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名門ウイリアムズF1の復活まであと5年? ボウルズ代表が見据える成功へのプロセス。古巣メルセデスのチーム文化も注入へ

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名門ウイリアムズF1の復活まであと5年? ボウルズ代表が見据える成功へのプロセス。古巣メルセデスのチーム文化も注入へ

 長きにわたり、F1で下位に沈む名門ウイリアムズ。チーム代表のジェームス・ボウルズは、チームが再びF1で成功するためには5年が必要だと考えている。

 元メルセデスの戦略責任者であるボウルズは、今年2月からウイリアムズのチーム代表に就任。チームのファクトリーを改善すべく、小規模チームに設備投資の自由度拡大を認めるようF1委員会でアピールを続けている。

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 ただ、長年の低迷と慢性的な資金不足によりチームは設備面でライバルチームの後れを取っており、仮に新しい建設プロジェクトが開始されたとしても、コース上にその効果が現れるようになるには少なくとも3年はかかるとボウルズ代表は考えている。そして、成績として十分な結果を残すにはさらなる年月を要すと語っている。

 F1チームが競争力を回復させるために必要な時間についてmotorsport.comがボウルズ代表に尋ねると、彼は次のように答えた。

「現在不足している多くの施設に関して言うと、明日にでも工事に取り掛かるとなっても、大きな施設のほとんどが出来上がるまでに3年はかかるだろう」

「すでにインフラが整っている他の多くのチームとは違うのはここだ。そしてこれは決して異様な長さというワケではない。本当に早いモノだと2年でできる」

「これはインフラをただ整えることだけに関してだ。行動や文化、システムを変えることではなく、適切な企業資源計画を我々のチーム全体に統合することが重要になる」

「足らないのは建物やインフラだ。最低限必要なのは、インフラを整えて、それを使って学び、15年前からそれらを使っているライバルに追いつく期間だ」

「我々は5年と話しているが、これにはそれなりの理由がある。自分たちがどのような環境に置かれているのか、今後どのようなモノが待ち受けているのか、どのようなインフラを整える必要があるのかにもよるがね」

 ウイリアムズは近年、企業文化の問題に悩まされてきたと言われている。一方で、ボウルズが以前所属していたメルセデスでは、「他を責めない精神」が貫かれている。

 そしてボウルズはウイリアムズにも同様のフィロソフィーを注入するようだ。それも、彼はこのプロセスが復活へ向けた時間を長引かせると承知の上でだ。

 ボウルズは次のように続ける。

「私が本当に重視している“文化”は、一朝一夕では生まれない」

「私の経験では、約800人の組織の文化を変えるには3年かかる。これは仮の話だが、私がこのスポーツで何度も経験してきたことだ。(インフラと文化は)3年で良いパフォーマンスを引き出し始めると思う」

「使える資金はあっても、予算制限がそれを邪魔している。我々は間違いなく、先進技術の面でライバルに後れを取っている」

「我々に必要なことは、いかなるレースにおいても全てのチームが勝てるだけの実力があるという状況だと、F1側が認識することだと思う」

「我々もそれに向かって進みはじめている。しかし5年という時間は、悪くない考えだと思う」

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