アストンで仕事始めたニューウェイは「すぐに打ち解けた」チーム代表コーウェル＆オーナー期待隠さず

　アストンマーティンは今季から、著名なF1マシンデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイが加入。チーム代表のアンディ・コーウェルは、最初の段階からチームにニューウェイが溶け込んでいると語った。

　ニューウェイはキャリアを通じて何台ものチャンピオンマシンを生み出してきており、史上最も優れたマシンデザイナーとして知られている。

　アストンマーティンはオーナーのローレンス・ストロールのもと、大きな野望を抱いており、近年はファクトリーの近代化に大規模な投資を実施。そこにニューウェイというキーパーソンが加わることで、今後の発展に更に期待が寄せられている。

　ニューウェイはレッドブルを離れ、2025年3月からアストンマーティンでの仕事に取り掛かっているが、チーム代表のコーウェルは「すぐにエンジニアと打ち解けた」と加入直後の様子を明らかにした。

「エイドリアンの加入には大きな注目が集まっているが、彼は大げさなセレモニーを好む人物ではない」

「彼はAMRテクノロジーセンターのオフィスへと入って鞄を置くと、すぐにコンセプトミーティングへと向かい、クルマのある領域について議論していた」

「すぐに彼はチームに溶け込んでいたよ。チームの幹部全員ともすぐに会って、エンジニア達ともすぐに打ち解けて、彼らの行なってきた仕事について耳を傾けていた」

「結局のところ、彼は我々のレースマシンのエンジニアを助けるエンジニアなんだ。袖をまくり上げて直ぐに仕事に取り掛かっていた。質問をして、それに見解を述べ、そして新鮮な視点をもたらしてくれる。彼が加わってくれたことを、我々も喜んでいるんだ」

　またオーナーのストロールは“同じレベルのハングリー精神と野心”を持ち合わせたニューウェイをアストンマーティンに向えられたことに、ワクワクしていると改めて語った。

「これはビッグニュースだ。エイドリアンはその仕事において世界最高であり、彼がアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン・チームへ加わることを、心から誇りに思っている。これはアストンマーティンという名がスポーツ界に戻って来てから最大のニュースであり、世界選手権を争えるF1チームを作り上げるという我々の野望を改めて示すモノだ」

　ストロールはそう語った。

「エイドリアンが獲得可能だとなったとき、我々はすぐにそれを実現しなくてはならないと悟った。我々は最初に会話を交わした時に、一生に一度のチャンスに協力したいという共通の思いがあることを理解した」

「彼はレーサーであり、私が今までに出会った人物の中でも最も競争心の強い人物だ。我々がシルバーストンに作っているモノ、つまりAMRテクノロジーキャンパスや、集めている才能あるスタッフなどを見た時、彼は我々が何を成し遂げようとしているのかを、瞬時に理解した。我々は本気だし、そして彼もまた本気だ」

「エイドリアンは我々と同じハングリー精神と野心を抱いている。彼はこのプロジェクトを信じているし、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンの次の章を書く手助けをしてくれるだろう」