ホンダの登録車における主役2車種、フィットとフリードが、2019年10月にフルモデルチェンジ&ビッグマイナーチェンジを行い、商品ラインアップを大幅に強化!
ホンダは2019年8月30日に、フリードのビッグマイナーチェンジモデル(同年10月18日発表・発売予定)を公式HP上で先行公開した。
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一方、新型フィットは東京モーターショー会場で発表、11月下旬に発売することが確実。
そして今回、大幅に変わった改良型フリードのデザインを見ると、これが新型フィットの予想スタイルにピタリ符合している。
フリードの改良で、図らずも新型フィットの確定デザインが見えた!!
文:遠藤徹
写真:HONDA、編集部
【画像ギャラリー】新型フィット「クロスター」&新旧フリードを写真で見る
新型フィットと共通点多いフリードの「外観」
10月改良モデルのフリード。外観ではフロントグリルまわりのデザインが大幅変更されており、新型フィットの予想イメージとピタリ符合する形に!
この2車種は同じプラットフォーム&基本コンポーネントを採用したファミリーモデルで共通点が多い。
ビッグマイナーチェンジするフリードは、次期型フィットを想わせるフロントマスクであり、今回の改良内容はフロントグリルやバンパーなどの形状変更、インテリアデザインは質感のさらなる向上を行う。
安全パッケージの「ホンダセンシング」は、後方誤発進抑制機能の追加などでさらに進化させている。
また、専用の外装・内装デザインを施したSUVテイストの「クロスター」を設定。このクロスターは3列シート6人乗りと2列シートのフリード+(プラス)に設定され、1.5Lガソリン、1.5ハイブリッド、FF、4WDにもラインアップされる。遊び心をくすぐるデザインで新しいユーザー層の開拓を目指す。
装備は専用のフロントグリル、フロントバンパー、フロントロアスポイラー、LEDフォグライト、リアロアスポイラー、サイドシルガーニッシュ、ルーフレール、専用アルミホイールなどで仕立てている。
シリーズ全体の20%程度の販売構成比確保を目指す見込みである。
SUVテイストの「クロスター」は新型フィットにもラインナップ
フリード クロスター。標準仕様をクロスオーバー的にアレンジしたモデル。人気の高いジャンルだけにフリード拡販の切り札として投入される
そして、注目されるのはSUVテイストの「クロスター」が、まったく同じ名称で次期型フィットにも設定されることである。
次期型フィットは「新型SX」のコード名で2019年8月下旬、ホンダカーズ店に概要が伝えられ、今回の世代交代によって登録車のトップセラーへの復権を図る方針。
歴代モデルの「広い室内空間を確保したパッケージ、親しみやすいエクステリアデザイン、最高水準の低燃費などの強みをさらに磨きをかけながら、これらにプラスして「ホンダ・コネクト」、「最新のホンダセンシング」、「新開発のi-MMD(1.5L・2モーターハイブリッド)」の搭載などの新技術を導入する。
パワーユニットは、改良型1.3&1.5Lガソリン、1.5LハイブリッドでどちらもFF、4WDを設定。このハイブリッドユニットは、従来の1モーター&2クラッチ方式(i-DCD)ではなく、インサイト等と同じ2モーター方式で低燃費&高性能を格段に向上させている。
インサイトはFFのみの設定だが、次期型フィットは4WDもラインアップする。かなりのコスト高になるが、ベーシックグレードは200万円を切る価格設定とするものと思われる。
この次期型フィットにも改良型フリードと同じSUVテイストの「クロスター」を設定。
グレード構成は、標準グレード「ベーシック」に、ホンダセンシング、LEDヘッドライト、前席用サイドエアバッグ+サイドカーテンエアバッグシステム、フルオートエアコン、電子制御パーキングブレーキ、オートブレーキホールドをプラス装備するにしたがって「ホーム」、「ネス」、「リュクス」、そして最上級に「クロスター」を設定したラインアップとなる。
全タイプにFFと4WDが用意され、「クロスター」には16インチアルミホイール、専用フロントグリル、ボディプロテクターパーツ、撥水加工ファブリックシート、撥水加工ソフトパッド、ルーフレールなどが装備される。
新型フィットのクロスターも、シリーズ全体の20%の販売構成比で、この分の上乗せ販売を目指すことになる。
次期フリードは2022年秋に登場か!?
新型フィットの予想CG。同車をベースに次のフリードも開発が進められ、順調にいけば2022年にもフルモデルチェンジ予定だ
フィットとフリードは、同じプラットフォーム&基本コンポーネントを採用したファミリーモデル。フィットは5ドアハッチバックレイアウト、フリードは両側スライドドアの2&3列シート採用車のミニバンである。
フロントマスクは共通した顔立ちであるから、2022年秋にも世代交代する次期型は、新型フィットとよく似たデザインになり、パワーユニットなど基本コンポーネントも同様に踏襲される見込み。
エンジンは1.5Lガソリンの改良バージョンと1.5Lハイブリッドだが、新型フィット同様にハイブリッドは現行の1モーター2クラッチ方式から2モーター方式に改められ、低燃費&高性能の両立を高次元で進化させる。
3列シート6~7人乗りと2列シート5人乗りの+(プラス)は同時に一新する。SUVテイストのクロスターもともに世代交代する。
新型フィットは月販1万5000台規模で登録車のトップセラーの復権を目指し、フリードは月販1万台以上を売り、ミニバンのトップセラー確保を図る。両モデルともに登録車トップ10の上位のポジションを定着させる戦略モデルである。
いずれも現在はトヨタがトップを占めるポジションだ。
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