この記事をまとめると
■アメリカでチップは生活の一部となる慣習でサービス従事者の収入源でもある
「お客さん、ここで降りて」はOKだった! タクシーが迷惑客に「下車命令」を出せる状況と料金の扱い
■日本には原則チップ文化は存在しないがタクシーなど一部では例外も見られる
■スマホ配車やインバウンドの影響で日本でもチップに対する意識は徐々に変化中
海外ではチップ文化が生活に強く根付いている
アメリカのドナルド・トランプ大統領が、就任後の2025年1月25日にネバダ州ラスベガスにてチップへの非課税を表明した。
日本には、サービスを受けた際にそれを提供したひとにチップを払うという文化は原則存在しない。一方で、海外では広く「チップ文化」というものが存在する。ベッドメイキング、レストランでの給仕などなど、旅行ガイドブックにはその国ごとのシチュエーション別でのチップの額なども書いてあるぐらいだ。
筆者が仕事で頻繁に海外へ行くようになった20年前ごろ、アメリカ出張の際にお世話になった現地のひとへ、帰国の際にねぎらいのために地元のやや高級なイタリアンレストランで食事をご馳走した。お腹もいっぱいになりいざ会計しようとするときに、そのひととチップをどうするかが話題となった。
学生のころもアメリカを訪れたが、ユースホステルで自炊かファストフード、よくて街の定食屋さんレベルのレストランだったので、チップといってもせいぜい数ドルを払う程度だったが、さすがにそのときはそのレベルでは終わらないだろうと、あえて相談したのであった。
すると、「このようなレストランのウェイターやウェイトレスの時給は数ドルとかなり安く、チップで生計を立てている」という。そして、「おおむね会計金額の12%程度が目安」と教えてもらった。
その後はタクシーに乗ったりしても料金の1割程度をチップとして渡していた。しかし、昨今のアメリカではインフレや人件費高騰も激しくなり、チップの相場が会計料金の2割ぐらいへと高騰している。筆者はアメリカ以外でも、だいたいコンビニで売っているペットボトルのコーラの値段を目安に、受けたサービスレベルに応じてチップを払うようにしている。
日本でも独自のチップ文化が存在する
チップ文化がほぼ存在しない日本でも、昔からタクシー運転士は意外なほどチップをもらっていた。「お釣りはとっておいていいよ」というものも含んだ話であるが、バブル経済の時代、若手社員の飲み会帰りなどでも勤務先が用意するタクシーチケットを使ってのタクシー利用が平気で認められていたころには、メーター料金にチップを上乗せした金額を記入することも当たり前だったと聞いている。
さらには金額の入っていないチケットを運転士に渡し、「好きな金額入れていいよ」といってタクシーを降りる客も多かったようだ。バブルが崩壊し、「失われた30年」に突入すると、チケット精算時には、プリント発行する受領証明書を添付し、その金額が明記されているチケット以外は認められなくなった。
筆者は、東京隣接県の自宅へ都心からタクシーを使って帰ることがまれにあるのだが、そのときには「帰りにコーヒーでも飲んでください」と500円ほど渡すようにしている。
そして令和のいま、スマホアプリを活用したタクシー配車サービスでは、乗車後に乗車したタクシー運転士の評価を求められるのが一般的だ。そして評価を終えると、チップを払うかという案内とともにいくつかの金額が表示される。少々気の弱い筆者はこの表示を無視することができず、ついついチップを払ってしまうのだが、この機能の登場で、いまどきのタクシー運転士はチップが得られやすくなっていることは間違いないだろう。
インバウンド(訪日外国人観光客)、とくに欧米系ならば自国でタクシーに乗った際にチップを払うのは半ば当たり前となっている。とくに大きな旅行カバンの積み下ろしなどを運転士がすれば、それに応じたチップを日本国内でも払うようで、インバウンドの増加もチップがもらいやすい環境を作っているといっていいだろう。
たとえ1件あたりの金額が少なくても「ちりも積もれば~」となるので、それだけでもうれしい限りなのだが、自分の提供したサービスに満足したからこそチップをもらえるのだから、金額の大小に限らず、タクシー乗務に際しての励みにもなるだろう。
国によってはドライバーが自らチップを要求してきたり、「金額が少ない」とすごまれたりと面倒なこともあるが、あくまで任意となっているいまの日本のチップ文化はほどよいもので、サービス向上にもつながるのではないかと考えている。日本人の気質から見ても、前述したようなチップの強要ということは起こらないのではないかとも考えている。
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みんなのコメント
知人のタクシードライバーに
「お客さんがチップを渡したくなるような記事を書いてくれ。最近利用者離れが激しくて給料だけではやっていけないんだよね」
と頼まれて書いた記事。
ほとんどワンメーターでもキャッシュレスですから堪らんですよ〜とボヤいていた運転手さんに遭遇したけど