し、チーム一丸で挑みます」

■出場ドライバー 小出一登選手 コメント
「昨年は人生初のラリーということで、プレッシャーも大きく、絶対にリタイアできないという思いで挑みましたが、悔しい場面もありました。今年はその経験を活かし、適度な緊張感を持って、よりチームに貢献できるよう努めたいと思っています。マシンも大きく進化し、私だけAT仕様で参戦します。ドライバーの負担軽減や、万が一の牽引サポートを考慮した仕様で、リアサスペンションは田口選手と同じ4リンクの高性能な仕様にしていただきました。ATを採用したのは、単に使いやすさだけでなく、過酷なラリーの現場で得たデータを通じて、市販車への信頼性向上につなげるという開発的な狙いもあります。田口選手、チャヤポン選手と共に、チームの勝利に向けて全力でサポートしていきます」

 アジアクロスカントリーラリー2025(AXCR2025)は、8月8日(金)にタイ湾の東海岸に位置し有数の観光地であるパタヤでのセレモニアルスタートによって開幕。タイ国内を回り8月16日(土)に再びパタヤでフィニッシュを迎える。コースは山岳部、密林地帯、川渡りなど変化に富み、総走行距離は昨年から約500km延長された約2,500kmとなり、競技期間も8日間に延長されたことで、昨年以上の走破性に加え、さらなる高い耐久性が問われる。

 チームやラリーイベントの動向は、下記スペシャルサイトやチームSNSを通じて発信される予定だ。チーム三菱ラリーアートとトライトンの活躍に期待したい。

■AXCRスペシャルサイト
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/brand/ralliart/axcr/axcr2025/

■ラリーアート公式 SNS
X:https://x.com/ralliart_jp
Instagram:https://www.instagram.com/ralliart.official/

■「チーム三菱ラリーアート」チーム概要
総監督:増岡 浩(三菱自動車)
チーム代表:シャユット・ヤンピシット(タントスポーツ)
テクニカルディレクター:コーポン・アマータヤクン(タントスポーツ)
テクニカルサポート:
相羽 規芳 (三菱自動車、車体開発担当)
築城 政隆(三菱自動車、エンジン開発担当)
古市 哲也(三菱自動車、電子電装開発担当)

出場ドライバー/コドライバー:
チャヤポン・ヨーター
出身:タイ・ウドーン タニ
生年月日:1987年8月16日(37歳)
略歴:タイ国内の数多くのラリーやレースで活躍中。2022年のAXCRでは、チーム三菱ラリーアートに初出場初優勝をもたらした。
コドライバー:ピーラポン・ソムバットウォン

田口 勝彦
出身:日本・岡山県
生年月日:1972年2月7日(53歳)
略歴:FIAアジアパシフィックラリー選手権のチャンピオンを2度獲得するなど、海外でも活躍する国際的なラリードライバー。AXCR2024では総合5位に入賞し、3度目の挑戦となる今回は総合優勝を目指す。
コドライバー:保井 隆宏

小出 一登(三菱自動車)
出身:日本・愛知県
生年月日:1979年6月19日(46歳)
略歴:三菱自動車のテストドライバーとして、これまでに『パジェロ』や『ランサーエボリューション』等、数々の新型車の試験を担当。現在ではテストドライバーの運転教育インストラクターや国内外イベント等でデモンストレーションドライバーを務める。AXCRには昨年初参戦し、チームメイトをサポートしつつ、完走を果たした。
コドライバー:千葉 栄二

文:カー・アンド・ドライバー 横田康志朗
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みんなのコメント

2件
  • awd********
    AXCRってかなり面白いのよね。
    今年は三菱優勝で!
  • gbx********
    田口選挙のルート検証は興味深いですね。
    ラリーコンピュータの進化にもつながることを期待します。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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