TGR-DCレーシングスクールの新公式車両に『DOME F110』が採用。FIA最新規格レインランプも搭載

　9月18日、レーシングカーコンストラクターの童夢はTOYOTA GAZOO Racingのドライバー育成プログラム『TGR-DCレーシングスクール（TGR-DC RS）』において、『DOME F110』をベースとした童夢製フォーミュラレーシングカーがスクール車両として採用されたと発表した。

　トップドライバーになるために必要な素養を学ぶことができるTGR-DC RSは、日本および世界のトップカテゴリーで活躍できるドライバーを育てるためにTGRが創設した育成プログラム『TGRドライバー・チャレンジ・プログラム（TGR-DC）』のなかでも重要な核を占めている。

　前身のフォーミュラトヨタ・レーシングスクール（FTRS）時代を含め、卒業生には中嶋一貴、小林可夢偉、石浦宏明、大嶋和也、国本雄資、平川亮、山下健太、坪井翔、宮田莉朋といった国内外で活躍するドライバーが名を連ね、現在は初代スカラシップドライバーの片岡龍也が校長を務めている。

　そのTGR-DC RSでは、これまでフォーミュラチャレンジ・ジャパン（FCJ）で使われていたフォーミュラカーがスクールカーとして採用されていたが、新たにDOME F110が公式車両として使用されることになった。

　DOME F110は、FIA国際自動車連盟の新規格に準拠する国産レーシングカーとして生み出され、2015年から2023年までFIA-F4日本選手権で使用されたフォーミュラカー。2024年からは『F110 CUP』レース車両として、引き続きカートから4輪へのステップアップ育成カテゴリーの現場で使用されており、ユーザーへの整備支援および部品供給体制も継続的に構築されている。

　童夢によると、TGR-DC RSでのF110はレーシングコースの実走行で行われる二次選考の過程で、すでに使用が開始されているとのこと。車両は160PSのトムス製2リッター直列4気筒エンジン、パドルシフト付きの戸田レーシング製6速シーケンシャルギヤボックスなどを継続使用するが、スクールカーには長期間にわたる公式採用を支えるため、電装系に近代化改修が施された。

　また、スクールカーにはウエットコンディションでの視認性を向上させるため、童夢が開発しFIAの最新規格認証を取得したレインランプ『RL23C』も標準搭載された。レインランプはふたつの発光パターンが選択可能になっているほか、発光体の基板に熱伝導率の高いアルミナ基板を使用することで薄型軽量化などが図られている。

　童夢は「今後もF110やFIA公認部品を通じて、国内外のレーシングプログラムに高品質な車両と部品を供給し、より良い競技用製品を皆さまにお届けすることで、日本のモータースポーツ産業の発展に貢献してまいります」としている。

https://www.youtube.com/watch?v=vq0xcBSehMI

[オートスポーツweb 2025年09月18日]

Comments

[d********]

ヘイロー無いんだね

[jj_********]

ホンダは東レ・カーボンマジックにスクール専用車をつくらせ
トヨタはHALOなしの旧規格車両。