■今年は日産が元気になりそう!
新型コロナ禍により、国内全てのメーカーが減産に入ってます(国内にある全ての工場を止めたメーカーもあります)。
とはいえ朝の来ない夜など無い。年央から少しずつ経済も動き始めると思います。そうなったとき、自動車産業でもっとも重要になってくるのが商品力。魅力的な商品を競争力のある価格でラインアップしているメーカーじゃなくちゃなりません。
マツダのように新型コロナ禍の前から「実用性よりデザイン優先のモデルを少し割高な価格設定で作ってきた」メーカーは、弱ったマーケットだと厳しいでしょう。
といった点で有力なのが、手頃な価格の新型車を用意している日産かもしれません。今年、「キックス」、「ノート」という売れ筋モデルをリリースすることになっているようです(Zは発売延期になる可能性大)。
キックスは売れ筋のコンパクトSUVで、大ヒット車になっているトヨタ「ライズ」より一回り大きく、ホンダ「ヴェゼル」と同じクラスに属すと見られます。
最近、ホンダ「フィット」や日産「ノート」のような乗用車タイプのコンパクトカーじゃつまらないというユーザーが多くなってますが、かといって高価だと予算的に厳しいので、ちょうどよいサイズです。
搭載されるパワートレインは、ノートと同じ燃費良い1.2リッター直列3気筒エンジンのe-POWERで、エンジンを発電機として使い、電気自動車「リーフ」と同じモーターで駆動するというシステム。
街中でもコンスタントに20km/L以上走ってくれるし、アクセルレスポンスだってヴェゼルのハイブリッドより圧倒的に優れているので、価格設定が良ければ競争力はあります。
新型ノートも1.2リッター直列3気筒エンジンのe-POWER。直近のノートは、現行モデルの基本設計が古く、後から出てきたヤリスやフィットと真正面から勝負が出来なくなってきたため、満を持してフルモデルチェンジ。
日産のチーフデザイナー・中村さんからアルフォンソさんに変わったのだけれど、新型ノートから新世代のデザインとなるようで、超カッコ良いというウワサです。
■新型フェアレディZはどうなる?
e-POWERは大きく進化しているということで、燃費と動力性能のバランスがワンステップ上がっているらしいが、ヤリスやフィットもフルモデルチェンジで燃費と走りを向上させています。
ここで日産が負けたら、販売台数をググッと落とす可能性があります。興味深いのはクルマの方向性で、フィットを見ると従来通りのキャビンスペースを優先。
ヤリスは広さより走りと実用燃費を追求しています。新型ノート、どうやらフィットとヤリスの中間的な方向性を持つらしいです。
実用性や燃費、動力性能でライバルに勝ったり負けたり、ということです。圧倒的優位はデザインでしょうか。少しばかり早い話ながら今年のカー・オブ・ザ・イヤーはこの三つ巴の戦いになるかもしれません。
ここまで読んで「新型Zも気になる」というクルマ好きも多いかもしれません。どうやらボディの肥大化路線を止め、イメージでいえば現行フェアレディZとシルビアの中間サイズくらいを狙ってくるようです。
確かに現行のフェアレディZは大きく高価なので、もう少し手頃な価格帯に入ってくればショッピングリストに入ってくるかも。今年は日産が元気になりそうです。
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みんなのコメント
未だに日本市場は売れないと頑なに考える上層部がいるようで、こんなご時世だから、欧米向けだけに売っているクルマも日本で買えるようにしたりとか、大胆な販売施策を講じないと。ただでさえジリ貧で外しまくってんだから。近々出るキックスだってノート 10万円くらいの価格差じゃなきゃ売れないよ。