■最後の「MT」搭載モデルに熱視線!
BMWの日本法人は、ハイパフォーマンスセダン「M3」における最後のマニュアル・トランスミッション(MT)搭載モデル「M3 MT Final Edition(以下、MTファイナルエディション)」を発表し、2024年3月27日まで注文を受け付けました。
同車について、クルマ好きをはじめとした多くの人から様々なコメントが寄せられています。
【画像】カッコイイ! これが最後の「MT×右ハンドル」仕様車です(46枚)
M3はBMWのミディアムセダン「3シリーズ」のハイパフォーマンス版といえる存在で、初代は1985年に登場。
現行M3は6代目(G80型)となり、日本では2021年1月に発売しました。
エクステリアは3シリーズをベースとする4ドアセダンボディでありながら、縦長かつ巨大な「キドニーグリル」を採用し、迫力あふれるフロントマスクが特徴的。
くわえてワイドトレッド化を主張する形状のリアバンパーや専用デザインのドアミラー、リアスポイラーを装備するなど、M3だけの特別なアイテムを装着しています。
インテリアには、Mスポーツシートや専用メーター・ステアリングによってスポーティさを演出。自らを“特別なモデル”だと訴えることで、運転中もオーナーの満足感を高めます。
搭載するパワートレインは、最大出力480馬力・最大トルク550Nmを発揮する3リッター直列6気筒ターボエンジンの標準モデルと、510馬力・66.3kgmを発揮する「Competition(コンペティション)」モデルの2タイプを用意。どちらもBMWが得意とする伝統の後輪駆動を採用しています。
さらに、四輪駆動モデル「M3 コンペティション M xDrive」やM3シリーズ初のステーションワゴン「M3ツーリング」も後に追加されるなど、豊富なラインアップにより魅力を一段と高めました。
今回発表されたMTファイナルエディションは、そんなM3にとって最後のマニュアル・トランスミッション搭載車となる衝撃的なモデル。
元々高性能なM3の中でも、サーキットで培われた技術を取り入れ走行性能を高めた「Mパフォーマンス・モデル」をベースに開発され、通常ラインアップには存在しない、MTを搭載した右ハンドル仕様となっています。
また同車は、1989年のドイツ・ツーリングカー選手権においてM3が初優勝を飾ってから35周年を迎えたことを記念する限定車でもあり、専用のゴールド塗装のホイールや赤いアクセントの施されたシートなど、当時のレーシングマシンを彷彿とさせる演出が施されました。
このMTファイナルエディションの車両価格(消費税込)は1420万円。日本国内において150台限定のみの導入となり、限定枠を上回る申し込みがあったことから抽選が行われ、幸運に選ばれし限られた当選者のみが購入することが可能です。
※ ※ ※
最後のMT搭載モデルであるMTファイナルエディションは、SNSでも多くの注目を集め、「ついにM3からもMTが消滅するのか」「なんでやめちゃうんだろ…MTはM3の重要な要素の1つだと思っていたんだけどな」といったMT好きからの悲しみの声が多く見られます。
また、「セダンのM3だけじゃなくツーリングにもMTを設定して下さい」「扱いやすく手が届きやすい320iか320dなどの通常モデルにMTを用意して欲しい」と、さらに多くのモデルへのMT設定を希望するコメントも。
そのほか、「応募したけどハズレてしまいました…無念!」「最後のMT、借金してでも欲しかった」など、実際に限定枠に応募した購入希望者からの投稿もあり、1420万円という高額であろうとも限られた台数を求めて、いかに多くの人が殺到したのかがうかがえました。
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