現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > F1カタールGP、スプリント・シュートアウト直前に急遽10分間の慣熟走行実施。縁石によるタイヤへのダメージ懸念

ここから本文です

F1カタールGP、スプリント・シュートアウト直前に急遽10分間の慣熟走行実施。縁石によるタイヤへのダメージ懸念

掲載
F1カタールGP、スプリント・シュートアウト直前に急遽10分間の慣熟走行実施。縁石によるタイヤへのダメージ懸念

 ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されている2023年F1第18戦カタールGP。本大会はスプリントフォーマットのため、7日(土)はスプリント・シュートアウトとF1スプリントのふたつのセッションが予定されていた。しかし、6日(金)の走行終了後のタイヤを確認したピレリがタイヤの安全に関わる問題を発見。FIA国際自動車連盟は急遽、ターン12とターン13について、より内側にトラックリミットを変更することとなった。

 この急遽変更されたトラックリミットに対応させるべく、FIAとF1はスプリント・シュートアウト開始を20分遅らせ、同セッション開始直前に10分間の慣熟走行を実施すると発表した。確認されたタイヤへのダメージについて、FIAは改修により新しくなったロサイル・インターナショナル・サーキットの“ピラミッド型”の縁石が、タイヤ故障のリスクを高める主な要因として挙げている。

2023年F1第18戦カタールGP TV放送&タイムスケジュール

 FIAは「チェックした多くのタイヤで、トッピングコンパウンドとカーカスコードの間のサイドウォールに剥離が発見された。FIAとピレリの見解では、これらのタイヤでかなりの周回数を重ねると、タイヤの円周方向にダメージが生じ、それに伴ってエアロスが発生する可能性がある。この問題は、このサーキットで多用されている50mmの“ピラミッド型”縁石とタイヤのサイドウォールが高周波数で干渉し、縁石に乗り上げることで悪化した可能性が高い」と声明のなかで説明する。

 この問題発覚後、安全上の観点から先述のとおりターン12とターン13(いずれも高速の右コーナー)に新たなトラックリミットが設けられることとなった。それに伴い現地時間16時(日本時間22時)より10分間の慣熟走行枠が設けられることとなり、当初現地時間16時(日本時間22時)開始を予定していたスプリント・シュートアウトは20分遅れの16時20分(日本時間22時20分)開始へとタイムスケジュールが変更された。なお、F1スプリントに関しては当初の予定どおり現地時間20時30分(日本時間26時30分)開始を予定している。

 19周のF1スプリントののち、ピレリは8日(日)に行われる57周の決勝レースに向けてタイヤの安全性を評価するため、さらなる分析を行う予定だ。なお、状況によってFIAは、安全性を理由に日曜日の決勝においてニュータイヤ各セットの最大周回数を20周に制限し、最低3回のピットストップを義務付ける、といった制限を加える可能性があるという。

関連タグ

こんな記事も読まれています

F1チームは技術規則の抜け穴を利用。接近戦や追い抜きの減少、タイヤのデグラデーション問題に繋がったとFIAが指摘
F1チームは技術規則の抜け穴を利用。接近戦や追い抜きの減少、タイヤのデグラデーション問題に繋がったとFIAが指摘
AUTOSPORT web
F1の予選フォーマットは「時代遅れ」とアロンソ。トラフィックの管理やトラックリミットなどのストレスに辟易
F1の予選フォーマットは「時代遅れ」とアロンソ。トラフィックの管理やトラックリミットなどのストレスに辟易
AUTOSPORT web
FIA、2024年に向けF1マシンへの“冷却スクープ”導入を承認。高温多湿のカタールでの惨事を防ぐため
FIA、2024年に向けF1マシンへの“冷却スクープ”導入を承認。高温多湿のカタールでの惨事を防ぐため
AUTOSPORT web
ラッセルのクラッシュはブレーキの不具合が原因か。影響を小さく抑えたとっさの判断をチームが称賛/F1アブダビテスト
ラッセルのクラッシュはブレーキの不具合が原因か。影響を小さく抑えたとっさの判断をチームが称賛/F1アブダビテスト
AUTOSPORT web
ラッセル、F1スプリントへのリバースグリッド導入に反対「DRSトレインが形成されるだけ」
ラッセル、F1スプリントへのリバースグリッド導入に反対「DRSトレインが形成されるだけ」
AUTOSPORT web
F1が2024年スプリントのカレンダーを発表。初の中国&マイアミを含む6戦で開催へ
F1が2024年スプリントのカレンダーを発表。初の中国&マイアミを含む6戦で開催へ
AUTOSPORT web
レッドブルF1のペレス、アブダビテストで大きな収穫「もっと早くこの作業ができていたらシーズンが大きく違っていた」
レッドブルF1のペレス、アブダビテストで大きな収穫「もっと早くこの作業ができていたらシーズンが大きく違っていた」
AUTOSPORT web
「自信を再確認できた」と午前首位のKCMG関口雄飛。松田次生監督はセットアップ能力を高く評価
「自信を再確認できた」と午前首位のKCMG関口雄飛。松田次生監督はセットアップ能力を高く評価
AUTOSPORT web
鈴鹿では共通ダンパーの“真の影響”は見えにくい? 「ダウンフォースが誤魔化している可能性は充分にある」と野尻智紀
鈴鹿では共通ダンパーの“真の影響”は見えにくい? 「ダウンフォースが誤魔化している可能性は充分にある」と野尻智紀
AUTOSPORT web
ピレリF1、2024年序盤のタイヤコンパウンドを発表。3戦がすべて異なるセレクトに
ピレリF1、2024年序盤のタイヤコンパウンドを発表。3戦がすべて異なるセレクトに
AUTOSPORT web
ラズガットリオグル、ポルティマオでBMWに初ライド「とてもポジティブ。あとはもっと周回を重ねるだけ」/SBK
ラズガットリオグル、ポルティマオでBMWに初ライド「とてもポジティブ。あとはもっと周回を重ねるだけ」/SBK
AUTOSPORT web
スプリントのフォーマット刷新では「ファンが何を望んでいるかが最重要」とレッドブル代表。一貫性の維持も必要だと主張
スプリントのフォーマット刷新では「ファンが何を望んでいるかが最重要」とレッドブル代表。一貫性の維持も必要だと主張
AUTOSPORT web
FIA、F1競技規則を変更。2026年の空力開発は2025年まで禁止されることが確定……ピットレーンオープンもスタート40分前に変更
FIA、F1競技規則を変更。2026年の空力開発は2025年まで禁止されることが確定……ピットレーンオープンもスタート40分前に変更
motorsport.com 日本版
ラッセル、F1パドックの健康問題に警鐘「1年で24戦に参加することが持続可能だとは思わない」
ラッセル、F1パドックの健康問題に警鐘「1年で24戦に参加することが持続可能だとは思わない」
AUTOSPORT web
加藤正将がTCRジャパン最終戦でヒョンデ・エラントラN TCRにスイッチ。その理由と感触は
加藤正将がTCRジャパン最終戦でヒョンデ・エラントラN TCRにスイッチ。その理由と感触は
AUTOSPORT web
ブリヂストンのタイヤ供給が決定。2026/27年導入予定のフォーミュラE“Gen4”サプライヤーが発表
ブリヂストンのタイヤ供給が決定。2026/27年導入予定のフォーミュラE“Gen4”サプライヤーが発表
AUTOSPORT web
F2初テストで受けた衝撃「日本でのノウハウはまったく活きない、想像と違う世界だと感じました」【宮田莉朋インタビュー】
F2初テストで受けた衝撃「日本でのノウハウはまったく活きない、想像と違う世界だと感じました」【宮田莉朋インタビュー】
AUTOSPORT web
各SBKチームがプライベートテストを実施。新型ホンダCBR1000RR-RやBMWのラズガットリオグルに注目
各SBKチームがプライベートテストを実施。新型ホンダCBR1000RR-RやBMWのラズガットリオグルに注目
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで! 登録してお得なクーポンを獲得しよう
マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村