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オフは家族と過ごすことが最優先。チームよりも“人”を重視、理想の移籍先は?/小松礼雄コラム番外編(1)

オフは家族と過ごすことが最優先。チームよりも“人”を重視、理想の移籍先は?/小松礼雄コラム番外編(1)

 2019年、ハースF1チームで4年目のシーズンを終えた小松礼雄エンジニア。シーズン中は厳しいレースが続きましたが、チームの苦労や問題点、レース戦略やドライバー事情など、小松エンジニアには様々なテーマでコラムを書いていただきました。

 さてシーズンオフの今回は、サマーブレイク中のコラム番外編に続いて、シーズン中にはなかなか聞くことのできないような質問にお答えいただく質問コーナーの前編となります。レースに関係あることもないこともひっくるめた、いろいろな視点からの質問に対する小松エンジニアの考え方を、ぜひご覧ください。

【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第16回】「若いチームにはどこかで躓く時がある」対処の方法が2020年を左右するカギ

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■香川県 picoさんからの質問
Q:移籍できるとすればどのチームに行ってみたいですか?

小松礼雄エンジニア(以下、小松エンジニア):つまらない答えになってしまうかもしれませんが、ハースに来た理由が『新チーム作り』で、それにやりがいを感じているので、今のところ行ってみたいチームというのは特にないです。今まで比較的大きなチームや中規模のチームも経験してきたので、今はハースという小さいチームを無駄の少ない戦える集団にするのが目標です。

 あとは僕はチームよりも人を重視するので、しいて言えば尊敬しているジェームス(アリソン/メルセデスのテクニカルディレクター)の下でまたやれる機会があればとは思います。

■千葉県 イナミさんからの質問
Q:小松エンジニアは仕事でどんなケース、シチュエーションで燃える(やる気が出る)のか知りたいです。タイトなスケジュール、タフな週末を過ごしておられると思いますのでモチベーション管理の参考にさせていただきたいです。

小松エンジニア:どんなケースで燃える(笑)か? 雨の予選とか、みんなにとって状況を読み切るのが難しい時かな。そういう時に良い判断を下すことができれば、クルマやドライバーの実力以上の結果を出せる可能性があるからです。

 通常でも、すべてのことがデータ上で明らかにわかって完璧に予測がつくという状況はほとんどありません。ですから自分が今まで培ってきたものをすべて使って、データには出てこない隙間を埋めていき、短時間で結論を出さなければいけません。これがレース現場のエンジニアとしての醍醐味だと思います。

 モチベーション管理という面では、良い仕事をするためにはオン・オフをはっきりとつけることが僕には欠かせません。仕事はいつでも山ほどあるので、『これで終わり』ということはないです。

 でもだからといってずっと仕事をしていてはどうしても効率は落ちますし、質も落ちます。だからある程度のところで僕はきっぱりとオフにしてしまいます。

 オフの場合は、イギリスにいる時は家族と過ごしたり、出張先では限られた時間でも自転車に乗ったり走りに行ったりしています。しっかりとオフを作れば新鮮な気持ちでまた仕事を再開できます。

 とはいえ冬のテストや開幕戦の辺りはどうしても長時間労働で寝不足になりがちです。でも常にそういう状態で仕事をしているわけではないので、終わりが見えているからやりきれるというところは大きいと思います。凄い人の自伝やドキュメンタリーでは睡眠を普段から3時間ほどしかとっていないないなんて書いてあったりもしますが、とても僕にはマネできません。

■神奈川県 アイスボーイさんからの質問
Q:小松エンジニアの思う“自分にはこれがあったからF1の世界で戦えている”と思うものを教えてください。

小松エンジニア:『自分が楽しいと思える好きなことをやっている』からだと思います。小さい頃から父がベートーヴェン研究家として世界の人と仕事しているのを見ていて、ぼんやりと自分も世界で仕事をしたいなぁというのはありました。

 そしてたまたま1980年代後半のF1ブームの時にテレビでF1を観て、「これをやりたい!」と思ったんです。いろんな国の人たちがいろんな国に行って世界選手権を戦っているというのが、何か僕にピッタリとはまりました。

 実際にやってみるともちろん大変です。結果が出ない時は落ち込みますし、疲れます。でもやっぱり基本的には楽しいんですよね。2019年はクルマが基本的に良くなくて、(チーム創設から)4シーズン目の2019年のチーム体制も十分ではなかったので、シーズン中に軌道修正ができず結果の出ないレースが続きました。

 でもこの世界中から来たライバルたちを相手に、自分の好きなF1でチーム作りができる機会に恵まれたことが幸運だと僕は思っています。だからこの機会を活かそうと思うし、楽しいです。

■兵庫県 南のキジムナーさんからの質問
Q:小松エンジニアはF1に昔のようなタイヤ戦争(タイヤコンペティション)が復活することに賛成ですか? 反対ですか? 特に2019年、タイヤが作動する、しないで困っていたハース関係者の意見が気になるところです。

小松エンジニア:タイヤ戦争には反対です。僕がF1をやり始めた頃はミシュラン対ブリヂストンのタイヤ戦争真っただ中でした。2005年はBARホンダで、2006年はルノーでタイヤテストのデータ解析をタイヤメーカーのエンジニアたちと一緒にやりました。

 とても面白かったですし、自分のやった仕事がレース結果に直結するので、本当にやりがいがありました。ミシュランは解析分野に強かったので、一緒に仕事をして多くのことを学びました。ですから僕個人にとってタイヤ戦争の経験はとても有意義でした。

 しかしその半面、タイヤですべてが決まってしまうレースはどうなのかなとも思いました。現在はワンメイクでタイヤが供給されるので、そのタイヤをしっかり把握して使い方を判っていれば結果を出せます。

 もちろん、『今年のタイヤはあのチームにより合っている』という状況を完全に避けることはできません。しかし、チーム力があればそのタイヤを理解してクルマをきちんと合わせることができ、結果に繋げることができます。ですからタイヤ戦争の時よりは、すべてのチームにより平等にチャンスがあると思います。

■静岡県 takajunさんからの質問
Q:常に忙しいと思いますが、レースがない時は何をしていますか?

小松エンジニア:出張で家にいないことがあまりにも多いので、イギリスでオフの時は基本的に家族で一緒に過ごしています。まだ子供が小さいので、家族ぐるみの友人と会ったり、イギリスの田舎に小旅行に出かけたり、ですね。

 以前はカートに乗りに行ったり、ラグビーが好きなので地元のノーザンプトン・セインツというチームの試合を観に行ったりもしていましたが、最近は家族みんなでできることを優先させています。

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