■タイで右ハンドルの新型「CR-V」公開
東南アジア最大の自動車生産国であるタイ。その首都バンコクで開催されている第44回バンコクモーターショーのホンダブースには、見慣れないSUVが展示されていました。
【画像】めちゃカッコイイ「RS」もアリ! 右ハンドル仕様のホンダ新型「CR-V」を画像で見る(123枚)
ステージに並んでいた2台のSUVは、2023年3月20日に発表された新型「CR-V」でした。
CR-Vは、1995年に初登場したクロスオーバーSUV。現行モデルは、2022年7月12日に米国で世界初公開された6代目です。
ちなみに、国内では2022年8月末に5代目モデルの生産が終了し、以後現在までこの6代目の登場について公式な発表はなく、ラインナップから消失しています。
今回、タイで発表されたのもこの6代目モデルですが、日本で走るクルマと同様の右ハンドル仕様はタイが初めてと思われます。ちなみにタイ仕様は、ウインカーレバーも右側に付いています。
一見したところ「ひと回り大きなヴェゼル」のようにも見えるCR-V。スタイリングは、先代モデル(2022年まで日本で販売していた世代)に比べるとルーフが低くなった印象で、低重心を感じさせます。
しかし全高の実際の数値は1600mmほどで、先代と同等です。背が低くなったように見える理由は、ルーフラインが水平に近付いたことに加え、サイドウインドウの下にはボンネットから車両後部まで続く水平ならラインが採用された視覚的効果によるものでしょう。そのデザイン手法は現行型ヴェゼルと同じであり、新型CR-Vの雰囲気がヴェゼルとの類似性を感じたのもそこに理由があります。
また、そんな横からのスタイルだけでなく顔つきもやはりヴェゼル似。ホンダのSUVとしてのつながりを感じさせるデザインだとわかります。
一方でリヤスタイルは、Dピラーにまで埋め込んだテールランプユニットはヴェゼルとは明確に異なります。これは先代CR-Vから受け継いだ意匠と言って良いでしょう。スタイリングに関しては、顔つきが引き締まったこともあり、ふわっとしていた先代よりシャープな印象です。
このCR-Vのメカニズムは、「シビック」に近いもの。プラットフォームは共通で、バルクヘッド(Aピラー付け根の下付近にあるエンジンとキャビンを仕切る隔壁)リヤフロア(4WDの設定があるのでシビックとは異なる)の基本設計は日本でも販売している「ZR-V」と同じです。
タイ仕様の場合、パワートレインは、最高出力190馬力・最大トルク240Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒ターボエンジン搭載のガソリン車と、「e:HEV(イー・エイチ・イー・ブイ)」と呼ばれる最高出力148馬力・最大トルク183Nmを発揮する2.0L自然吸気エンジンに最高出力135馬力・最大トルク335Nmを発揮する大型モーターを組み合わせたハイブリッド車の2種類。これもシビックや「ZR-V」と同じものです。
室内に乗り込むと、ダッシュボードはシビックやZR-Vとのつながりを感じさせるデザインだとわかります。なぜなら水平基調が貫かれ、その水平ラインの一部としてハニカムグリルの奥にあるからルーバーが見えないエアコン吹き出し口が組み込まれているからです。
ただ、日本仕様のシビックやZR-Vのハイブリッドと異なるのはシフトセレクター。日本のハイブリッドモデルはボタン式シフトを組み込みますが、タイ仕様CR-Vはハイブリッドモデルでも一般的なレバーとなっているのが興味深いところです。
ちなみにタイ向けの先代モデルは、ガソリン車がレバー式、ディーゼル車はボタン式でした。
そんなタイ仕様CR-Vのバリエーションは、パワートレインとしてガソリンとハイブリッドがあり、駆動方式はいずれもFFと4WDが選択可能。
ハイブリッド4WDモデルの装備グレードはなんと「RS」で、19インチタイヤやタイヤ周囲&車体下部の樹脂部品が同色となるなど他のグレードに対してスタイリングがひときわプレミアムな印象です。
価格は、ガソリンFFモデルのベーシックなグレードで141万9000バーツ(約550万円)、ハイブリッド4WDで最上級となる「RS」で172万9000バーツ(約670万円)。この価格には物品税(CR-Vの場合ガソリン車が車両本体価格の25%でハイブリッド車は4%)が含まれています。
日本人として気になるのはこの新型が日本にも導入されるのかということですが、現時点では公式なアナウンスがないので期待して待ちましょう。
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