現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > アルファタウリ代表、混乱を切り抜けダブル入賞に満足げ「予選の時点では、ユウキが7番手になるとは思ってもみなかった」

ここから本文です

アルファタウリ代表、混乱を切り抜けダブル入賞に満足げ「予選の時点では、ユウキが7番手になるとは思ってもみなかった」

掲載 更新
アルファタウリ代表、混乱を切り抜けダブル入賞に満足げ「予選の時点では、ユウキが7番手になるとは思ってもみなかった」

 アルファタウリ・ホンダのチーム代表を務めるフランツ・トストは、サバイバルレースとなったF1第11戦ハンガリーGP決勝を生き残り、ダブル入賞を果たしたピエール・ガスリーと角田裕毅を称賛した。

 土曜日に行なわれた予選では、角田はグリップ不足に悩み予選Q1敗退の16番手に沈んだ。その一方、チームメイトのガスリーは予選Q3まで進出し、トップチーム4台を除く“ベスト・オブ・ザ・レスト”の5番手を獲得した。

■角田裕毅、ハンガリーGPの乱戦をくぐり抜け自己最高位7位「今週末はずっとマシンに苦しんでいた」

 日曜日の決勝レースでは、それまでのセッションとは打って変わり、スタート前から路面を雨が濡らす状況に。全車が軽い雨用のインターミディエイトタイヤを装着し、グリッドからスタートすると、ターン1でメルセデスのバルテリ・ボッタスがブレーキングで止まりきれず、レッドブル勢やマクラーレンのランド・ノリスを玉突き的に弾き飛ばした。ガスリーも接触を避けるべくランオフエリアへ飛び出し、大きく順位を落としてしまった。

 一方、後方からスタートした角田は混乱を切り抜け、一気に5番手に浮上。角田は、ピットタイミングを誤ったメルセデスのルイス・ハミルトンが後退したことで、一時は4番手も走行した。

 ガスリーは順調に順位を回復し、戦略の異なる角田との順位入れ替えもあり6番手フィニッシュ。角田はレース終盤にスピンする場面もあったが、ガスリーの後ろで自身最高位の7番手フィニッシュを果たした。

 レース後、2番手でチェッカーを受けたアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルに燃料規定違反の失格裁定が出された。そのため順位は繰り上がり、ガスリーが5位、角田が6位となった。しかし、アストンマーチンが裁定に提訴する意思を表明しているため、結果は暫定となっている。

 レース後、トストは直近のライバルであるアルピーヌの勝利やアストンマーチンの表彰台獲得を踏まえると”大満足”とはいかないものの、ポイントをチームへ持ち帰った両ドライバーと彼らを支えたチームを褒め称えた。

「6番手と7番手でフィニッシュして、何より両マシン共に無事チェッカーを受けることが出来た」とトストは言う。

「一方で、(1周目の)ターン1はとても運が良かった。というのも、ピエールは他車との接触を避けるために、ランオフエリアに行く必要があったからね。そこで彼はかなりのポジションを落としてしまった」

「そして、ユウキも1周目で5番手に浮上するなど、素晴らしい仕事をしてくれた。その後はもちろんタイヤ交換もあり、ピエールも追い上げてきた」

「最後に、戦略から何から何まで、チームは良い仕事をしたと言わなければならない。我々はポイントを獲得できたが、直接のライバルである2チーム(アルピーヌとアストンマーチン)は更に良い仕事をした。一方はレースに勝ち、もう一方は2位でフィニッシュしたのだから」

「とは言え、我々は競争力のある良いパッケージのマシンを手にしていると思う。シーズン後半で反撃に転ずるチャンスはあるはずだ」

 ガスリーはファステストラップ狙いのピットストップも実行し、最終周に1分18秒394をマークしファステストラップの1ポイントも合わせて獲得した。

 また、ドライバースワップについて無線で角田が怒りを示していたことについて尋ねられたトストは、こう答えた。

「自分のポジションを明け渡さなければいけない状況で、怒らないドライバーなどいると思うか?」

「でもピエールのほうが速かった。そして、何よりピエールとは別の戦略を考えていた。だから入れ替えを行なったのだ」

「それを行なって、ファステストラップのためのピットストップをすることもできた。これは入れ替えを行なう前から念頭に置いていたことだ」

「(ファステストラップを記録して)歴史に名を残すなどと言ったことは興味ない。我々が気にするのはポイントだけ。1ポイントだけだよ」

 ハンガリーGPで、2021年シーズンのF1も気づけば11戦が終了した。ガスリーをチームの中核に据え、FIA F2から昇格したルーキー角田を迎え入れた今シーズンの前半をトストは高評価しているようだ。

「このシーズン前半は良いモノだったと言える。ほぼ全てのレースで競争力を発揮することができた。ハンガリーGP前のオーストリアやシルバーストンでの過去3レースでのパフォーマンスには喜べないがね」

「でもここハンガリーでは、金曜日から続けて良いパフォーマンスを示すことができた。ピエールがフリー走行1回目で5番手、フリー走行2回目では6番手だった。彼にはペースがあって、予選でも5番手を獲得した。今回のクラッシュの煽りを食らわなければ、5位でフィニッシュ出来ていたかも知れない」

「それでも彼は6番手でチェッカーを受け、2台目も7番手だった。土曜日の時点では、ユウキが7番手に入れるとは思ってもみなかったから、想像以上に良い結果だ」

こんな記事も読まれています

小さなランクル[新型ランドクルーザーFJ]は25年に登場!! カローラクロスサイズで予想価格は350万円!
小さなランクル[新型ランドクルーザーFJ]は25年に登場!! カローラクロスサイズで予想価格は350万円!
ベストカーWeb
日産R32「スカイランGT-R」を思い続けて30余年。カスタムの目標は「400R」に負けないパワーです!
日産R32「スカイランGT-R」を思い続けて30余年。カスタムの目標は「400R」に負けないパワーです!
Auto Messe Web
ホンダ、3台がリタイア。ザルコはスタート直後からマシンに不具合。原因は調査中/第3戦アメリカズGP 決勝
ホンダ、3台がリタイア。ザルコはスタート直後からマシンに不具合。原因は調査中/第3戦アメリカズGP 決勝
AUTOSPORT web
結局「コスパ1番」のEVは? ボルボと内側を共有:スマート#1 オーナーを満たす:ヴォグゾール(オペル)・アストラ お手頃EV 12台比較(1)
結局「コスパ1番」のEVは? ボルボと内側を共有:スマート#1 オーナーを満たす:ヴォグゾール(オペル)・アストラ お手頃EV 12台比較(1)
AUTOCAR JAPAN
「黒ベントレー」登場! 史上最高にダークな「ベンテイガSブラックエディション」は7色のアクセントカラーを選べます
「黒ベントレー」登場! 史上最高にダークな「ベンテイガSブラックエディション」は7色のアクセントカラーを選べます
Auto Messe Web
大型トラックが戦慄の行動… NEXCO「漫然運転しないで!」注意喚起で動画を公開
大型トラックが戦慄の行動… NEXCO「漫然運転しないで!」注意喚起で動画を公開
乗りものニュース
「大好きなの」大御所芸人が意外すぎる“愛車”を公開! 山田邦子“19年”乗り続けたマイカーとの別れに「すごい」「19年も乗られたのですね」の声
「大好きなの」大御所芸人が意外すぎる“愛車”を公開! 山田邦子“19年”乗り続けたマイカーとの別れに「すごい」「19年も乗られたのですね」の声
くるまのニュース
「実燃費と違いすぎ」で規制強化も? 欧州燃費テストの "欠点" 浮き彫りに WLTP改正の可能性
「実燃費と違いすぎ」で規制強化も? 欧州燃費テストの "欠点" 浮き彫りに WLTP改正の可能性
AUTOCAR JAPAN
最高時速500キロオーバー! レースアニメの実写版!? 女性ドライバーだけのレーシングチームが発足しました
最高時速500キロオーバー! レースアニメの実写版!? 女性ドライバーだけのレーシングチームが発足しました
Auto Messe Web
マセラティMC20チェロをサーキットドライブ 「ネットゥーノ」V6の核をなすプレチャンバーを解説
マセラティMC20チェロをサーキットドライブ 「ネットゥーノ」V6の核をなすプレチャンバーを解説
AUTOCAR JAPAN
EV版メルセデスベンツ『Cクラス』を激写! 室内には巨大なデジタルディスプレイが
EV版メルセデスベンツ『Cクラス』を激写! 室内には巨大なデジタルディスプレイが
レスポンス
ニッサン・フォーミュラEが初優勝達成。「戦略がしっかりしていた。誇りに思う」とローランドも喜び
ニッサン・フォーミュラEが初優勝達成。「戦略がしっかりしていた。誇りに思う」とローランドも喜び
AUTOSPORT web
新型「旧車風ミニバン」実車公開! 斬新2トーンがカッコイイ「新型ワーゲンバス」国内登場へ VW専門店が「IDバズ」を披露
新型「旧車風ミニバン」実車公開! 斬新2トーンがカッコイイ「新型ワーゲンバス」国内登場へ VW専門店が「IDバズ」を披露
くるまのニュース
1980年代にヒットした日本のFFファミリーカー3選
1980年代にヒットした日本のFFファミリーカー3選
GQ JAPAN
神奈川キャンピングカーフェア、川崎競馬場に130台が集結 4月20-21日
神奈川キャンピングカーフェア、川崎競馬場に130台が集結 4月20-21日
レスポンス
女性のためのキャンピングカー「ノマドラックス」誕生!5月3日、町田で初披露!
女性のためのキャンピングカー「ノマドラックス」誕生!5月3日、町田で初披露!
グーネット
70年以上かけて育んできたロータスらしさとは──新型エミーラ試乗記
70年以上かけて育んできたロータスらしさとは──新型エミーラ試乗記
GQ JAPAN
ヤマハ『トレーサー9 GT+』の先進技術を試乗で体感、5月よりYSPキャラバン 車種拡大も
ヤマハ『トレーサー9 GT+』の先進技術を試乗で体感、5月よりYSPキャラバン 車種拡大も
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村