■RAV4に訪れた進化とは?
トヨタのミドルサイズSUVの「RAV4」の7年ぶり全面刷新を遂げた6代目となる新世代モデルが、2025年5月21日に世界初披露されました。
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RAV4は、1994年に初代モデルが「乗用車と同じモノコックボディの街乗りSUV」として誕生します。
オフロード走行主眼ではなく、街乗り中心のSUVというのは、当時として新しいジャンルであり、RAV4は、そうした新ジャンルを開拓した功労者となります。
そしてRAV4は世代を重ねるにつれて世界市場での人気が高まり、2018年にデビューした先代の5世代モデルは、年間100万台ペースで売れる、トヨタの主力モデルに成長しています。
そんなRAV4の新しい第6世代のコンセプトは、「Life is an Adventure」というもの。人生という冒険を歩む相棒として、「どこへでも行けそう」「なんでもできそう」ということをテーマに開発されたと説明されています。
最大の特徴は、3つの個性が用意されたことです。街中で目を引く洗練の「CORE(コア)」、武骨な「ADVENTURE(アドベンチャー)」、そしてオンロード向けの「GR SPORT」です。街中から、アウトドア、さらにはオンロードまで、幅広いニーズに応えることが可能となっています。
顔つきは「プリウス」や「クラウン」にも備わるハンマーヘッドを採用しています。また、レクサスのスピンドルボディから始まった、グリルとボディを一体化させるデザイン手法も「CORE(コア)」に採用されています。
一部改良された新しい「カローラクロス」にも同様のデザインが採用されていますので、グリルとボディ一体の顔つきは今後のトヨタの大きな流れとなるのではないでしょうか。
続いての大きな特徴は、進化したパワートレインです。新型RAV4の心臓は、プラグインハイブリッド(PHEV)とハイブリッド(HEV)の2種類が用意されているようです。
PHEVは、トヨタ車初の第6世代ハイブリッドをベースにしたことにより、システムの小型・高効率化と、バッテリーの大容量化により、EV航続距離が先代比約1.5倍の150kmにまで延長しています。出力も12%向上しているとか。
現行のPHEVのシステム最高出力が225kW(306PS)ですから、新型は252kW(約343PS)ものパワーとなるようです。さらに、急速充電にも対応可能となるのも新型の進化ポイントです。また、HEVも、システムとバッテリーの両方の改良で、モーター出力がアップしています。
ちなみに、オルガン式アクセルペダルに、細やかなブレーキフィールを実現する新ブレーキシステムを採用。走りの楽しさへのこだわりも感じられます。
デザイン、パワートレインに続く、3つ目の新型RAV4の特徴は、トヨタの開発したソフトウェアプラットフォーム「Arene(アリーン)」の採用です。
これは、ソフトウェア化の進む、将来に向けたトヨタの重要な一手となります。現在のクルマは、運転支援システム(ADAS)やカーナビやエンタメ系などのマルチメディアなどへの急速な進化への対応が求められています。
その技術となるのが「SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)」です。具体的には、パワートレインやADAS、カーナビなどを、個別のECUで制御している現状から、ECU集約化とソフトウェアの統合化に進みます。
いわば、クルマの電子制御系を、パソコンのようにOSとアプリケーションの組み合わせで対応しようというわけです。言ってみれば、クルマのパソコン化となります。
そこで使われる、OSとして、今回の新型RAV4に「Arene(アリーン)」が採用されました。もちろん、今回のRAV4がトヨタ初の採用であり、今後のトヨタのSDVの流れの先頭を切るものとなります。これにより、ユーザーには、常に最新のソフトウェアの機能が提供されることになるというわけです。クルマの技術の歴史として、重要な足跡を、今回の新型RAV4が残すことになったと言えるでしょう。
最後にプラットフォーム系です。新型RAV4には、先代モデルと同じGA-Kプラットフォームが改良して使われています。ボディのサイズも、ほとんど先代のままの全長4600mm×全幅1855mm×全高1680mm。
つまり、デザインやパワートレイン、ソフトウェア系は、新しいものとなりましたが、骨格部分は、先代の踏襲であり、ブラッシュアップ版となります。大きなステップアップはありませんが、一歩一歩確実な熟成が期待できます。
走りにこだわった「GR SPORT」を設定していますから、新型RAV4全体としての走行性能は、十分に磨かれているはずです。
幅広いユーザーをカバーするデザインに、進化したパワートレイン、新世代のソフトウェアの採用という新しい3つの特徴と、それを支える着実なプラットフォームの熟成。新型RAV4を吟味してみれば、その内容にスキは見られません。先代同様のヒットモデルになるのは、間違いないのではないでしょう。
正式な発売は2025年度中とか。いくらになるのかに注目です。
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