現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタの“小さな高級車”「プログレ」がスゴかった! 全長4.5mの「ちょうどイイサイズ」×「レクサス級」品質! 直6+FRも嬉しい「コンパクトセダン」とは

ここから本文です

トヨタの“小さな高級車”「プログレ」がスゴかった! 全長4.5mの「ちょうどイイサイズ」×「レクサス級」品質! 直6+FRも嬉しい「コンパクトセダン」とは

掲載 34
トヨタの“小さな高級車”「プログレ」がスゴかった! 全長4.5mの「ちょうどイイサイズ」×「レクサス級」品質! 直6+FRも嬉しい「コンパクトセダン」とは

■いわば「レクサス品質」で開発された小型高級セダン

 1990年代後半から2000年代初頭にかけ、「小さな高級車」のキャッチコピーで販売されていたトヨタの小型高級セダン「プログレ」。
 
 いったいどのような設計思想でつくられていたクルマなのでしょうか。

【画像】超カッコいい! トヨタの「小さな高級車」を画像で見る(30枚以上)

 近年すっかりSUVやミニバンに人気の座を奪われてしまった4ドアセダン車ですが、いっぽうで輸入車では今でも、高級ブランドを中心に根強い人気を保ち続けています。

 すなわち「高級セダン」には、一定の人気があるということになります。

 ただ現在の国産車ラインナップを見ると高級セダンは極めて少数派で、いわば「絶滅危惧種」となっています。

 しかし、過去を振り返れば良いクルマがたくさんありました。

 トヨタでは、現在も販売中の「クラウン」をはじめ、以前は「マークX」や「セルシオ」など、ミドルからラージサイズの高級セダンが販売されていましたが、なかにはコンパクトなボディサイズをもった高級セダンもありました。

 そのクルマがプログレです。

 プログレは、小さな高級車を標榜し1998年にデビュー。2001年のマイナーチェンジを経て2007年に生産終了した、1世代限りのクルマでした。

 ボディサイズは、5ナンバー枠に収まる全長4500-4510mm×全幅1700mm×全高1435-1450mmと、当時の高級セダンのなかでもコンパクトな部類でした。

 開発のコンセプトは「クラウン以上のセルシオ品質」とし、塗装は当時のセンチュリーと同じ全色5層コートを採用するなど、サイズのヒエラルキーにとらわれない上質なつくりを特徴としています。

 ちなみに現在は存在しないセルシオとは、当時まだ国内で展開されていなかったレクサスの最上級セダン「LS」の日本名であり、いわば「レクサス品質を目指した」とも言い換えることができるでしょう。

 インテリアは、ウォールナットの本木目をパネルやシフトレバーに使用した豪華なオプションを設定するほか、シートは本革とファブリックが設定されていましたが、ともに上質な素材を採用しています。

 くわえて、吸音材をたっぷりと用いることで、静粛性も向上させていました。

 また、当時としては先進的なレーダークルーズコントロール、国産車初採用となったカーテンエアバッグや「NAVI・AI SHIFT(カーナビと連動してカーブや勾配などの道路状況に合わせて適切なギアにシフトする)」も搭載しています。

 エクステリアデザインは、丸型と角形の2種類のライトを組み合わせた特徴的な顔つきで、ボディラインは直線的なクラシカルモダンなものとなっていました。

 エンジンは、当時のラウンや「マークII」「スープラ」「ソアラ」などに搭載された「2JZ」系の直列6気筒が全車に搭載されました。

 直列6気筒エンジンは「完全バランス」と言われる物理的に振動を打ち消し合って高い静粛性と低振動性と、高回転まで軽快に吹き上がるといった特徴をもち、直列6気筒を好むクルマ好きが少なくありません。

 排気量は3.0リッターないしは2.5リッターが設定され(そのため全車が3ナンバーでした)、トランスミッションは4速ATもしくは5速ATを組み合わせ、駆動方式は後輪駆動を基本に4WDも設定されていました。

 この直6+FRの組み合わせは、スポーツ走行に適したレイアウトでもあり、一部の愛好家の手によりマニュアルトランスミッションに換装するカスタムが行われており、わずかですが現在も時折中古車市場で流通しています。

 新車価格は、前期型が310~375万円、後期型が320~454万6500円でした。

 現在、大手中古車情報サイトで探してみると、全国30台以下と年々数は少なくなっているようで、40~90万円の価格が中心となっていますが、なかには丁寧に乗られていたであろう程度の良さそうな個体も見受けられます。

 年式はそれなりに古いですが、高級車としてしっかりと作られているクルマという安心感もあり、そんなちょっとノスタルジックなひと昔前のセダンをカジュアルに乗るのはアリかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダの「斬新SUV」に大注目! ガバッと開く「観音開きドア」採用で“乗り降り”ラクラク! 超タフな「樹脂ボディ」も個性的な“エレメント”とは!
ホンダの「斬新SUV」に大注目! ガバッと開く「観音開きドア」採用で“乗り降り”ラクラク! 超タフな「樹脂ボディ」も個性的な“エレメント”とは!
くるまのニュース
約99万円! ダイハツ新“軽”セダン「ミライース」がスゴイ! 最安の「最低限モデル」どんな人が乗る? 超便利な「最廉価マシン」のユーザーとは
約99万円! ダイハツ新“軽”セダン「ミライース」がスゴイ! 最安の「最低限モデル」どんな人が乗る? 超便利な「最廉価マシン」のユーザーとは
くるまのニュース
260万円台! ホンダ「コンパクトSUV」がスゴい! 流麗スタイル×全長4.3m級の「ちょうどイイサイズ」! 4WD標準装備の最安仕様「ヴェゼル G」の買い得度とは
260万円台! ホンダ「コンパクトSUV」がスゴい! 流麗スタイル×全長4.3m級の「ちょうどイイサイズ」! 4WD標準装備の最安仕様「ヴェゼル G」の買い得度とは
くるまのニュース
【南アフリカ】トヨタ「ヴィッツ」3年ぶり復活してた!? 全長3.7m級の「ちょうどイイサイズ」×MTもあり! 日本円で約136万円の超コンパクトモデルがスゴイ
【南アフリカ】トヨタ「ヴィッツ」3年ぶり復活してた!? 全長3.7m級の「ちょうどイイサイズ」×MTもあり! 日本円で約136万円の超コンパクトモデルがスゴイ
くるまのニュース
レクサス「4人乗りスポーツクーペ」生産終了に反響あり!「大排気量エンジンやめないで!」の声も! 豪華装備てんこ盛りの「最後のRC/RC F」どんなモデル?
レクサス「4人乗りスポーツクーペ」生産終了に反響あり!「大排気量エンジンやめないで!」の声も! 豪華装備てんこ盛りの「最後のRC/RC F」どんなモデル?
くるまのニュース
【欧州】トヨタ新型「C-HR+」世界初公開! 斬新「サメ顔」デザイン採用の“爆速SUV”に進化! 25年後半発売へ!
【欧州】トヨタ新型「C-HR+」世界初公開! 斬新「サメ顔」デザイン採用の“爆速SUV”に進化! 25年後半発売へ!
くるまのニュース
何十年経っても「同じ姿で出ています」! 誰が見ても「初代」と「現行」が同じ車種だとわかるクルマ5選
何十年経っても「同じ姿で出ています」! 誰が見ても「初代」と「現行」が同じ車種だとわかるクルマ5選
WEB CARTOP
トヨタの元祖“小さな高級車”!? クラウンを超えた上質さを目指して開発された小型セダン「プログレ」とは
トヨタの元祖“小さな高級車”!? クラウンを超えた上質さを目指して開発された小型セダン「プログレ」とは
VAGUE
180万円以下! MTありのトヨタ「ワゴン車」がスゴい! 全長4.4m×5ナンバーの「ちょうどイイサイズ」! 新車で「カローラフィールダー」買うなら「今しかない」!?
180万円以下! MTありのトヨタ「ワゴン車」がスゴい! 全長4.4m×5ナンバーの「ちょうどイイサイズ」! 新車で「カローラフィールダー」買うなら「今しかない」!?
くるまのニュース
ホンダ新「コンパクト“ミニバン”」発表! 全長4.3m級の「最高にちょうどいい」モデル! ツヤ感アップな「新フリード」何が変わった? どんな人が乗る?
ホンダ新「コンパクト“ミニバン”」発表! 全長4.3m級の「最高にちょうどいい」モデル! ツヤ感アップな「新フリード」何が変わった? どんな人が乗る?
くるまのニュース
スバルの新コンパクト“ワゴン”「ジャスティ」がスゴイ! 直3エンジン&スライドドア採用! 22年ぶり復活してた「超便利モデル」どんな人が買う?
スバルの新コンパクト“ワゴン”「ジャスティ」がスゴイ! 直3エンジン&スライドドア採用! 22年ぶり復活してた「超便利モデル」どんな人が買う?
くるまのニュース
216万円で買える! ホンダ最新「6速MT&ターボ」な“N-ONE”に注目! 専用装備&「初代NSX」風マフラー音採用!? レトロな丸目仕様の「RS」とは?
216万円で買える! ホンダ最新「6速MT&ターボ」な“N-ONE”に注目! 専用装備&「初代NSX」風マフラー音採用!? レトロな丸目仕様の「RS」とは?
くるまのニュース
310万円台で買えるトヨタ「高級SUV」!? 大人気「ハリアー」の“いちばん安いグレード”が「ちょうどイイ」ってマジ? 最上級グレードの「半額」仕様はどんなモデルなのか
310万円台で買えるトヨタ「高級SUV」!? 大人気「ハリアー」の“いちばん安いグレード”が「ちょうどイイ」ってマジ? 最上級グレードの「半額」仕様はどんなモデルなのか
くるまのニュース
マツダ新“ディーゼル最安モデル”の「CX-60 XD SP」に反響多し! 「コスパ良い」「乗り心地が洗練された」「黒基調でカッコイイ」の声も! 「FR×直6」もあるエントリーモデルに熱視線!
マツダ新“ディーゼル最安モデル”の「CX-60 XD SP」に反響多し! 「コスパ良い」「乗り心地が洗練された」「黒基調でカッコイイ」の声も! 「FR×直6」もあるエントリーモデルに熱視線!
くるまのニュース
トヨタ新「ヤリスX」発表! 15万円値上げの「最廉価モデル」どんなクルマ!? 約165万円の「黒豆マシン」何が変わったのか
トヨタ新「ヤリスX」発表! 15万円値上げの「最廉価モデル」どんなクルマ!? 約165万円の「黒豆マシン」何が変わったのか
くるまのニュース
日産「セレナ」四駆のe-POWERが早くも人気! シフトレバー廃した「“ツルツル”シフト」がスゴい! 定番ミニバンの斬新すぎるインテリアとは?
日産「セレナ」四駆のe-POWERが早くも人気! シフトレバー廃した「“ツルツル”シフト」がスゴい! 定番ミニバンの斬新すぎるインテリアとは?
くるまのニュース
驚異の全高1.8m超! ダイハツの「軽スーパーハイトワゴン」なぜイマイチ売れなかった? 広大な室内で車中泊も可能!? 「ウェイク」が終了した意外な理由とは
驚異の全高1.8m超! ダイハツの「軽スーパーハイトワゴン」なぜイマイチ売れなかった? 広大な室内で車中泊も可能!? 「ウェイク」が終了した意外な理由とは
くるまのニュース
ダイハツの「“最上級”SUV」がスゴい! 全長4m級の快速「ハイブリッド」は“使い勝手”もイイ!? 人気の「ロッキー」試して分かった優位点とは
ダイハツの「“最上級”SUV」がスゴい! 全長4m級の快速「ハイブリッド」は“使い勝手”もイイ!? 人気の「ロッキー」試して分かった優位点とは
くるまのニュース

みんなのコメント

34件
  • dgc********
    こないだまで大事に乗られてるのよく見た、これを定番にしないのがトヨタの悪いところ
  • mus********
    プログレはエンジンが2JZと1JZが載っていました。
    直6ですから当然FR。
    それだけでじゅうぶん高級車です。 
    当時Cクラスに乗っていましたが代車で借りたプログレに惚れ込んでしまい乗り換えてしまったくらい。
    国産の直6エンジンは輸入車よりも速くて滑らか。
    そのあとブレビスに乗り換えて。
    やはりプログレはエクステリアの失敗でしたね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村