クルマ好きがワクワクするアイテム
ダイキャストモデルやプラモデル、ラジコンなど、国内ホビーメーカーの新商品が9月28日~29日に東京ビックサイト青海展示棟で行われた「第59回全日本模型ホビーショー」で続々と発表された。そのなかでもクルマ好きには見逃せない各ホビーメーカーの魅力的な商品をお届けしよう。
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・タミヤ
1976年に発売されたポルシェのビックスケールラジコンで大ヒットしたホビーメーカー「タミヤ」。当時は、スーパーカーブームという時代背景の影響もあり、知名度グッと上がった。そのタミヤが12月に発売をするプラモデルがイェーガーマイスターカラーの「ポルシェ934 」だ。
フロントの大型スポイラーに太いタイヤを納めるためにオーバーフェンダーの装着によって迫力の増したボディフォルムを再現。左右ドア、フロントフード、リアフードは開閉が可能で、ディスクブレーキやラジエターなどにエッチングパーツ(金属パーツを再現するための部品)を使うことで細かい部分にまでリアルに再現している。価格は1万4800円(税抜き)。
もう一つ、17年ぶりに復活を遂げたトヨタGRスープラが1/24スケールプラモデル組み立てキット「スポーツカーシリーズ」に追加された。ダブルバブルルーフやルーフスポイラーのほか、FRスポーツカーらしいグラマラスでロングノーズ・ショートデッキの独特なフォルムをリアルに再現。ホイールはメッキと黒で塗り分けられた実車と同じように再現。しかし、1パーツでは再現することが難しいため、メッキパーツとブラックパーツの2パーツ構成にすることで塗装いらずの仕上がりにできたという。
会場では塗装がしやすいホワイトボディだけではなく、成形色(プラスチックそのもの色)で青・黄・赤などのボディを検討しているという。シートの形状やダッシュボードの細かい部品はもちろん、シャシーの作り込みなど、完成後の姿はまるで実車のようだった。今秋発売の予定だ。
ほかにも1/10スケール電動ラジコンカーシリーズにGRスープラが早くも登場。ダイナミックなボディをポリカーボネイトでモデル化し、前後のライトケースを別パーツで構成することで引き締まったフォルムを見せている。シャシーはコントロールのしやすい4WDのTT-02を採用している。その走りはご自身で確かめてほしい! 発売は11月を予定しており、価格は1万2000円(税抜き)。
・青島文化教材社
少年時代にランボルギーニ・カウンタックを追いかけてきた世代からすれば東京マルイと青島文化教材社こと、アオシマの1/24スケールとして新発売される「ザ☆スーパーカーシリーズ」は注目!。2019年12月よりリリースをスタートする同シリーズの第一弾はカウンタックとパガーニ・ウアイラ。カウンタックは税抜き4000円、ウアイラは税抜き4600円で登場する。同時にパガーニ・ゾンダも現在開発中とのことで、人気スーパーカーを集めた定番モデルとして今後は目が離せないブランドとなるだろう。
他にもザ☆スナップキットと呼ばれるシリーズに現行ジムニーがラインアップに追加された。こちらは子供でも簡単に組み立てることが出来るシリーズで、塗装不要、接着剤不要、お手軽価格と三拍子揃ったアイテムだ。
同社は2輪にも力を入れており、ホンダスーパーカブやヤマハSR400といった幅広い年齢層に向けた車種の展開を広げている。今回の目玉は完成品として販売される1/12スケールの「ヤマハFJR1300A」。12月に発売予定だ。価格は2800円(税抜き)。
・メイクアップ
精密かつハイクオリティ仕上げのメイクアップからは、話題のGRスープラの1/18スケールと1/43スケールが登場。11月から受注開始予定の1/43スケールでは、120点以上のパーツで構成され、ボディカラーはホワイトメタリック、シルバーメタリック、アイスグレーメタリック、ブラックメタリック、ブロミネンスレッド、ライトニングイエロー、ディープブルーメタリック、マットストームグレーメタリックの8色で展開される。1/18スケールもカラーバリエーションは同じで、細部の作り込みに注目をしたい。
また、今年はスカイラインGT-Rが生誕50周年ということもあり、4枚ドアの2000GT-R(PGC10)やGT-R(R35)50thアニバーサリーモデルを忠実に再現したモデルを1/43スケールで展開。ファンにとって垂涎ものアイテムだ。
・京商
ラジコンからレジンモデルまで手掛ける京商は目玉商品が目白押し。トヨタ・センチュリーGRMN、日産スカイラインGT-Rオーテックバージョン、日野極東フラトップゼロllが、1/18スケールのサムライシリーズ(国産車を中心に展開するブランド)からそれぞれ限定700個で発売される。
極東フラトップゼロllは、すでに販売されているサムライシリーズを荷台に乗せられることからマニアにとっては注目のアイテムになること間違いなし。他にも1/12スケールからはルマン24時間を優勝したマツダ787Bが限定700台で登場した。
そして見逃せないのが京商オリジナル商品のダイキャストモデル「いすゞエルフ清掃車(東京23区仕様)」だ。1/43スケールながらプレスパック(ゴミ溜め)の架装部分は開閉機構付きとなっている。ナンバープレートやスペアタイヤの位置、開閉時のプレスプレートの塗り分けなどは要必見! 売れ行きによっては仕様違いの販売の可能性もあるかもしれない。
また、同じ京商オリジナルの1/18スケールではスーパーカー好きなら思わず反応してしまう、デトマソ・パンテーラGT4の存在も忘れられない。こちらも開閉機構付きで魅力的な1台となっていた。
もうひとつ、会場でひっくり返りそうになるほど驚いたアイテムがあった。フランスのホビーメーカー「GT SPIRIT」から登場した1/8スケール(!)のアルピーヌA110だ。ボディデザインのエッヂが立ったラインやマフラーの下にあるディフューザーの出来上がりには、ドラえもんがスモールライトで小さくしたような実車感がマニア心をくすぐる。これぞ大人のミニカー! と感心をしていると価格は15万円(税抜き)と、オトナ値段となっていた。
・インターアライド
あえて定番グレードを外して商品化することから、クルマ好きの間で話題になっているインターアライドのミニカー。ブースに展示された新商品はなんとマツダ・ボンゴフレンディRF-V(!)と、超が付くほどピンポイントを攻めてきた。他にもロータリーピックアップやポーターキャブといった、これまでありそうでなかったモデルを展開する。
マツダ車以外では三菱ミラージュサイボーグDOHC16 V-T、いすゞエルフバンのクレイモデルが展示されてあり、そちらも目が離せないアイテムになりそうだ。
2台展示されたトヨタ2000GTは日本グランプリに出場したモデルで、キューモデルと呼ばれるヒストリックレーシングカーシリーズから1/24スケールで登場。シルバーのゼッケン17号車は田村三夫選手、レッドのゼッケン15番は細谷四方洋選手がドライブしたマシンを完全再現している。インターアライドの営業部 堀さんは「キューモデルはこれから車種をどんどん増やしていきたい」と語ってくれた。
・ハセガワ
クルマ好きなら、オモチャ屋に行って一度は見たことがあるはずのハセガワのプラモデル。マニア心をくすぐるレーシングカーから懐かしの旧車まで「わかっているなぁ」という呟いてしまう、ツボを押さえたラインアップをするホビーメーカーのひとつ。
12月中旬に発売される完全新金型を使用した日産ブルーバード4ドアセダンSSSアテーサーリミテッド(U12型)を展示。ボディのパーツカラーはホワイト、ヘッドライト・テールライト・ミラー・マフラーカッターがシルバーメッキパーツとなっている。塗装前の参考展示の状態からも内外装を何色にするかが楽しみな1台。
・タカラトミー
トミカはもちろんだが、ハイクオリティモデルのトミカビンテージリミテッドからも目が離せない。レアなグレード展開、小さいながらも作り込みの良さに驚くこと間違いナシだろう。ここ数年で80年代から90年代の懐かしいクルマがピックアップされ、発売は未定だが4代目トヨタ・ハイエースの前期型と後期型が参考出品されるなど、今後の展開に期待したい。
かつては実車を購入できないからホビーのクルマを集めた人も多いはずだが、いつの間にかクオリティも上がり、ちょっとしたきっかけで入手した1台からコレクションという世界に足を突っ込んでいる人も少なくはない。そうしたファンのために日夜、新作を開発するホビーメーカーにさらなる期待を持たずにはいられない。
※画像は試作品です。製品版とは異なる箇所あります。
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