スズキがインド市場に投入した新型SUV「ビクトリス(VICTORIS)」の現地価格が発表された。スマートハイブリッド仕様は104万9900ルピー(約180万円)から158万1900ルピー(約270万円)と、なんとジムニーノマドより安い! 日本に上陸すればコンパクトSUVのゲームチェンジャーになりそうだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ
【画像ギャラリー】カロクロと真っ向勝負を演じそうなビクトリスをタップリ!(8枚)
スズキの新たなグローバルSUV戦略車!
マルチ・スズキ・インディアが発表した「ビクトリス」は、カローラクロスサイズのちょうどいいSUV。“Got it All(全部入り)”をキャッチコピーに掲げるこの新世界戦略SUVが、2025年9月22日に現地で販売を開始した。これがまたしびれるカッコよさ!
しかも価格がすごい。ベースとなる「スマートハイブリッド5MT」は104万9900ルピー(約180万円)から、最上級「Zxi+(O)」は158万1900ルピー(約270万円)というレンジ。ストロングハイブリッドでも163万7900ルピー(約280万円)~199万8900ルピー(約342万円)なのだ。
参考までに、同じインドで販売されるジムニー5ドア(ジムニーノマド)は、123万1500ルピー(約210万円)~144万4600ルピー(約247万円)。おいおい、エンジン車のノマドより安いじゃないのよ!
“全部入り”の名にふさわしい先進装備と走りの幅広さ
装備内容を見れば、ビクトリスの価格がいかに挑戦的かわかる。まず、ドルビーアトモス対応の8スピーカー「インフィニティ by Harman」オーディオによる“シアター・オン・ホイールズ”体験。さらに10.1インチの「SmartPlay Pro X」ディスプレイはアプリストア連携やAlexa音声AIを備え、OTAアップデートにも対応する。
ジェスチャー操作が可能なスマートパワーテールゲート、セグメント初のアンダーボディ式CNG(天然ガス)タンクによる広大な荷室、レベル2のADASで10種以上の運転支援機能、そして60項目以上をモニタリングする「Suzuki Connect」など、まさに“全部入り”仕様。もちろんALLGRIP(4WD)も選べる。
パワートレインも多彩で、ストロングハイブリッド、スマートハイブリッド、S-CNG仕様を用意。環境対応から走破性まで幅広くカバーし、BNCAPの5つ星安全評価も獲得している。
現時点でスズキは「日本導入の予定なし」とアナウンスしているが、プレスリリースには「ビクトリスは100以上の国・地域へ輸出される予定」と記載されており、このことが日本導入への期待を大きく高めている。グローバル戦略SUVとしての位置づけは明確で、ジムニーやグランドビターラに続く次の柱になる可能性は高い。
若々しいデザイン、最新技術、安全性、そして環境性能――そのすべてを高い次元でまとめた“世界戦略SUV”。これはもう、日本で走る姿を夢見ずにはいられない。
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