2025年F1第12戦イギリスGP初日のフリー走行1回目、角田裕毅(レッドブル)の姿はガレージになく、ピットウォールにあった。レッドブル・ジュニア・チームに在籍し、現在FIA F2に参戦しているアービッド・リンドブラッドがルーキードライバー枠を利用して、F1の公式セッションでF1マシンを初めて走らせたからだ。
しかし、今回のリンドブラッド起用とここ数戦の角田の不調による後半戦のドライバー変更の噂はまったく関係ない。リンドブラッドがシルバーストンでフリー走行1回目に走ることは以前から予定されていたことだからだ。
角田裕毅、FP2から走行開始し、初日は15番手「マシンの感触は悪くない。改善可能な点を理解したので最適化していく」
角田もチームから温かいサポートを受けていると語る。
「クリスチャン(・ホーナー/チーム代表)やヘルムート(・マルコ/モータースポーツアドバイザー)から、これまで以上のサポートをいただいていると感じています」
第10戦オーストリアGPでは、予選でQ1敗退を喫しただけでなく、レースでもペースが上がらず、挙句にフランコ・コラピント(アルピーヌ)をオーバーテイクしようとして接触。10秒ペナルティを科せられ、完走したドライバーのなかで最下位に終わった。
そんな角田にチームは、フィジオセラピストと共にイギリス南部まで足を伸ばして、イギリスGPの週末へ向けて気持ちを整えてからシルバーストン入りする提案を行った。
「新鮮な空気を吸い、リフレッシュすることができました。いいリズムでイギリスGPを迎えられそうです」
レッドブルからのサポートは精神的な面だけはない。技術的にも角田の意見を受け入れてくれている。
「オーストリアGPから自分がやりたいことを優先してもらっています。マックスだけでなく僕のリクエストもしっかりと聞いてくれていて、普通は状況的に難しいことなのですが、OKしてくれているのは、とても心強いです」
フリー走行1回目で角田のマシンを走らせたリンドブラッドも、「今回の僕の役割はできるだけ早くF1マシンに慣れて、ユウキの助けになるように有益なデータを集め、エンジニアに届けることだった」と語り、『チーム・ユウキ』の一員としての仕事をしっかりとこなしていた。
無傷でリンドブラッドから戻されたRB21は、カーナンバー『36』から『22』に貼り替えられ、角田はフリー走行2回目に参加。マシンの感触を確認しながらの作業となったこのセッションで角田は15番手のタイムを記録し、初日を終えた。
「今日、僕に与えられたセッションは1回しかありませんでしたが、ドライビングとセッティングで改善すべき点がどこにあるのかは理解しました。今晩、エンジニアとデータを見直して、土曜日に向けて最適化していくだけです」
ここ数戦、苦しめられてきたRB21の課題を克服することができるのか。レッドブルの期待に角田が応えることができる唯一の方法は、結果を出すことしかない。
[オートスポーツweb 2025年07月05日]
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