かつてメルセデスAMG F1チームで戦略責任者を務め、今季からウイリアムズのチーム代表に就任したジェームス・ボウルズ。彼はチームを再建させる計画を進める中で、チーム施設の一部が“20年落ち”であることを明かした。
過去5シーズンのうち4シーズンでコンストラクターズランキング最下位に終わったウイリアムズ。長年にわたる財政難のため、ウイリアムズの施設は2014年から8年連続で世界チャンピオンに輝いたメルセデスとは、かけ離れた状況にあるとボウルズは言う。
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ウイリアムズとメルセデスのようなトップチームとの違いは何かとmotorsport.comがボウルズに尋ねると、彼は次のように答えた。
「全てが違うと思う。多くはないが、組織においてメルセデスと同じレベルのモノもある」
「施設の一部は20年遅れのモノもある。ただ、それもこのチームの歴史を振り返れば納得がいく。約20年間投資はゼロで、その後投資会社が加わったのだ」
「コンポジット部門は、私が20年前に別チームでF1に初めて参加した時に知っていたモノよりも遅れている……」
またボウルズは、ウイリアムズがF1の頂点を目指すためには、設備だけでなく人材の面でも改善していく必要があると言う。
「あるグループが人材を囲っていて、別のグループの人材を囲っていたら、ふたつのグループは異なる方向へ進化していく」とボウルズは言う。
「それが(ウイリアムズで)起こっていることだ。卓越性とは何かという面で、実際の状況とは全く異なる地点にいる。物事を前に進める必要があるのだ」
「チーム内で私がお願いしていることの多くは、『3年分の開発を半年でやれ』と言っているようなモノだ。でも、それがスタンダードなのだ。実際、基準はもっと高いのだ」
「そこで、我々には中間ステップが必要だと考えた。みんなに道筋を示し、確実にサポートして(トップチームと)同じことができる機材を提供しなければならない」
「もうひとつの違いは、メルセデスの場合、電話1本で必要な人を呼び寄せることができたという点だね」
ウイリアムズの車両パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソン曰く、ボウルズがもたらした新たな視点とメルセデスでの経験が、チームに「思った以上にやるべきことが残っている」と気づかせたとして、彼は次のように続けた。
「最先端がどのようなモノなのか、彼の体験はとても勉強になった」
新参のボウルズにとってありがたいのは、ウイリアムズが彼の“目覚まし”をスヌーズにするのではなく、彼のアプローチを受け入れていることだろう。
「もし組織が私を拒絶していたら、問題になっていたのかもしれない」とボウルズは言う。
「でもそうではなく、全く逆の展開になった」
「この組織は、変わる必要があるということ、前へ進む必要があることを分かっている。成功するためには進化する必要があり、誰もがその覚悟を持っている」
なお、ウイリアムズが時代遅れとなった施設を刷新するためには、チームが予算制限を超えてインフラ投資を行なえるようにF1とFIAの許可を得る必要がある。
現在、各チームには4年間で3,600万ドル(約50億円)のインフラ支出が認められているが、アストンマーチンが風洞を新設する際に利用したような特別免除を要求しない限り、十分な額をつぎ込むことはできない。
しかしボウルズは、アルピーヌのオットマー・サフナウアー代表という味方を見つけた。サフナウアーは以前、予算制限が設けられていることでトップチームと中団グループのインフラ面での差が埋まらないとして、F1側に強く反発していた。
「F1とFIAは非常に協力的だ」とボウルズは言う。
「ここ(ウイリアムズ)に来て1週間で、私は彼らに『メルセデスではこうだったが、ウイリアムズではこうだ』『これでは(トップチームと)戦うチャンスはゼロだ』と見せたからね」
「そして、7月には署名が行なわれ、我々のようなチームが追いつくために投資が可能になるというのが現状だ」
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