8月に入り、2023年鈴鹿8耐のレースウイーク直前となりました。搬入日は7月31日と8月1日の2日間で、取材を開始した1日は鈴鹿に入ったライダーたち、ピット作業の練習をするスタッフ、バイクを整備するメカニックたちの姿が見られました。
そんな鈴鹿サーキットのピットレーンやパドックで見つけたトピックスを、お届けします。
バイクレースの『真夏の祭典』2023鈴鹿8時間耐久ロードレース 8月1日搬入日の様子
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FIM世界耐久選手権(EWC)は、第1戦ル・マン24時間、第2戦スパ24時間を終えて、ついに鈴鹿8耐が迫ってきました。
パートナーに日本郵便株式会社を迎えたTeam HRCのチーム名は、『Team HRC with Japan Post(Team HRC with 日本郵便)』となり、マシンにもステッカーが増えました。カラーリングの変更はありませんね。
Team Kawasaki Webike Trickstarのマシンです、が……違和感はありますでしょうか。実はメインカーとTカーとは別の3台目のバイクです。そのためレーシングマシンにはないサイドスタンドがありますね。
耐久レースでは多くのチームが3台以上のマシンを用意しています。基本的にメインカーとTカーが壊れた時のパーツ取りに使うようです。
6月のテストから「給油装置はストーブリのSAF45に統一されました。しかし、鈴鹿8耐のみこれまでの2口の給油口も認められることになり、どちらを使うかはチームによって違います」とお伝えしてきましたが、Team Kawasaki Webike Trickstarはオリジナルの紐をつけています。
給油口について復習したい方は(鈴鹿8耐テスト:『給油システムはどっちを採用?』『HRCのCBR1000RR-R』/パドックネタ)も読んでみてください。
ヨシムラSERT Motulは、テストでは2口の仕様のタンクで本戦でも2口と思われましたが、搬入日の今日はストーブリ製のもので給油の練習をしていました。
ライダーのエティエンヌ・マッソン選手も挑戦していましたが、「こんな重いの……」といった感じのリアクションを取っていました。本番ではこの装置に燃料が24リットル入ったものを持ち上げなければならないので、給油スタッフはかなりの力持ちですね。
ちなみに、ヨシムラSERT Motulのマシンカラーリングは昨年から変更されています。ピット練習で使われたマシンはタンク(写真右)が2023年のカラー、カウル(写真左)が昨年までのカラーでした。
青はスズキのコーポレートカラーからGSX-Rのメタリックブルーに。それに合わせて赤もキャンディーレッド系のメタリックのカラーとなりました。引き締まった色でカッコいいので、是非現地にいらっしゃる方はピットウォークでご確認ください。
TONE RT SYNCEDGE4413 BMWは、7月のテストまで先代のM1000RRでしたが、鈴鹿8耐は新型マシンを走らせます。明日2日のテストからシェイクダウンとなるようです。
ここ1週間ほどでマシンが完成したため、高村チーフメカニックがまだ貼り終えていないステッカーを貼っていました。
そんななか、BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMのワーナー監督が登場。BMW繋がり、両チームともに最終戦ボルドール24時間を戦うため、打ち合わせをされていました。そして、高崎だるまのプレゼント! ちなみにフランスで行われた第1戦ル・マン24時間でも同様のだるまがありました。
そんなBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMのピットには、Kawasaki Plaza Racing Teamのスタッフたちが。「ピットに入って見ていいよ」とBMWのメカニック。まだ日本では珍しい新型M1000RRに興味津々の様子でした。
スマートフォン向けアプリゲーム『アズールレーン』とコラボレーションしているIRF with AZURLANEのピットはすごく目立っていました。今年は3名のコスプレイヤーがレースクイーンとして登場されるとのこと。
ピット裏ではBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMのイルヤ・ミハルチク選手が、ヘルメットの内装を洗っていました。EWCでは良く見られる光景ですが、自ら装備品をチェックしているのは良いことですね。
YART YAMAHA OFFICIAL TEAM EWCはニッコロ・カネパ選手、カレル・ハニカ選手、マービン・フリッツ選手がすでに現地入り。3人とも仲良しでよく一緒に行動されています。走りも息ぴったりでバランスがとれている印象です。
こちらはKawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介選手、その周りはTeam Kawasaki Webike Trickstarのスタッフ陣です。第1戦ル・マン24時間では岩戸選手がTeam Kawasaki Webike Trickstarから出場されていたので、その繋がりです。
鈴鹿8耐ではチームもクラスも違いますが、ル・マンの経験を活かしてNSTクラスで優勝争いを見せてくれることでしょう。
夕刻、再びピットに出向くとF.C.C. TSR Honda Franceの電光掲示板に『Tarran』の文字が。「そういうことですよね?」と確認するとチームの広報から「後ほど発表します」との回答が。
夜には負傷したジョシュ・フックの代役にタラン・マッケンジー選手が起用されることが発表されましたね。タイミング良く顔写真も撮らせていただき、速報することができました。
それがこちらの記事です。(タラン・マッケンジー、F.C.C. TSR Honda Franceから鈴鹿8耐に参戦決定。ジョシュ・フックの代役)
この記事を掲載後にSNSを見るとニール・マッケンジーを思い出す方が続出しています。そうですニールの息子です。そして、SBKに参戦しているTeam HRCのレオン・キャミア監督も来ていますよ。
それでは次回もお楽しみに。
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