現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アルヴェルだって今や3色のみ!! ボディカラーの選択肢が少ない今こそMR-Sはやっぱスゴかった

ここから本文です

アルヴェルだって今や3色のみ!! ボディカラーの選択肢が少ない今こそMR-Sはやっぱスゴかった

掲載 51
アルヴェルだって今や3色のみ!! ボディカラーの選択肢が少ない今こそMR-Sはやっぱスゴかった

 近年の新車は人気車種でも選べるボディカラーが3色程度と、昔に比べて減少しています。かつては20通り以上のカラーを用意する車もあり、その象徴が1999年に登場したトヨタのオープンスポーツ「MR-S」でした。本記事では、このMR-Sの多彩なカラー展開を振り返りながら、現代の自動車市場において選択肢がここまで絞り込まれるようになった理由と背景を探っていきます。

文:佐々木 亘/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ

【画像ギャラリー】こんなにボディーカラーレパートリーあったのね!! MR-Sを思い出せ(11枚)

MR-Sの脅威のカラーバリエーション

 MR-Sは、ミッドシップレイアウトと低重心設計によって軽快なハンドリングを実現した、まさに「走る楽しさ」を追求した一台であった。しかしこの車が語り継がれる理由は、走りの性能だけではない。

 デビュー当時のボディカラーはスーパーホワイトII、シルバーメタリック、ブラック、スーパーレッドV、スーパーブライトイエロー、グリーンマイカメタリック、ブルーマイカの全7色。これに内装色としてブラック・レッド・イエローの3色を自由に組み合わせることができ、単純計算で7×3の21通りものカラーコンビネーションが用意されていた。外装と内装の組み合わせに制限はなく、当時のカタログでも豊富な色数を大きくアピールしている。

 さらに専用グレードの「Vエディション」では、専用ボディカラーのダークグリーンマイカと、内装色のタンという組み合わせも選択可能で、これを含めると全22通りにまで広がっていた。

 そして驚くべきは、2002年のマイナーチェンジでこの色数がさらに増えたことだ。通常、マイナーチェンジといえばラインナップの整理でカラーが減らされることの方が多いが、MR-Sは逆をいく。

 シルバーメタリックとグリーンマイカメタリックの2色を廃止する一方、グレーマイカメタリック、シルバーマイカメタリック、ライトブルーマイカメタリックの3色を新たに追加し、ボディカラーは8色に増加。内装色もブラック・レッド・グレーの3色が選べるようになり、組み合わせは24通りにまで拡大した。Vエディション専用色を含めれば実に25通りというから、ライトウェイトスポーツという枠を超えた、色への並々ならぬこだわりが感じられる一台だったといえる。

なぜ今、ボディカラーは減っているのか

 現在の新車市場を見渡すと、選べるボディカラーは年々絞り込まれる傾向にあるだろう。この背景にはいくつかの要因が重なっていると考えられる。

 まず大きいのは生産効率とコストの問題だ。ボディカラーが増えれば、それだけ塗料の在庫管理や塗装ラインでの色替え工程が複雑になり、生産コストが上昇する。特にメタリックやパールといった光輝材を含む塗料は、単色のソリッドカラーに比べて工程が増え割高になりやすく、こうした特殊色を何色も並行してラインナップすることは、メーカーにとって決して軽い負担ではない。

 また、売れ筋の色に絞り込む方が経営効率上合理的だという事情もある。日本国内で人気が高いのは白・黒・シルバー系の定番色であり、これらは車種を問わず一定の販売台数が見込めるため、複数車種で塗料や設備を共有しやすい。逆に販売数が見込みにくい個性的な色は、専用の塗料や工程を用意するコストに見合わず、真っ先に整理の対象となりやすいのだ。

 加えて、リセールバリューを重視する購入者が増えていることも無関係ではないだろう。中古車市場では白や黒、シルバーといった無難な色の方が査定額を維持しやすいとされ、個性的なカラーはむしろ買取時にマイナス要素となることもある。こうした市場の評価が購入者の色選びに影響し、結果としてメーカー側も冒険的な色をラインナップしにくくなっている面もありそうだ。

だけど個性的な色が欲しいユーザーも多いはず

 MR-Sが見せてくれた21通り、そしてマイナーチェンジ後の24通りという色の世界は、効率化が優先される現在の自動車業界からすると、ある意味で贅沢な時代の産物だったといえる。

 生産効率やコスト、リセールバリューといった合理的な理由がボディカラーの選択肢を狭めている現状は理解できる一方で、愛車の色を自分らしく選べる楽しさもまた、クルマを持つ醍醐味のひとつだ。効率と個性、そのバランスをどう取っていくか、これからの自動車メーカーの色選びには注目していきたい。

文:ベストカーWeb ベストカーWeb
【キャンペーン】お得に給油!第1・3金土日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

エアサス使わず車高調で21インチ着地感。80型ハリアーに生足で挑む23歳オーナー
エアサス使わず車高調で21インチ着地感。80型ハリアーに生足で挑む23歳オーナー
Auto Messe Web
PHEVに買い得グレード「スポーツZ」登場。補助金優遇は約92万円。それを考えるとハイブリッドよりもオトクかも【トヨタ・クラウンスポーツ一部改良を実施】
PHEVに買い得グレード「スポーツZ」登場。補助金優遇は約92万円。それを考えるとハイブリッドよりもオトクかも【トヨタ・クラウンスポーツ一部改良を実施】
月刊自家用車WEB
幻の「左ハンドル仕様センチュリー」に出会える。欧州仕様のランクルやAE86、2000GTも動態保存されるドイツの「トヨタ博物館」は感動必至
幻の「左ハンドル仕様センチュリー」に出会える。欧州仕様のランクルやAE86、2000GTも動態保存されるドイツの「トヨタ博物館」は感動必至
WEB CARTOP
今週のダイジェスト【8/29~9/4】おかえりパジェロ!待望の新型がついにお披露目
今週のダイジェスト【8/29~9/4】おかえりパジェロ!待望の新型がついにお披露目
グーネット
ランクル250と新型パジェロは何が違う? ランクル250オーナーから見たパジェロがズルい! 羨ましいと思うところ
ランクル250と新型パジェロは何が違う? ランクル250オーナーから見たパジェロがズルい! 羨ましいと思うところ
ベストカーWeb
免許返納と共にマツダへと寄贈された極上の個体! 日本一有名なRX-7に乗ったら「ロータリーの灯火を消しちゃダメ」を改めて感じた
免許返納と共にマツダへと寄贈された極上の個体! 日本一有名なRX-7に乗ったら「ロータリーの灯火を消しちゃダメ」を改めて感じた
WEB CARTOP
ランクルの対抗馬 三菱『パジェロ』がついに復活 ボディ・オン・フレーム構造の7人乗りSUV【UK編集部の視点】
ランクルの対抗馬 三菱『パジェロ』がついに復活 ボディ・オン・フレーム構造の7人乗りSUV【UK編集部の視点】
AUTOCAR JAPAN
「これ、フルモデルチェンジじゃん…」レクサス『NX』の“一部改良”にSNSも驚き、大胆イメチェンに「最高にキマってる」の声
「これ、フルモデルチェンジじゃん…」レクサス『NX』の“一部改良”にSNSも驚き、大胆イメチェンに「最高にキマってる」の声
レスポンス
アダプティブハイビームが後付けできる!! トヨタ アップグレードファクトリーが60系RAV4に対応!!
アダプティブハイビームが後付けできる!! トヨタ アップグレードファクトリーが60系RAV4に対応!!
ベストカーWeb
設定のないE-Four用車高調をワンオフ。リア14キロのバネで攻める60プリウス
設定のないE-Four用車高調をワンオフ。リア14キロのバネで攻める60プリウス
Auto Messe Web
トヨタ・タンドラに日産ムラーノ。いま日本で増えている全幅2m級の巨大SUVが直面する日本の駐車場と道路事情
トヨタ・タンドラに日産ムラーノ。いま日本で増えている全幅2m級の巨大SUVが直面する日本の駐車場と道路事情
WEB CARTOP
トヨタ、クラウン(セダン)一部改良で「G」グレード追加【ドライバーズセダンの魅力を大幅に強化】
トヨタ、クラウン(セダン)一部改良で「G」グレード追加【ドライバーズセダンの魅力を大幅に強化】
月刊自家用車WEB
純正車高のままで外径25mm拡大。干渉なしで収まるランクルFJの限界タイヤ
純正車高のままで外径25mm拡大。干渉なしで収まるランクルFJの限界タイヤ
Auto Messe Web
よっ、待ってました! 7年ぶり三菱新型「パジェロ」登場に熱視線 「やっぱりカッコいい」「早く実車を拝みたい」とネットでは復活を待ち望んでいた声続々
よっ、待ってました! 7年ぶり三菱新型「パジェロ」登場に熱視線 「やっぱりカッコいい」「早く実車を拝みたい」とネットでは復活を待ち望んでいた声続々
VAGUE
レクサス『RX』に「モリゾー仕様」登場か!? シャコタン&極太タイヤの開発車両の正体は
レクサス『RX』に「モリゾー仕様」登場か!? シャコタン&極太タイヤの開発車両の正体は
レスポンス
なぜトヨタの「シートを外せるクルマ」は消えたのか? 1997年から約30年! スパシオから「シエンタ JUNO」へ受け継がれた車内活用とは
なぜトヨタの「シートを外せるクルマ」は消えたのか? 1997年から約30年! スパシオから「シエンタ JUNO」へ受け継がれた車内活用とは
Merkmal
新しいトヨタ クラウン セダン、堂々登場! 600万円台の新グレード設定へ──GQ新着カー
新しいトヨタ クラウン セダン、堂々登場! 600万円台の新グレード設定へ──GQ新着カー
GQ JAPAN
市販パーツ開発のベースになった超低車高。前後ブレンボで魅せる80系ハリアー
市販パーツ開発のベースになった超低車高。前後ブレンボで魅せる80系ハリアー
Auto Messe Web

みんなのコメント

51件
  • tma********
    MR-Sは懐かしいですね。当時エレガントスポーツパッケージのボディカラーはスーパーブライトイエローのシートカラーはレッドに乗っていましたよ。
    ただでさえ少ないミッドシップカーなので、5年間乗っていて私と同じ選択のMR-Sに出会うことはありませんでしたよ。
    今はコペンに乗っていますが、コペンもシートカラーを3色から選べるし、ボディタイプは3タイプ、ボディカラーは8色、アルミホイールも2タイプから選べます。
    私の乗っているコペンはXPLAYのボディカラーはジョーヌイエローのシートカラーはレッドですが、8年間乗っていて同じ選択のコペンにまだ出会ったことがありませんねw
  • lea********
    アルヴェルは色が少ないから、同じのが大量に走っているように見えて、見飽きてしまう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

207 . 9万円 236 . 8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35 . 8万円 330 . 0万円

中古車を検索
トヨタ MR-Sの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

207 . 9万円 236 . 8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35 . 8万円 330 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村