この記事をまとめると
■トヨタのスポーツブランドとして知られる「GR」は「GAZOO Racing」の略
「TRD」も「GR」もトヨタのワークスとしてモータースポーツ活動を行っているけどどう違う? それぞれの活動を整理してみた
■「GAZOO」とは全国の販売店が取り扱う新車・中古車を閲覧できるシステムのことだった
■豊田章男氏がモリゾウとしてニュル24時間に挑んだことでGAZOO Racingは始まった
GAZOOってそもそもなんだ?
いまやトヨタのスポーツブランドとして確立されている「GR」。モータースポーツの現場、スポーツモデルのネーミングでその名を多く見かける。「GAZOO Racing」の略が「GR」なのだが、そもそもGAZOOとは何なのか? 疑問に思っている人もいるかもしれない。改めて「GAZOO」の意味、そしてその語源を振り返ってみよう。
GAZOO……それはGA(画)とZOO(動物園)を組み合わせた造語
「GAZOO」という言葉が登場したのは1997年。GAZOOと名の付けられた画像システムにその名称が使われていた。これは販売店に設置された端末で、全国の販売店が取り扱う新車・中古車を閲覧できるというシステムであった。このシステムの発起人は、現在のトヨタ自動車代表取締役会長の豊田章男氏である。
当時トヨタ自動車営業本部課長であった章男氏は、下取りしたクルマが次に売れるまでに時間がかかっているという問題を解決したいとチームとともに思っていた。そこで、当時立ち上げた「チームCS」のメンバーが下取り車をデジタルカメラで撮影、その画像を店頭でチェックできるようにした。これがGAZOOのスタートである。
なお、当初このシステムは単純に「画像システム」と呼ばれていたらしい。ただ、一般的に利用を始めるにあたって、そのままの名前ではいけない……ということでGA(画)のZOO(動物園)を組み合わせて「GAZOO」となったのだ。
まずは1997年にトヨタオート室蘭(当時)で導入をスタート。翌1998年からは全国の販売店への展開を開始し、個人のパソコンでの検索も可能となった。その後、EコマースのGAZOO商店街がオープンし、GAZOO事業部が設立されるなど、「GAZOO」はその展開を広げていった。
豊田章男氏の今日までの歩みを振り返る上で「GAZOO」という単語は外すことのできない言葉なのだ。
トヨタではなく「GAZOO」でニュル24時間に初参戦
モータースポーツの舞台に「GAZOO」の名が登場したのは2007年のことであった。すでに生産が終了したアルテッツァを使用し、ニュルブルクリンク24時間レースに「Team GAZOO」として出場した。いまでこそ自動車メーカーのワークス体制でニュルブルクリンク24時間レースに参戦しているトヨタであるが、当時社内ではレース参戦は理解されず、トヨタの名前を使用することは許されなかった。そこで豊田章男氏、もといドライバーのモリゾウが担当していた事業の「GAZOO」の名前を使うことになったのだ。
なお、当時副社長であった豊田章男氏がそのままの名前でレースに参戦するのも社内的にはいい顔をされなかった。そのため、「モリゾウ」というレーサーネームを使うことになり今日に至るのだ。当時のニュル24時間参戦は、社内で仲のいいメンバーを集めたクラブチーム……といった様子で、その雰囲気が伝わってくるモリゾウ氏のブログ「モリゾウのドライバー挑戦記」は現在もGAZOO.comで読むことが出来る。
この2007年のニュル24時間参戦が、今日のGRの名を冠したモータースポーツ活動やGRモデルへと続いていくスピリットとなった。いまでもGRモデルの試乗会などへ行き、「GRの変遷」といったような資料を頂くと、そのスタートは必ず2007年のニュル24時間からとなっているのが印象的だ。
ビジネスマン「豊田章男」としても、レーシングドライバー「モリゾウ」としても、どちらのキャリアを語る上でも「GAZOO」は外すことのできない、大切にしていきたいネーミングなのだろう。
そして、現在のトヨタの「もっといいクルマを」という思いは、Team GAZOOとしてのモータースポーツ活動から始まった。その原点だからこそ、GAZOOという名称をこだわりをもって使っているはずだ。
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創業者出身のボンボンがまたよくわからん道楽を始めようとしている…と…
仕方ないから自費で材料調達をしたとか…