いつかいつかと待ちわびていたクラウンエステートがやっと正式デビューした。これを機に、低空飛行が続くワゴン人気が戻ってくれれば……なんて思っている人もいるのでは!? そこで、かつては人気ジャンルだったステーションワゴンの中でも、改めて評価したいモデルを紹介しよう。
文/木内一行、写真/トヨタ、日産、ホンダ、三菱自動車、CarsWp.com
やっと出たかクラウンエステート!! 今こそ再評価されるべき「ステーションワゴン」4選
【画像ギャラリー】「真の万能車」はステーションワゴン!?(17枚)
「FRの走りも楽しめるダテ男的ワゴン」 トヨタ・アルテッツァジータ
一般的なステーションワゴンのような箱型シルエットではなく、流麗で軽快なスタイルを追求したエクステリアデザイン。フロントマスクはバンパーの形状が専用で、リアコンビランプはセダンのイメージを踏襲した意匠になっている(アルテッツァジータ)
コンパクトなボディとFRレイアウトでいまだに人気のハチロク。そんな偉大な先人の再来とも言われたのがアルテッツァだ。セダンボディは3ナンバーサイズながら手頃な大きさで、ハチロクほどの軽快感はないものの、FRの楽しさを味わえるスポーティセダンだった。
そんなアルテッツァにワゴンモデルがあったことを覚えているだろうか。そう、アルテッツァジータである。
アルテッツァのデビューから3年近く遅れて登場したジータは、美しさと機能性を合わせ持つ先進のデザインと、ベース車の走りの資質を高次元で融合した新ジャンルカーとして開発された。
流麗なシルエットのワゴンスタイルは、セダンよりも全長を105mm延長し、全幅も5mm拡幅されたが、フロント回りを見れば紛れもなくアルテッツァ。短めのルーフや強い傾斜を持つリアゲートを見ると、ショートワゴン的な雰囲気だ。
そのボディ形状もあり、ラゲッジスペースは極端に広くはない。とはいえそれなりの空間はあるしシートアレンジも可能なため、セダンよりも当然ユーティリティ性に長けている。
そして、ジータにはもうひとつの魅力がある。それがエンジンだ。セダンは2リッター直4と2リッター直6の2種だったが、ジータは前者の代わりに3リッター直6を搭載。
自然吸気のため圧倒的なパワーはないが、直6らしい伸びやかな回転フィールやゆとりのパワーは直4では味わえないもの。その名の通り、ジータ(イタリア語で小旅行)がお似合いなシャレたワゴンなのである。
「二度見するほどの個性派デザインは唯一無二」 日産・プリメーラワゴン(3代目)
プリメーラといえば、日本のみならず海外でも活躍したグローバルカー。初代は1990年に登場し、実用性重視のパッケージングや欧州仕込みの走りで高く評価され、その造りは2代目へ受け継がれていった。
しかし3代目ではプラットフォームから刷新し、周囲も驚くようなデザインで登場したのだ。
ボディバリエーションは2代目と同じくセダンとワゴンを設定。ボンネット先端を伸ばして左右二分割にしたフロントグリルやアーチ状のキャビンなど、どこを見ても斬新で、ワゴンはバックドアを強く傾斜させてエレガントかつスポーティなシルエットに仕立てている。
インテリアもエクステリアに負けず劣らずで、インパネからドアトリムにつながる連続性のあるデザインが超個性的。3連メーター、モニター、スイッチ類を中央にまとめることで、あらゆる情報を乗員全員が共有できるようにしたという。
また、ワゴンはセダンよりも110mm全長が長く、そのぶんはリアオーバーハングにあてられているためラゲッジスペースも十分。
エンジンは、従来の1.8リッター/2リッターの他に、2.5リッターを新搭載。さらに、デビュー8カ月後には可変バルブタイミング機構付きの2リッター直4が6MTとともに搭載され、代々受け継がれてきたスポーティなキャラが復活したのである。
見た目が個性的過ぎるため、好き嫌いが分かれるのはやむなし。しかし、軽量高剛性ボディやフロントマルチリンクサスによる走りなどを含め、もっと高く評価されていいのではないだろうか。
「見た目だけじゃなくワゴンとしての機能性も追求」 ホンダ・アコードワゴン(4代目)
使い勝手に優れた広いラゲッジスペースを確保しながら、スポーティなフォルムを目指したエクステリア。長いルーフと立てたテールゲートが特徴で、伸びやかでスタイリッシュなサイドビューを作り出している(アコードワゴン)
アコードワゴンといえば、逆輸入車として大ヒットした初代の存在は別格。当時の人気は驚異的で、一時は数カ月の納車待ちが出るほどだった。
ただ、2代目以降も販売好調だったものの初代ほどのヒットには至らず、徐々に人気を落としてアコードツアラーに改称した5代目を最後に消滅。
そんな中で再注目したいのが、2002年にモデルチェンジした4代目だ。
まず、大きく変わったのがエクステリアデザイン。「積める」と「走る」を表現したデザインは、時速300kmで急降下するハヤブサをイメージ。長く伸びやかなルーフと大胆にカットオフされたリアゲートは、これまでのアコードワゴンでは見られなかったフィニッシュである。
このスタイリングに加え、サスペンションはフロントこそセダンと同じながらリアはワゴン専用に開発され、ホイールベースも50mm長くなった。こうした設計により、低床フラットでクラストップを謳うラゲッジスペースを確保。
さらに、簡単に折りたたみできる新開発のワンモーションリアシートやパワーテールゲートの採用により、使い勝手を高めているのだ。
エンジンもセダンとはラインナップが異なり、全車2.4リッター直4のK24A。ただし2種類あり、200ps仕様はセダンと同じだが、細部が異なるワゴン専用の160ps仕様も搭載される。
このように、センターピラーから後方全てを専用設計とし、エンジンラインナップも変更するなど、4代目ワゴンはかなりの本気モード。改めて見直したい1台だ。
「ツインターボ+フルタイム4WDで武装した爆速ワゴン」 三菱・レグナム
1969年に初代がデビューし、長らく三菱の主力車種として活躍してきたギャラン。2005年に消滅するまでの間には派生車種なども登場したが、国内で最終型となった(フォルティスを除く)8代目発売の際には、シャシーを共有するワゴンモデルのレグナムが誕生した。
「プレステージスポーツワゴン」をコンセプトに開発されたレグナムは、ギャランの高い基本性能や先進技術、力強い走りのイメージを継承しつつ、ワゴンとして上質でゆとりある存在を目指した。
逆スラントノーズが特徴的なエクステリアは、走りのイメージとワゴンとしてのプレステージ感を両立し、シャープでダイナミックなシルエットを構築。
ギャランよりも全高を30mm高めてヘッドルームを拡大し、リアオーバーハングを50mm延長してラゲッジスペースを稼いでいる。
メカニズムはかなり強力だ。トップグレードのVR-4には2.5リッターV6ツインターボが搭載され、2リッターと2.5リッターのV6自然吸気エンジンも用意。量産車では世界初となる筒内噴射ガソリンエンジン(2リッター直4)も注目を浴びた(後にエンジンラインナップの変更あり)。
また、VR-4のフルタイム4WDシステムには、リアの左右のタイヤ間で駆動力を移動し、その差によって旋回性能を高めるAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)も採用。ワゴン離れした走りは、ライバルのレガシィにも匹敵するものだった。
しかし、当初こそ販売好調だったがその後は伸び悩み、モデルチェンジすることなく2002年に生産終了となってしまったのだ。
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みんなのコメント
レガシィの二番煎じじゃねーか。
しかも全て一代限り。
日産・ステージア
マツダカペラカーゴ
は数代続きましたが。