■いわば「レクサス品質」で開発された小型高級セダン
1990年代後半から2000年代初頭にかけ、「小さな高級車」のキャッチコピーで販売されていたトヨタの小型高級セダン「プログレ」。
いったいどのような設計思想でつくられていたクルマなのでしょうか。
【画像】超カッコいい! トヨタの「小さな高級車」を画像で見る(30枚以上)
近年すっかりSUVやミニバンに人気の座を奪われてしまった4ドアセダン車ですが、いっぽうで輸入車では今でも、高級ブランドを中心に根強い人気を保ち続けています。
すなわち「高級セダン」には、一定の人気があるということになります。
ただ現在の国産車ラインナップを見ると高級セダンは極めて少数派で、いわば「絶滅危惧種」となっています。
しかし、過去を振り返れば良いクルマがたくさんありました。
トヨタでは、現在も販売中の「クラウン」をはじめ、以前は「マークX」や「セルシオ」など、ミドルからラージサイズの高級セダンが販売されていましたが、なかにはコンパクトなボディサイズをもった高級セダンもありました。
そのクルマがプログレです。
プログレは、小さな高級車を標榜し1998年にデビュー。2001年のマイナーチェンジを経て2007年に生産終了した、1世代限りのクルマでした。
ボディサイズは、5ナンバー枠に収まる全長4500-4510mm×全幅1700mm×全高1435-1450mmと、当時の高級セダンのなかでもコンパクトな部類でした。
開発のコンセプトは「クラウン以上のセルシオ品質」とし、塗装は当時のセンチュリーと同じ全色5層コートを採用するなど、サイズのヒエラルキーにとらわれない上質なつくりを特徴としています。
ちなみに現在は存在しないセルシオとは、当時まだ国内で展開されていなかったレクサスの最上級セダン「LS」の日本名であり、いわば「レクサス品質を目指した」とも言い換えることができるでしょう。
インテリアは、ウォールナットの本木目をパネルやシフトレバーに使用した豪華なオプションを設定するほか、シートは本革とファブリックが設定されていましたが、ともに上質な素材を採用しています。
くわえて、吸音材をたっぷりと用いることで、静粛性も向上させていました。
また、当時としては先進的なレーダークルーズコントロール、国産車初採用となったカーテンエアバッグや「NAVI・AI SHIFT(カーナビと連動してカーブや勾配などの道路状況に合わせて適切なギアにシフトする)」も搭載しています。
エクステリアデザインは、丸型と角形の2種類のライトを組み合わせた特徴的な顔つきで、ボディラインは直線的なクラシカルモダンなものとなっていました。
エンジンは、当時のラウンや「マークII」「スープラ」「ソアラ」などに搭載された「2JZ」系の直列6気筒が全車に搭載されました。
直列6気筒エンジンは「完全バランス」と言われる物理的に振動を打ち消し合って高い静粛性と低振動性と、高回転まで軽快に吹き上がるといった特徴をもち、直列6気筒を好むクルマ好きが少なくありません。
排気量は3.0リッターないしは2.5リッターが設定され(そのため全車が3ナンバーでした)、トランスミッションは4速ATもしくは5速ATを組み合わせ、駆動方式は後輪駆動を基本に4WDも設定されていました。
この直6+FRの組み合わせは、スポーツ走行に適したレイアウトでもあり、一部の愛好家の手によりマニュアルトランスミッションに換装するカスタムが行われており、わずかですが現在も時折中古車市場で流通しています。
新車価格は、前期型が310~375万円、後期型が320~454万6500円でした。
現在、大手中古車情報サイトで探してみると、全国30台以下と年々数は少なくなっているようで、40~90万円の価格が中心となっていますが、なかには丁寧に乗られていたであろう程度の良さそうな個体も見受けられます。
年式はそれなりに古いですが、高級車としてしっかりと作られているクルマという安心感もあり、そんなちょっとノスタルジックなひと昔前のセダンをカジュアルに乗るのはアリかもしれません。
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みんなのコメント
直6ですから当然FR。
それだけでじゅうぶん高級車です。
当時Cクラスに乗っていましたが代車で借りたプログレに惚れ込んでしまい乗り換えてしまったくらい。
国産の直6エンジンは輸入車よりも速くて滑らか。
そのあとブレビスに乗り換えて。
やはりプログレはエクステリアの失敗でしたね。