中国が世界シェアの70%を占める
これだけEVのニュースが溢れかえっているのに、一般家庭への普及となるとさほど進んでいない印象を受けるのは筆者だけではないでしょう。クルマがそうなら、嗜好品ともいわれるオートバイの世界ではどうなっているのでしょう。2輪のEVについても、各国からさまざまなモデルが登場しているものの、クルマ同様にさほど普及しているようには見えません。そのあたりのリアルを探ってみましょう。
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2輪のEVは4輪のEVに遅れること70年くらいでしょうか、1895年には特許の出願がなされていました。20世紀にはいるとすぐに電動バイクが世に出され、メディアがテストした記事をリリースしています。それによると、「1回の充電で120~160kmの航続が可能」とか「3速ギヤで最高速は56km/h」とのことですが、真偽のほどは確かめようがありません。だいたい、電源からしてどんなものを使っていたのか不明ですし、制御についても現代のそれとは比べ物にならないはず。
このあたり、エジソンが作ったEVも似たようなもので、高コストというデメリットと合わせて普及に至らなかった要因でしょう。
4輪と同じく、2輪EVのバッテリーも当初の鉛蓄電池から始まって、燃料電池/ニッケルカドミウム、リチウムイオンなどなど進化の一途。また、モーターにしても航空機のスターターモーターを流用したり、可変リクラタンスモーターといったバイクならではのイノベーションも繰り返し行われています。
こうした背景から頭ひとつ抜け出たのは、ほかでもない中国メーカー。電動スクーターという比較的部品も少なく、生産もしやすい製品からスタートして、現在では世界シェアの70%を握っています。余談ながら、電動キックボードについても中国のリードは変わらないばかりか、シェアは90%以上とのこと。
日本メーカーからも電動バイクが登場
中国に負けじと気勢を吐いているのがほかでもない、ハーレーダビッドソン資本の電動バイクメーカー、ライブワイヤーでしょう。2020年に突如現れた2輪EV「ライブワイヤー」は、0-100km/h加速3秒、15.5kWhの高電圧バッテリーを搭載し、エコモードなら235kmの航続距離を誇るモデル。次いで、S2シリーズとしてアルピニスタやパトロールといったモデルをリリースし続けているものの、最新リリースでは減収に次ぐ減収で「売れていない」ことが如実に語られています。
やはり最大のネックは航続距離だと思われ、市街地はともかく郊外の充電インフラがまだまだ充実しきっていないアメリカでは致し方ないところかもしれません。映画のなかでブラックウィドウが颯爽と乗りこなしていたのに、なんだか残念な気もしますね。
もちろん、国産バイクでもEVのラインアップが続いています。ホンダ、ヤマハ、そしてスズキはスクーターをリリースし始めていますし、カワサキに至っては主要モデルNinjaのEV(Ninja e-1)を発売。これはガソリンモデルのNinja250の166kgに対し、バッテリー搭載状態でも車重が140kgと軽量で、その運動性能にも大いに期待がもたれています。が、満充電で航続距離72kmというのはいささか寂しいもの。ガソリンモデルならば、ワンタンクで200~300kmは走れるはずなので、痛しかゆしのバーターといわざるを得ません。
このように、EVバイクの普及には4輪と同様に航続距離や充電インフラの整備、そして普及しやすい価格となることが欠かせない条件かと。たしかにEVバイクによるレースやモトクロスも増えてはいるものの、こちらは限られたエリア内という条件付き。自由へのパスポートと称されるオートバイにとって、現状はあまりにも厳しいのではないでしょうか。
筆者は電動オフロードバイクで森のなかにあるコースを走ったことがあるのですが、最初こそ耳慣れたエンジン音が聞こえないことに違和感を覚えたものの、走っているうちに鳥のさえずりや風の流れる音などが耳に入るようになり、じつに心穏やかなライディングだった印象をもっています。じつをいえば、価格さえ手に届きやすくなればいまでもほしいと思っています。
自由へのパスポートとは本末転倒かもしれませんが、航続距離や充電はトランスポーターや発電機を利用することでどうにかなるもの。普及への道のりはいまだ険しいかもしれませんが、2輪EVには期待しかもちえていないのです。
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みんなのコメント
片道35キロではどこにも行けない。
今のCB400SBで十分。