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ダイハツ「ミラジーノ」を2台乗り継ぐヘビーユーザーが作る純正イメージを大切にしたカスタマイズ

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ダイハツ「ミラジーノ」を2台乗り継ぐヘビーユーザーが作る純正イメージを大切にしたカスタマイズ

純正フォルムを活かしつつオーナーだからわかるカスタマイズを施す

ミニクーパー風のレトロスタイルが人気を集めるダイハツL710系「ミラジーノ」。発売から21年以上が経った今も、中古車市場で高く評価されています。今回紹介するミラジーノのオーナーは、同じ型を2台乗り継ぐほど、その魅力に惚れ込んでいます。純正フォルムを大切にしながら、ライトや足まわりなど細部にこだわったカスタムを施し、ミラジーノらしさを保ちながら唯一無二の愛車を作り上げています。

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後継モデルより人気の高い21年前のL710系ミラジーノ

ミラをベースに、レトロでお洒落にダイハツがカスタムを施したミラジーノは、どことなくミニクーパー風ともいえるスタイリングが可愛いと密かに人気を集めているモデルだ。ここで紹介するL710系ミラジーノは、1999年3月から2004年11月まで生産されたモデルである。振り返ればすでに21年も前のクルマになるが、根強いファンの支持を受けている。

コンパクトな5ドアボディのクラシカルな軽ハッチバックは、グリル、ライトリング、オーバーライダー付きバンパーといったメッキパーツによってレトロ感を演出している。だが、その走りは力強い。トップグレードである「ミニライト」仕様は、直列3気筒ツインカムターボを搭載し、駆動方式もFFとフルタイム4WDを用意するなど、鋭い走りも好評だ。

L710系の後継モデルも登場しているが、じつは旧モデルの方がミニクーパーに近いスタイルであることから、現在の中古車市場では年式が古いにもかかわらず、旧型が高値で取引されている状況だ。

今回紹介するミラジーノのオーナーである高尾秀樹さんは、ミニクーパー風のデザインと、運転していてラクなサイズ感がお気に入りだ。現在の愛車を含め、同型を2台乗り継いだ。よほど好きでなければ、同じクルマを再び購入しようとは思わない。このことからも、高尾さんにとってミラジーノが特別な存在であることが物語っている。

一見するとカスタムされていないように見えるが、じつは細かいところに手を加えている。もしかしたらオーナーでなければ気づかないかもしれないが、じつはヘッドライトも加工している。純正ライトを取り外し、2輪用ヘッドライトに交換。丸型ライトでおなじみのマーシャル風ライトの中身に加工を加え、ポジションマーカーを仕込んでいる点だ。

4WDゆえに専用パーツが存在せず他車流用術を駆使

エクステリアは、フロントリップとサイドステップを社外品に交換し、リアバンパーはホイールハウスに沿ってアンダー部にフラップを追加している。マフラーはセンター2本出しに変更し、マフラーに合わせてバンパー形状も変えている。

サスペンションは基本的に車高調キットを装着し、車高を下げているが、そのキットも他車からの流用でまかなった。高尾さんの話では、ミラジーノはアフターパーツが少ない車種で、専用パーツがほとんど出ていない。しかも、高尾さんのミラジーノはフルタイム4WDモデルのため、FFモデルと比べて苦労する点も多かった。

とくに苦労したのがリアのサスペンションだ。前後バランスよく車高を下げるために、ショックをスズキ製を加工して装着。そのままではまともに走行できなかったため、アッパーマウント部や各アームの角度などを見直し、変更を加えた。足まわりを適正位置でちゃんと動くようにしたことで、乗り心地の悪化を改善させたと話す。ちなみにフロントサスペンションに入れた車高調キットは、ワゴンR用を流用しているそうだ。

インテリアのカスタムも控えめにすべてを純正+αでまとめる

高尾さんはミラジーノへの愛は深く、インテリアもお気に入りだ。そのため、基本的に純正スタイルのまま、ウッド調で質感を高めた装飾に加え、バイザーモニター、小型モニターを追加する程度のカスタムに留めている。過度な装飾は好みではないため、あえて純正+αのスタイルとして楽しんでいるそうだ。

話の節々から高尾さんのミラジーノ愛が伝わってきた。他人との差別化はもちろんだが、けっしてミラジーノらしさを崩さないスタイルに、オーナーの強いこだわりが滲み出ている。

文:Auto Messe Web 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
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