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Dstationのル・マン挑戦は続く。WEC新設LMGT3クラスにもアストンマーチンでグリッド枠確保へ

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Dstationのル・マン挑戦は続く。WEC新設LMGT3クラスにもアストンマーチンでグリッド枠確保へ

 現在世界耐久選手権(WEC)に参戦するD'station Racingもアストンマーチンのマシンを使用し、新設されるLMGT3クラスに参戦する予定だという。

 D'station Racingは2021年からWECのLM-GTE Amクラスに参戦しており、TF Sportと提携する形でアストンマーチン『ヴァンテージGTE』を走らせている。

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 ただWECは来季からそのLM-GTE Amクラスを廃止し、GT3車両で構成する『LMGT3クラス』を新設する。このクラスには多くのエントリーが予想されており、各メーカーが投入できる台数は2台までとなる予定だが、D'stationは引き続きアストンマーチン陣営の1台として、LMGT3クラスのグリッド枠を確保できる見込みだという。

 D'stationは、ジェントルマンドライバーの星野敏とチームマネージャーを務める藤井誠暢のふたりに、シルバードライバーが加わる形で2021年からWECに参戦。2021年のモンツァではアンドリュー・ワトソンと共に初表彰台を獲得した。昨年は富士でチャーリー・ファグをサードドライバーに起用して2度目の表彰台を記録している。

「ル・マン24時間レースも含めて、この選手権に残りたいと思っています」

 藤井はmotorsport.comにそう語った。

「それが現時点での最優先事項です」

「ここに留まるため懸命に努力し、あらゆる準備をしていきます。可能であれば、100%ここに残ります」

 また藤井は、チームの優先事項はアストンマーチンとの既存の関係を継続することだと強調。LMGT3クラスには既存のハイパーカークラス参戦メーカーにエントリー優先権が与えられるとされているものの、アストンマーチンはGTEクラスに長年エントリーしてきたことから、LMGT3クラスでもエントリーを認められる可能性が高いと見られている。

 またTF Sportは来季から使用するマシンをアストンマーチンからコルベットに変更すると発表したことで、D'stationとアストンマーチン勢に割り当てられる”参戦枠”を争うライバルは減っている。

「アストンマーチンとは2019年以降、良いパートナーシップを築いており、我々はアジア、日本で最大のチームです」と藤井は説明する。

「もちろん、メーカーを変更するつもりはありません。彼らにコミットしていきたいです」

 WEC以外でD'stationが今季参戦するのは、GTワールドチャレンジ・アジアのジャパンカップとスーパー耐久だが、後者のST-Xクラスにはスケジュールの都合で『ヴァンテージGT3』は投入せず、ST-1クラスのみのエントリーとなる。

 そして藤井は、D'stationがスーパーGTへの復帰について現在も検討していると明かした。D'stationがスーパーGTのGT300クラスを戦ったのは、パシフィック・レーシングとのパートナーシップで参戦した2020年が最後となっている。

「スーパーGTへの復帰は常に考えていますし、昨年も今年も検討しました」と藤井は言う。

「しかし、問題は参戦権です」

「仮に参戦権を獲得できれば、アストンマーチンと共にスーパーGTへ参戦することになります。(参戦権を持つ)いくつかのチームとは常に話をしていて、チャンスを待っています」

「スーパーGTに1台投入して、長期的に戦うことに問題はありません。チームもマシンも、メーカーのパートナーもいます。コストも問題ありません」

 さらに藤井は、来年GTワールドチャレンジ・アジアに参戦するための別チームの設立計画が進行中であることを明かした。

 これは東京に新設されたシミュレータ施設『Simdrive』の顧客を巻き込んでのことだと言う。

「(富士スピードウェイの近くにある)D'stationの施設を使うことになりますが、ジェントルマンドライバーを迎えての全く新しいプログラムになります」と藤井は言う。

「別のマシンを走らせる可能性もあります。既に準備は進めています」

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