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マツダが「“特別”なRX-7」を実車公開! 5速MT×流麗ボディは長崎の「80歳女性」が25年所有! 「クルマで元気を与えたい」 免許返納で“譲渡”された「スポーツカー」が凄かった

掲載 更新 19
マツダが「“特別”なRX-7」を実車公開! 5速MT×流麗ボディは長崎の「80歳女性」が25年所有! 「クルマで元気を与えたい」 免許返納で“譲渡”された「スポーツカー」が凄かった

■55歳で「スポーツカー」購入決断 25年間を共にした「相棒」

 マツダは2025年2月22日・23日に、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催のクラシックカーイベント 第16回「Nostalgic 2days 2025(ノスタルジック2デイズ 2025)」にブース出展しました。
 
 ブースでは、長崎県の80歳の女性から譲渡された、1999年式「RX-7(FD3S)」が披露されました。

【画像】超カッコいい! これが「マツダの特別なRX-7」です! 画像で見る(68枚)

 RX-7は1978年に登場したスポーツカーです。流麗なスタイリングに小型・高出力を誇るマツダ独自のロータリーエンジンを搭載し、高い走行性能を実現。国産スポーツカーの代名詞として知られています。

 このうちFD3S型は1991年に登場した3代目。スタイリッシュさをさらに高めつつ、流れるようなラインを強調したグラマラスなボディや、斬新なブラックガーニッシュ一体のテールランプなどを採用し、スタイリングの良さが支持されています。

 搭載ユニットは654ccの2ローターシーケンシャルツインターボで、最後期モデルでは国産スポーツカー最高峰の280馬力を発揮します。

 延べ6回の改良などを経た2002年、排気ガス規制やスポーツカーの不人気などから生産が終了し、後継はロータリーエンジンを搭載する4ドアの「RX-8」にバトンタッチしました。

 生産終了から20年以上が経過しても、特にこの2代目は国産スポーツカーのなかで突出して人気が高く、さらに近年ではマンガや映画などの影響から、北米をはじめ海外での人気も急激に高まり、日本車人気の筆頭車種になっています。

 そんなRX-7ですが、長崎県に在住の西本尚子さん(80歳)は1999年、当時55歳のときにRX-7「タイプRB Sパッケージ」(5速MT車)を新車購入。RX-7がスポーティに走行するシーンがあるアニメ「頭文字D」をたまたま見たのがあこがれたきっかけだったといいます。

 以後25年に渡って、日常使いからロングツーリングを共にし、「ともだち」として大切に乗ってきました。

 RX-7とともに充実したカーライフを送ってきましたが、西本さんは80歳の誕生日を機に免許返納を決断。

 これが地元のニュースで報じられると、多くの人から譲ってほしいという声が寄せられます。

 そのなかには、「クルマのもつ力でいつまでも元気にいきいきと生きる、という物語で多くの人々に元気を与えたい」というマツダからのメッセージもありました。

 このメッセージに共感した西本さんは、マツダに譲ることを決定。西本さんのRX-7はマツダの広報車(メディア向けなどに用意する試乗・撮影用のクルマ)として引き継がれることになったのです。

 そして今回、ノスタルジック2デイズで一般向けに披露されました。

■西本さんの想いが込められたRX-7、これからどうなる?

 8万km弱の非常にきれいなボディは純正の「ハイライトシルバーメタリック」。

 社外品のカスタムパーツはなく、ホイールやステアリング、シフトノブまで純正品がそのまま残っています。ただし、きれいなボディは実はまだ何も補修していないといいます。

 今回のRX-7について、マツダの担当者は以下のように話しています。

「実は今回の展示は本格的なレストアを施行する前です。ビフォーアフターとして見てもらえればと思います。

 外装はきれいですが、実は磨きもやっていない素の状態で、オーナーの西本さんがディーラーでコーティングを施工していたのみです」

 西本さんのRX-7はあこがれのクルマだったということもあってか、非常に丁寧に乗られてきた雰囲気が感じられ、エンジンルームやダッシュボード横には、オイル交換履歴などディーラーでしっかり面倒を見てきた様子がうかがえます。

 ただし25年が経過したことで手直しが必要な部分もあるといい、本来の性能を発揮するために、今後は徐々に手が入れられていくようです。

「マツダの三次テストコース(広島県三次市)で走ってみたところ、エンジンは問題ないですが、足回りのブッシュなどが傷んでいたので、それは交換予定です。またオイル漏れなどもあるので、修理していきます。

 なるべく西本さんが使っていたそのままの状態で、純正のままで残しておこうと思います」(マツダ担当者)

 西本さんの想いがつまったシルバーのRX-7は、今後も「元気を与えてくれるクルマ」のアイコンとして、マツダで”第2の人生”を歩んでいきます。

※ ※ ※

 今回、ノスタルジック2デイズのマツダブースでは、西本さんのRX-7のほかに、初代「ロードスター(ユーノスロードスター・NA型)」、2代目RX-7(FC3S前期型)も登場。

 3台いずれも、現代の新車では見られない、ヘッドライトがフロントに格納される「リトラクタブルヘッドライト」装着車となっています。

 マツダの担当者は、「あと足りないのはSA22C(RX-7初代)の初期型。(ジャパンモビリティショーで披露した)「アイコニックSP」もリトラクタブルヘッドライトなので、市販モデルが登場するなら、そのままリトラクタブルを採用してほしい」と話しています。

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みんなのコメント

19件
  • ja0********
    FD等の貴重な日本のスポーツカーなどが外国人窃盗団等により盗まれ、解体され海外に売り飛ばされる現状に怒りを覚えます。自動車窃盗の厳罰化を強く希望します。
  • nor********
    RX-7、NSX、スカイラインGT-R、80スープラ、インプレッサSTI、ランサーエボリューション。280馬力規制の枠の中で凌ぎを削った各メーカーの看板スポーツカーは当時の開発競争の中で光り輝く存在だった。燃費だエコだと優等生臭い車を作るだけの企業が増える昨今もうあの頃のようなモノ作りは出来ないものなのか。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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