■「ミゼットX」ピックアップ仕様やレース仕様も存在か!?
ダイハツは2025年10月14日、同月29日から11月9日まで開催される「ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)」の出展概要を発表しました(一般公開は31日から)。
出展テーマは、“わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。”とし、「ミゼットX」をはじめとした多彩なコンセプトカーを出展します。
ダイハツは、1907年の創業以来、人々の暮らしに寄り添いながら、小さなボディに、ワクワク感、親しみやすさ、便利さを凝縮したクルマを“ハツメイ”し、求めやすい価格で提供し続けてきましたが、今回のJMS2025では、「わたしにぴったり」「暮らしがおもろくなりそう」と思ってもらえる、そんなダイハツらしいハツメイを「ダイハツメイ」とし、その原点であるミゼットを基点にひろがる未来の姿を初公開する予定です。
初代「ミゼット」は、日本の高度経済成長期である1957年に登場。三輪のコンパクトなボディで狭い路地もスイスイ走る姿は「街のヘリコプター」と呼ばれ、人々の暮らしと仕事を支えました。
1996年には軽貨物自動車の「ミゼットII」を発売。軽トラのような荷台を備えた1人乗りのマイクロミニカーで、ボディサイズは現在の軽自動車より小さい全長2790mm×全幅1335mm×全高1705mmとし、最小回転半径は3.6mという驚異的な小回り性能を実現しました。
エクステリアは、角がとれた丸みのあるかわいらしい外観デザインに、フロントボンネットにスペアタイヤを搭載するなど斬新かつユニークなスタイルを採用。パワーユニットは、660cc直列3気筒エンジンをフロントミッドシップレイアウトで搭載しました。
このミゼットIIは2001年に販売が終了しており、現在まで後継車は登場していないのですが、次回のジャパンモビリティショーでミゼットの未来の姿を具現化したコンセプトカーが披露されます。
ミゼットXは、歴代モデルの愛嬌のあるスタイリングやレトロな丸目ヘッドライト、小さなボディ、四隅に配置したタイヤといった特徴をオマージュしつつ、現代風のマイクロモビリティとして開発されました。
10月13日にトヨタ(トヨタイムズ)がオンライン配信した「5ブランドプロジェクト発表」によると、ミゼットXはさまざまな仕様に仕立てることが可能。
子どもの送迎など日常の足として、趣味の道具を載せるピックアップ車として、軽トラの農作業の相棒として、レースに出場するマシンとして、キッチンカーなど移動販売車として、ユーザーの使い方次第で、どんなニーズにも対応できるモデルとなるようです。
※ ※ ※
そのほか、ダイハツはJMS2025で、日本自動車工業会主催のメインプログラムにも参加。10年後の近未来の技術やそれらによってもたらされる生活を体感できる「Tokyo Future Tour 2035」には、新しい歩行領域モビリティ「e-SNEAKER(イースニーカー)」を出展します。
さらに、「Out of kidZania in JMS」など様々なプログラムに参加する予定です。(くるまのニュース編集部)
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